見出し画像

お花見する外国人観光客たち。うれしい朝。

井の頭公園に、旅行者が増えてきた。
さまざまな国の人たちが桜を背景に次々と記念撮影していて、いつも見ている風景がとくべつなものだったことを知る。ニューヨークやパリや京都でもないのに。みんな、ジブリを目指してくるのだろうか。

木の下のベンチで一服しているわたしたちも、もしかしたら彼らの投稿に写り込んで、全世界に発信されている。

年配のご夫婦らしきふたりに英語で道を尋ねられて途中まで同行する。台湾から来られた方たちだった。女性の方が話し、男性は後からついてくる。

あちらの桜、きれいだったでしょう。写真はもう撮りました?
撮ったわ。ほらみて。
おー!きれい。
あとどのくらい?ずいぶん広い公園ね。
5分くらいで着きます。足元に気をつけて。
ありがとう。

その途中も撮影している。
しあわせそうな二人だった。
旦那さんらしき人はバイバイ!だけ言った。
どこも似ている。
さようなら。よい一日を。

なんてことのない、それだけのコミュニケーションがしみじみうれしかった。
このうれしさはなにかと思ったら、パンデミック終了!を感じたうれしさだった。

サポートしていただいたら、noteに書く記事の取材経費にしたいと思います。よろしくお願いいたします。