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2021/08/16 4DXは好きだが変に疲れる

映画の話。

朝から[ザ・スーサイド・スクワット]の4DXを見に行った。僕は大好きジェームズガン監督の最新作。DCコミックの悪役を組ませて無理ゲーなミッションをさせる、ミスったり反抗したら首に植え込んだ爆弾bomb!みたいな映画だ。

いやー楽しかった。

ジェームズガンが好き好き人間なんで、期待値はかなり高かったのだが、予想をいい感じに裏切りつつ、求めているものを作ってくれたなーと。[映画大好きポンポさん]や[劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト]、[竜とそばかすの姫]が続いていたので、アニメじゃなくて火薬がみたいなぁーと思っていたところに、銃撃・爆弾・グロをデッドボールで届けれくれた監督には圧倒的に感謝だ。

DCを正直全然知らない人間(マーベルも大概知らないが)だが特に予備知識は必要なくすんなりと見れた。群衆劇でよくある、こいつスポットライトあびてないな、がなく、全員拘束されつつも我欲が漏れて、歯止めが効かなくなっていく感じが僕の脳汁を促進した。ハーレイクインの脱出シーンは[キングスマン]の最後みたいな、笑っちゃいかんけどニヤける...みたいな良さがあった。サイコゥ。

すこし逸れるが、群衆劇的評価をするなら[劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト]の完璧さを解きたくなる。なかなかにキャラクターがいるのだが、なんならこっちの方が我欲剥き出しでレヴューしつつ、全員均等にスポットライトが照らされていた。今年の個人的映画ランキングTOP3に余裕で入る面白さだった。興味がある人は、アニメを見てから見て欲しい。こっちは前知識あった方が絶対に楽しめる。劇場版としての完璧のアンサーだと思う。

で、まぁ相変わらずネタバレ無して感想言いたい派なので、ノーネタバレで書こう、とは思うのだが、これ以上はあんまり上手に言える気がしない。ので、監督の話をする。

ジェームズガン監督はオタクだと思う。ゲームとか怪獣とか絶対好きだと思う。彼の作る映画は基本的にグロかったりナンセンスが溢れている。ただ、只々グロを入れよう、だとか、ナンセンスがウケるやろな、な意思はなく、物語に必要だからグロを配置している、そんな説得力を持つ絵を撮る監督だと思う。

[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]が一番有名なのかな、マーベルのヒーロー集団で銀河系のどうしようもない奴らが集まると強いぜ!みたいな映画。マーベルなーと思っている人にお勧めしたい。これはグロもナンセンスもなく、それでいて監督らしいなぁという雰囲気を残している。こんな映画みんな好きやろ、と感じる映画。もちろん好き。

個人的に一番好きなのは[スーパー!]。中年のおじさんが神の啓示によりヒーローしろ、と言われ麻薬売人から映画の列に割り込む人まで、自分の判断で悪を制する変わったヒーローものだ。[キックアス]を3倍汚くしたような映画で、なんだろうなー好きだな〜と見直すたび毎度思ってしまう。よりグロいし、全体的にチープだし、ナンセンスなのだが、僕は無性にこの映画を見たくなってしまう。角に追いやられたおじさんが、肯定してくれるようでなんでか安心してしまう。最後の流れが大好き。

グロokで火薬がみたいなら見て欲しい作品だった。R15だが基本的にはグロだけだ(一瞬裸は映ったが)。そのグロだって作風には必要と僕は言いたい。映画館でこそ輝く映画を撮る監督だと思う。4DXじゃなくても大きめの画面で楽しんで欲しい。

カクリヨジョウント おわり

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