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2023/03/11 母性という名の怪物

友達は用事ですぐ帰ってしまった。

最近自己認知したことだが、僕は母性というものがでかい。友達を甘やかして狂わしてしまいたいという欲望がねばっこく行動を司る箇所にいるような気がしている。

接触の快。というか頭とかめちゃくちゃ、犬のように触りたくなる。犬や猫は良い。触っても良いし、触ると快楽に落ちていくし、win-winの関係が接している面積に発生する。ところが人間は気安く触ることができない。

勝手に触ると逮捕で、合意のもと触るという現象はこの世にはワンランク上の大人の関係しか僕は存じ上げていない。頭触っていい?」という質問をするのは下心丸出しのチキン助平か何かしらの癖がある変態紳士である。まぁ僕は後者なんだが。

長らく人から頭とかパーツを触られていないのもあってこじらせているのは重々承知だが、人に触られるのって気持ちよかった気がする。グリーティング、だっけ、動物はなめあってすらいるのに、知能が変に上がった猿たちは仲間通しで仲良くする方法をむずかしくしてしまった。

ワンランク上のボディコミュニケーションをすれば?となるかも知らないが、友達と夜の運動会がしたいということではない。いや、誤解を恐れずに言うならしたいっちゃしたい。性欲ではなく母性欲でもって触りたい。

なんでこんな変に進化したのだろうか。人肌寂しいと気を病む人間がたくさん跋扈する今の世の中、隣人と握手してハグすれば救われる命もまた、たくさんあるように思う。主語の大きいことを言うのは恥ずべきことだが、みんな寂しいしみんな人肌恋しいような気がしている。所詮動物だし。

僕の仮設では人類皆、人肌恋しいということだが、僕はされる側、というよりかは、する側の欲望がとりわけ強い。昔の付き合ってた彼女から言われた今でも覚えている言葉に、なんかすごいお母さんみたい」とまぐわっているときに言われた。性交ではなくただのハグだったのに。奉仕欲とも言うのだろうか。正直誇らしかった。人に尽くすことも気持ちのいいことだ。変な女に捕まらないようにしよう。僕の人生が壊れかねない。

今日は友だちが来た。友達はデスマーチをしており、黒目が上まわりに一周しているように気を失いつつ、チャットGTPを酷使しつつ、それでいいのかコードを作成している。ねぎらってあげたい!と僕は彼女の好きな餃子を皮からこさえた。中華スープと白菜ツナサラダも作成し用意は完璧!だった。

彼女は1時に家に来て、すぐにご飯を食べた。すこし話し、双方で好きなライブの動画を見て、割とすぐに帰ってしまった。なんと言えば良いのか、すごい腹の中がぽっかり空いてしまった。どうしたらよいのかわからず備蓄の梅酒をその間に流し込んだ。流し込んでいる。

ここまで錯乱で書きながら空っぽの意味がわかったが、リターンがあまりなかったから、ぽっかりなのかな。ぽっと回答が出たがあまりよろしくない!と思った。愛は、母性愛は、無償であるべきだ。見返りを求めて何かをするのは僕の嫌いな行動だ。

けど、酩酊状態にある友達に言うのも何だが、味の感想をもうちょっと言ってほしかったし、皿洗いしているときに隣にいててほしかったし、ただただ漫画を読んで無言の時間て必要だった?と、気にしないような小さなクエスチョンマークがあつまって1.5個分のマークに変わってしまった。

ああ!めんどくさい男!

きしょい男になってしまった。なってしまったが、もしかして違う理由もあるんじゃないか?」と内なる2人目の僕が言ってくる。彼女の仕事のデスマーチを止めることはできないし、何も協力できず、飯を作ってサボる場所を用意するしかできない自分を責めて不貞腐れて腹の中の感情がどっかにいったのではないか。

確かに。それもあるし、そっちのほうが大きい気がしてきた。彼女に対しては全くヘイトはないし、まぁもう少し頼ってほしいというのもあるが、彼女の環境を変えることができない自分の無力、並びに社会のクソっぷり、とくに後者にいらしらしている気がする。

あんないい子が土日も働かなければ行けない状態が悪い。僕にあと1.5倍の財力があれば彼女のATMになれるのに、とも思ったりする。養ってやりてえなとも思う。特別な変な欲望だ。対人関係で母性欲を発生させようとしている。あーお金があったらな。彼女にはごきげんな蝶になって舞っていてほしいだけなのだ。

酒も入って来てタイピング力と語彙が壊れ始めたのでこのへんで。この文章書かないと彼女が甘えてくれなかった!とメンヘラ男になるところだったが、今は社会を憎む紳士になれた。文章に感謝。紳士は紳士でも変態紳士。

好きにやる - 変態紳士クラブ

俺は不平等に人を助ける

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