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プロとお客様目線

最近、今まであまり考えなかった事を深く考えているので
新たな気づきが沢山あります。
そして、気が付いた事を掘り下げてみると、
私以外はとっくに気が付いている人の方が多いんじゃないの
だろうか…という事にも同時に気が付いてしまい、
ちょっと悲しい気持ちにもなっています。

それは「お客様目線」です。

わたしは一応犬については色んな事を知っています。
トリミング・トレーニングにおいては
こうするべき。こうした方が良いという事は
沢山説明できます。

実際やれば効果があると思う。
何よりもワンちゃんのQOLが爆上がりします。
やれば…
でも、現実は飼い主さんがやれない事も多いです。

そこで「実はそんなに悩んでない」といわれたら
それまでなのだけど「ちょっとは悩んでるはず」
「ワンちゃんがこうなったら良いな」
「一緒にこういう暮らししたいな」は絶対あるはず。

でも実践するのは難しいから、現状のままでも良いと
なってしまう…

以前までの私は、
犬を理解すれば…
どうしてそうなのか理解すれば…
「良さが分かれば」「必要性が分かれば」
やろうと思うはず!と考えていました。

トレーニングでは、飼い主さんに実践して
貰わないといけない事があり、
トリミングは適した頻度でご利用いただきたいです。

「その理由はこうだから、やりましょう」と
相手に促そうとしていました。

でも、伝わる事って少ない。
「そもそも理解する気が無いのでは…」と憤りを
感じる事もありました…

ただ、最近はちょっと考え方が変わって
「どうすればやる気になるのかな?」
「やりたいと思って貰える様にするには
 何したら良いかな?」という考えに変わって
来ました。
お客様目線というやつです。

欲しい結果は「犬の幸せ」という事で、
「飼い主さんにこういう風にやって貰う」
という事ではないのだと
思うようになりました。
長かった…

そして、そういう風に考えられる様になった方が
自分自身も楽だし楽しいなと感じています。

プロ目線になると、技術や理論などに目が行き
がちになってしまいます。
沢山の知識・高い技術がある事は素晴らしいことだし、
誇って良いと思うのです。
ただ、誰かの為にそれを生かす事は
とても難しい。
1人で自分の為にやっていれば楽なのですが。

相手の目線になれる事こそプロなのかもしれない。
そういう意味では私はプロっぽくなかったのかも
しれないなと反省しました。












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