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犬にモテようと思った時の心がけ

時々、犬に片思いしている人(私が勝手にそう呼んでるだけです)を
見かけます。ご本人は犬が大好きな様ですが…
よくある一般的な片思いパターンとして、
お散歩中などにワンチャンと、そこに通りかかった
犬好きさんが話しかけて吠えられまくられてるパターンでは無いでしょうか。
犬好きさん側の理論としては、「私は犬が大好きだから、大丈夫」って声かけてるのも目にします。そして、結構な時間粘って寄って来るのを待ってた
りします。場合によってはちょっと前進してみたり。じっと目を見つめる事もあります。しかし更に激しく吠えられて、うなり声も加わったりして、
犬がヒートアップしていきます。そして思い通じず、さよならです。
振られてしまいました。
この場合、犬は完全に拒否しているのですが、大好きな気持ちはなぜ伝わらなかったのでしょうか?「大好き」と告白までしているのに。

これは軽度の片思いで、傷も浅くて済みますが、極まれに重度の片思いの方に遭遇します。重度というのは、「自身の愛犬が懐かない」という状況です。一緒に暮らしていて、犬大好きで、極普通の飼い主のはずなのに。
「そんな馬鹿な」と思う方も居るかもしれませんが、実際に遭遇したことがあります。

そういう方に共通しているのが「懐かない原因は犬側にある」と思っている事だと私は考えています。いや、それです。それに違いない。
99%位のケースにおいては。(極稀なレアケースでは、そうじゃない事も
あり得る。レア過ぎて私はあったことが無いけど。)
厳密に言うと「(愛情を注いでいるが)受け止めない犬側に何か問題がある」と心の奥で考えているからでは?と思います。
誰でもウエルカムなワンチャンに出会う事も多く、犬ってそういう生き物という考えが浸透していて、そうじゃない犬は「犬側に原因が…」となりがちなのかもしれません。気の毒…

これは、相手が人間だったとしたらちょっと問題だと思いませんか?
相手の反応は相手の自由です。いくら好きだから、相手の為にやってあげたい。と思ってした事でも反応は相手次第です。
良い結果が得られそうなコミュニケーションでは、相手の様子や反応を見て、こちらがどういう対応をするかも変えていくと思います。仲良くなりたかったら。
嫌な事も、それぞれ違います。大多数に大人気な事を嫌いな人が居ても全く不思議に感じないです。
嫌がってる事をやり続けたら嫌われてしまいます。相手がどう感じるかを
考えないといけませんし、どう感じてるかを察しないといけません。
嫌がってるというネガティブな感情は特に。

基本的に犬との正しいコミュニケーションをしていけば、時間が掛かる事もありますが犬は心を開いてくれます。
TVなどでよくやっていますが、可哀そうすぎる境遇のワンチャンが新しい飼い主さんの所で愛情を受けて「過去の事など忘れた。水に流す。ひどい事されたけど人間大好き」という番組では、犬は何とも寛大な素晴らしい生き物に見えます。
これは、飼い主さんが適切に犬とコミュニケーションをとっていた。という前提があったのでそういう結果になったんです。
飼い主さんとの信頼関係が成立したから、新しいお家では安心して本来のワンチャンで居られるって事です。


ワンチャンは、言語を持ちません。行動のみで信頼を得ないといけません。
時間が必要ですし、根気がいります。
人間が言葉で説明すると3秒で理解できる事も、行動・態度のみで伝えないといけません。そこが最も難しく、誤解が生まれやすいのです。

犬たちは色々なレッテルを貼られまくっています。
「この犬種は~」「尻尾を振っている時は~」「犬は人間が大好きで~」
決めつけられても言葉で反論できない犬達。

犬のボディーランゲージを勉強して、こう来たらこう!みたいな事も大切なで、理解するのはとても良いと思うのですが、まずレッテル貼りをやめて、その子は何故そういう行動をとるのか?に関心をよせて目を向けてみるのが先では無いでしょうか?それには犬が人と違う生き物って事も理解しないといけません。
「人が理解できない行動が犬では当たり前」って事もあります。
もちろん逆もあります。
「それを相手に問題ある」というのは理不尽すぎます。
相手を尊重する気持ちが無ければ信頼は生まれません。

そして、ナチュラルにそれが上手な人がいて犬にモテる人が存在します。

対人間でも同じことが言えますね。
頑張ってないのに無意識でモテてしまう人が…。




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