短編 「圏外」

君が私にとってのキーパーソンであったことに間違いはない。

その理由はわからないし、わかる必要もない。

君のことを考えていると、いつもではなく、たまになんだけど、ぐっと込み上げてくるとかそんなんじゃなくて、胸が締め付けられるような気持ちになって、その感情の表現方法がわからなくなって、気づいたら不意に何かカタチを作っている。

これが私の「アート」なんだと思う。

言葉では表せないけど、言葉で済ますことができたらどんなに楽なことだろうか。



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