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原動力は誰かを助ける気持ち。映像制作で知った自分の生き方。

映像制作、デジタルマーケティング、ITスキル特化の就労移行支援の運営を手掛ける株式会社ファストモーション。働くメンバーの半生と仕事への想いに迫るインタビュー、第3回は営業事業部の坂谷優也です。
高校時代に任された映像制作を原体験に、ブライダルの現場に飛び込んで会場責任者も務めた坂谷が一転ベンチャー制作会社に入った理由とは何だったのでしょうか。

映像制作で気づかされた“人に優しく、自分に厳しく”

坂谷は1992年3月26日に岐阜県多治見市で生まれました。隣の土岐市で育ち、中学からは隣接する可児市の中高一貫校に進学します。
映像制作との出会いは高校時代に生徒会で動画を制作したことがきっかけでした。

「当時は今みたいに動画編集も手軽ではなかったのですが、パソコン得意そうだからということでお願いされたんです。中高一貫校なので6学年分あって、それを一人でやったのでしんどかったですがすごくやりがいがありましたね。」

高校を卒業する際に坂谷は、その様子を見ていた先生から色紙を渡されます。そこに書かれていた言葉が坂谷の人生に大きな影響を与えることになります。

「色紙には“人に優しく、自分に厳しく”と書かれていました。自分が生徒会でやってきたのはまさにそういうことだなと思いました。それが生き方として合っていると感じましたし、それ以降心がけてきました。」

大学進学で上京した坂谷はアルバイトでも動画をつくりたいと考え、ブライダルの映像制作を選びます。

「自分ができることでなるべく人に役立つことをしたいと思っていました。大変でも人の役に立っていると感じられると嬉しかったんです。頼ってもらったからには最大限頑張ろうと思えるというか。
だから極論映像じゃなくても良かったと思うんですよ。たまたま人より少しできるようになったのが映像だっただけです。
あとは人と話すのが苦手で、編集ならそれが少なくて済みそうかなという甘い考えもちょっとありました。案の定全然そんなことなかったんですけどね(苦笑)」

1日3件をこなすことは当たり前で、大学の授業履修を調整してまで出勤日を増やした坂谷は、やがて編集だけでなく撮影や映像の営業も任されるようになっていきます。
関わる範囲が広がるほどやりがいも大きくなりました。

「最初はプレッシャーの方が大きかったです。やはりお客様にとっては一生に一度のことでミスは許されないし、ベストを尽くさないといけないと思っていたので。
でも徐々に作ったもので喜んでもらったり、映像を買ってよかったと言ってもらうことを繰り返すうちにやりがいの方が大きくなっていきました。
ブライダルの映像制作が性格的に向いていたというのもあると思います。
特に撮って出しエンドロールはスピードとクオリティの両立が求められる制作です。言い換えれば限られたその時間をとにかく集中すればいいものなので、ゴールが明確なんです。
決められた幅の中で毎回どれだけ高いパフォーマンスを出せるかという戦いが自分には向いていたと思います。」

一番下

大学卒業後、坂谷はアルバイトで勤務していたジュノー株式会社にそのまま入社します。
一時は就職活動もしましたが、考えを巡らせるうちに今の仕事を続けていきたい気持ちが大きくなっていきます。

「もともと就活に対していいイメージは持っていませんでした。もし映像を続けたいなら今のままでいいとも思っていましたし、やりがいも感じていたので生活していける分の収入にがあるならそのまま続けようと決めました。」

業務の幅は入社後さらに広がっていき、昨年の春からはリニューアルオープンする式場の責任者を任されるようになりました。当然仕事は多忙を極めます。

「タスクが詰まるほどに忙しくなってしまい、昨年末に退職するまでは本当に大変でした。何とか義理は通したつもりですが、自分の中では申し訳ない気持ちもありましたね。
一方で結婚もしたので家族との時間も取りたいと考えると土日仕事のブライダルは向いていないと思い、転職活動を始めた形です。」

転職で異なる仕事の考え方を知る

坂谷は転職サイトの中でも企業の文化や価値観がライトに発信されているものを選んで利用し、“映像”で一番上に表示されたファストモーションに応募します。

「投稿を見て、代表もブライダル出身でしたし、合う部分も多そうだと思って応募しました。
ただ実は最初は福祉事業に応募したんです。映像に関しては当時自分ができる限界を感じていて、これからは人に教えたりする方がいいんじゃないかと。
でもやはり福祉関係は携わる上でまた別の相当な覚悟が必要なんですよね。コミュニケーションが難しい利用者さんとのやり取りもありますし、業界のことを分かっている人の方がいいんです。
なので私の経歴からしても営業や映像の部署がいいだろうということになりました。
ただ映像×福祉という組み合わせは面白いと感じているので、どこかのタイミングで携わってみたいと思っています。」

入社すぐの一枚(左から二番目)

2024年1月にファストモーションに入社した坂谷は『ベンチャー感』を感じていると語ります。

「ファストモーションはまさにベンチャーって感じですね。正直制作会社は暗いイメージがあったのですが、思った以上に明るい雰囲気です。
大きい会社だと一人ひとりの仕事範囲が決まっていますが、ファストモーションでは割と何でもやりますし、ルール面もこれからつくっていくところです。良くも悪くも慣習がないので、その分バタバタすることもあります。
残業も仕事が終わらないからするというより、各々が今日中にやっておきたい部分まで進めたいから残ることが多いです。
前の職場では会場担当として残業したり、休日出勤することが結構ありました。でもそれは本当に念のためであって、ほとんど徒労に終わるのでしんどかったです。
その点今は必要だから残るという文化なので、気持ちの面で健全になったと思います。」

一方で会社のスピード感については当初のイメージと異なる部分がありました。

「ファストモーションの“はやい”はPDCAを回すスピードを指していると思います。とりあえずまずやってみて、違っていれば軌道修正していくという価値観です。
ここは私がやっていたブライダルと異なる部分で、結婚式のエンドロールは明確な期限が切られていて、そこの一回のアウトプットに向かってベストを尽くします。
タスクに納品期限があるのは同じですが、不完全でも一旦アウトプットを出して、期間内で修正を繰り返して、PDCAを回すというのがファストモーションのやり方だというのは最近理解できるようになりました。」

尖ったメンバーだからこそ認め合える

今後坂谷は営業と制作の両立と会社の組織体制の強化、プライベートでは家族との時間を充実させることを目標に掲げました。

「私自身については営業と制作の両方をバランスよくやっていきたいと思っています。どちらかだけだと飽きたらやめてしまうと思うので。
会社としては体制が安定するところまでまずは一緒に走ってみたいと思っているので、そのために強い組織づくりにも着手していきたいです。
例えば教育体制を整えて、新しく入ってくる人が定着するようにしたり、なるべく苦労しないで済むようにしたいと思っています。
あとは福祉事業との交流もできたらいいですね。
個人的には子どもが生まれる予定なので家族の時間もきちんとつくっていきたいです。土日休みの仕事にしたのもそれが理由の一つですからね。」

最後にこれからファストモーションに興味を持ってくれる人たちに坂谷からメッセージをもらいました。

「うちは社長をはじめ少し変わった人が多いですけど、言い換えると得意分野が異なっていると思っていて、それぞれ一芸に秀でています。
自分にないものを持っているメンバーが多くて、そういう意味ではすごく学べる環境にありますし、互いの違いを認め合い称賛できる人が集まっています。
だからこそ各々の可能性を会社として最大限引き出そうとはしてくれると思います。
もちろんベンチャーゆえの大変さはありますが、自分次第でやりたいと思ったことをやれる可能性がある、そういう土壌がある場所です。」

高校時代の映像制作という原体験から得た坂谷の『自分が行動することで誰かを助けたい』気持ちと“人に優しく、自分に厳しく”というマインドは今後新しいメンバーを迎え入れ、会社を成長させる上で必要不可欠な力になるはずです。
発展途上のファストモーションが次のステップに進む時、その裏側には“縁の下の力持ち”坂谷の活躍があります。