血圧を下げたいならファスティングをしよう
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ファスティング(=断食)多くの病気の予防に役立つことが明らかとなってきています。今回はファスティングと血圧の関係についてまとめようと思います。
※具体的なファスティングの方法については、別の記事で解説していきます。
この記事は、特に次の方に読んでほしい内容です。
血圧が高めでお悩みの方
ファスティングに興味がある方
健康的なカラダを手に入れたい方
注意
この記事の内容は健康・疾患・医療に関する一般的情報と個人の見解を提供するものであり、実際に診療する医療者が行うアドバイス・治療に代わるものではありません。必ずしも全ての方にあてはまる訳ではないのでご留意ください。
ファスティングとは何か?
ファスティング、つまり断食は、一定期間食べ物を制限することで体内をリセットする健康法です。ファスティングは体重の管理や健康の改善に役立つとされていますが、最近の研究では血圧にも良い効果があることがわかってきています。
高血圧に対するファスティングの影響
1. 血圧と体重の低下
Maifeldら(2021)の研究をご紹介します。
生活習慣病を持つ高血圧患者がファスティング(5日間)を行ったところ、血圧と体重が低下したと報告されました。
この研究では、ファスティング後にDASH食を取り入れています。
ファスティングと食習慣の改善の組み合わせによって、高い健康効果が期待できるようです。(1)
※DASH食について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
2. 腸内環境の改善
同じくMaifeldら(2021)の研究で、ファスティングによって腸内環境が改善し、血圧のコントロールに有利に働く可能性が示されました。
特に短鎖脂肪酸産生菌に変化をもたらすことが示されていて、血圧以外のメリットも期待できそうです。(1)
※短鎖脂肪酸の健康メリットについては、別の記事で解説予定です。
3. 短期間の効果とその持続性
Grundlerら(2020)の研究で、ファスティングを取り入れることで薬を使わず血圧をコントロールできる可能性が示されました。
なんと参加者の23.6%が薬を中止、43.5%で薬の量が減ったことが報告されています。
薬を使わずに血圧をコントロールしたい人は、ファスティングを取り入れると良いかもしれません。(2)
まとめ
最新研究によって、ファスティングには血圧を下げる効果があることがわかりました。血圧が高くて悩んでいる人の薬物治療に代わる選択肢の一つとして有効かもしれません。
ただし、ファスティングは正しい知識もなく実践してしまうと体調を崩してしまう可能性もあります。実践される方は、専門家の指導をサポートを受けながら行うようにしましょう。
特に現在何かしらの治療を受けられている方は、主治医とよく相談してからファスティングをするようにしてくださいね。
引用
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