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ツインレイ、上から見るか、下から見るか(2)

おはよう、スピリチュアルネイティブのタケルです。


※ちっとこの記事があんまり読まれているので補足なんだが、筆者は基本スタンスとして「ツインレイという概念」に対して否定派の立場なので、一応それを踏まえて(3)まで読んでもらえるとありがたいです。


さて、前回の話の続きから。

8年前、すでにパートナーがいた俺は、Aさんという他の女性に強い衝撃を受けた。当時は、その状態をうまく言葉にできなかったけれど、今思い返せば、俺は彼女に対して

この人は、俺を深く理解してくれる。俺も彼女のこと、深く理解できる

そんな不思議な安らぎを感じたのだった。けれどそれ以上に、Aさんは俺に大きなきっかけをくれた。俺は、飲み会のいい雰囲気と、普段飲まないお酒の勢いも相まって、つい、これまで人に話したことがないような思い出話を、その場にいたみんなに打ち明けた。

すると、隣で聞いていたAさんは一言、

「タケルくん、その話、作品にしてよ

と言った。

当時の俺は会社員として働いていた。いつか自分の作品を作ってみたいなという思いは抱いていたものの、日々の忙しさに追われていたこと、俺より遥かにすごい人たちと仕事をしていたこともあって、自分の作品を作るなんて、どこか絵空事だった。

けれど、すでに作家として活躍しているAさんから、真剣な眼差しで「作品にして」と言われた瞬間、なぜだか、「俺ならできる」と力が湧いてきたんだ。

俺はAさんと出会ったあと、すぐに自分の作品作りを開始した。やらなくちゃ、とにかく形にしないと、という気持ちでいっぱいだった。もし作品が出来上がったら、Aさんにもみてほしい。そんな気持ちが、俺にとっての強いモチベーションになった。

だからこそ俺は、Aさんへの感情を、すでに一線で活躍している人への淡い憧れ、くらいにしかとらえていなかった。なんせ、俺にはモモがいるし、Aさんにも素敵な彼がいる。だから、これは束の間の素敵な出会いだったんだ、と自分に言い聞かせていた。俺はAさんの連絡先も聞かなかったし、あの言葉をもらえただけでもう十分だった。

なのだが。

その後、どういうわけかAさんと偶然にも再会する機会が、何度もあった。ちょっとした集まりで再会したり、たまたま呼ばれた仕事先に彼女がいたり。俺たちは、「なんだか縁がありますねえ」と言いながら笑い合った。

俺は、それから忙しい日々が続いても、何度もAさんのことを思い出した。けれど、それがいわゆる恋愛の好きなのか、自分でもよくわからなかった。かといって、モモに対しての感情は全く変わらず、むしろ彼女との日々は愛おしくなる一方だった。

そんな日々が続き、特にAさんとやりとりする機会も無くなった。俺は、仕事の合間にせっせと創作活動に勤しんだ。不思議と、創作中の時は、不意にAさんの顔が浮かぶことがあった。今思えば、俺にとってAさんは、インスピレーションの源泉、いわゆるミューズみたいな存在になりつつあった。当時は自覚がなかったんだけれど。

それから1年後のことだった。

Aさんの新刊が出た。俺は、真っ先にアマゾンで注文して、1日でそれを読んだ。
ここで、2度目の衝撃だ。
Aさんの小説の中に、俺がいた。
いや、どう考えても、これって。。。というギリギリの描写で、どう考えても俺!?っていうキャラクターが、描かれているのだ。

いやいやタケル、お前はやばいファンだよ。Aさんが描いた小説の人物が、自分だと思うだなんて、やべえって。お前、そのまま行くと、やべえファン。目を覚ませ。

俺は何度も何度も自分を殴りつけるようにそう言い聞かせた。てか今書いていても本当に恥ずかしい。

なんだが、白状すると、俺がAさんに恋したのは、まさにこの瞬間だった。

そこで何が描かれていたのかは、書けないが。ただ、描かれていることを読んだ時、真っ先にこう思ったんだ。

Aさんも、俺と同じことを感じてる。

俺はとにかく机に向かった。湧き上がるエネルギーの全てを、自分の創作にぶちまけた。俺はAさんが好きだ。好き好き好き好き愛してる!うおおおおおおおお!


芸術は爆発とはよくいったもの。この時の俺は一気に開花したサイヤ人並みのエネルギーで、完全無双状態になり、それまでは遅々として進まなかった創作がまさかの一夜で形になり、その後も短期間で3作品も作り上げてしまった。

俺はそのうちの一つを、あるコンクールに出した。



話は続きますぜ。。。

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