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乱舞野外祭 すゑひろがりを映画館で見た感想

2023年秋に富士急ハイランドで行われた、乱舞野外祭。私はこのお祭りに参加していた。
あの時の感動は私をしっかりと沼へと落とし込み、今や、本体を見るために旅をするまでになってしまった。
沼に落とされた原因を突き止めようと、映画館へ足を向けた。

当時はまだ、熱中しておらず、なぜ友人が祭りに誘ってくれたのかは分からない。
私は、楽しそう!それだけで、一緒について行くことにした。
今となっては誘ってくれて、ありがとうとしか出てこない。100万回のありがとうだ。
たぶん、友人には沼にハマる姿が見えていたのだろう…

スクリーンの明かりが強くなった途端、私はあの日の私に戻ってしまった。
私の見た日は、少し曇りで夜にかけての雨を心配していたこと。
初めての鑑賞で、緊張していたこと。
席が前の方で、少し申し訳ない気持ちになっていたこと。
今から始まるという、ドキドキ感と多方面からの不安感。
自分の感情の取り扱い方が分からなくなってしまう恐怖。
全部、自分事なのに、全部、他人事みたいな感覚。

映画の中は天気がよく、私の見た男士達の編成ともちょっと違う。
少し違うのに、同じもの。
私が、あの時観た、あの景色は、映画館のスクリーンの中で再び蘇っていた。

あの時、訳分からず見ていたものが、今では分かるようになった。
長曽祢虎徹と源清麿の歌う「さよなら」が今では違うものになっていた。

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