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徒手療法家のためのファシア考察

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ファシアについて徒手療法家が知っておくべき情報を随時更新していきます。またファシアに限らず徒手療法に関する事柄も随時追加していきます。
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2018年8月の記事一覧

痛みについて勉強しなおす(4)---番外編---

近々紹介しようと思っていたDr. Tasha Stantonの痛みについてのトークの中から、私がちょっとひらめきをもらった部分のみを先に紹介します。というのは、もし私の考察が正しいのであれば、私がずっと不思議に思っていたことの証明になるからです。 その不思議に思っていたこととは、例えば、臀部あたりに違和感や痛みがあるとします。そこを手のひらで大きく、あるいは肘(正しくは前腕尺側全体部)でマッサージするのと、母指で「ピンポイント」でクライアントが「そこ!そこ!」と感じるように

痛みについて勉強しなおす(3)---「硬い=硬い」???

過去のブログ「プロセスアプローチ」などでも紹介してきた事実「人がある部位を硬いと感じている時に、その部位で必ずしも組織の収縮が起こっているわけではない」ということを証明した論文を紹介します。その事実を真摯に受け止められる方なら、「治療者が硬いからほぐそうとすること」「患者が硬いという場所を重点的にほぐそう」「硬い時(凝っている時)はストレッチをしようというアドバイス」、「硬いのは深部の筋肉が凝っているからだから、深部にアプローチしなければ治らない」などがすべて疑わしいというこ