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≪エルドリッチ抜きエルドリッチ≫【スキドレ魔界劇団】の取り扱い

お久しぶりです。
沢渡シンゴさんの弟分、faruと申します。

遊戯王 Master Duel、皆さん楽しんでおられますでしょうか。
私もお気に入りの【魔界劇団】を組んでぶんぶん回しています。

OCG(紙の遊戯王)で使っていた【魔界劇団】に「スキルドレイン」を加えた構築を使っているのですが、これが思いのほか強く、ぜひ皆さんにも共有したいと思い2記事目のnoteに着手しました。
この記事で主に解説するのは、「スキルドレイン」下で魔界劇団をどう運用するかです。
「スキルドレイン」を採用していない構築でのデッキコンセプトや展開方法は、前回の記事に詰め込んでおります。読んでいない方は先にそちらをご一読ください。

今回の記事も全編無料です。お気持ちのお恵みBOXも貼り付けていないですが、少しでも多くの方に読んでほしいので記事ツイートのリツイートをお願いいたします!

記事の最後には、Master Duelで主要な9つのデッキタイプとの戦い方も載せています。ぜひ最後まで読んでね!

1.構築・戦績

今回の構築です。

構築

永続罠カードの枚数が多く、まるで【エルドリッチ】じゃねえかと思った方もいらっしゃるでしょう。それもその通り、エルドリッチのテンプレ構築からエルドリッチパーツをぶっこ抜き、魔界劇団パーツをぶち込んで微調整したのがこの構築となります。

「スキルドレイン」を一番うまく使える【エルドリッチ】を参考にしようという目的でこんな暴挙に出たのですが、回してみるとビックリ。「スキルドレイン」の影響を少しくらってしまいますが、それでも【エルドリッチ】より強いと冗談抜きで感じています。
デッキタイプを敢えて名付けるなら、
【エルドリッチ抜きエルドリッチ魔界劇団】となります。
あまりにも長いので以下では【スキドレ魔界劇団】と呼びますね。

このデッキを使いMaster Duel ランクマッチシーズン2でプラチナ1へ到達しました。プラチナ5~2での戦績は18勝3敗とかなり善戦しているのではないでしょうか。
【閃刀姫】や【エルドリッチ】、【ドラゴンメイド】のような中低速デッキに強いことが普通の【罠型魔界劇団】の特徴でしたが、「スキルドレイン」を採用することで展開デッキにもワンチャン狙える構築となっています。

2.このデッキの強み・他テーマとの差別化点

【スキドレ魔界劇団】の強みですが、純粋な【エルドリッチ】と比べて共通している点、優っている点、劣っている点に分けて紹介します。

共通している点
▼持久力

優っている点
▼安定性(リソースと打点)

▼盤面突破力
▼王宮の鉄壁が採用できる

劣っている点
▼安定性(妨害面)
▼スキルドレインの影響を少し受ける
▼自由枠が少ない
▼王宮の勅命が採用できない

それでは順に説明していきますね。

▼持久力

【エルドリッチ】は一度使用した『エルドリクシル』カードや『黄金郷』カードを墓地から除外して、後続を呼び出し続ける持久力が大きな強みです。

【魔界劇団】も同様に、一度場に出たPモンスターは何かしらの仕事をし、破壊された後もEXデッキから再度P召喚することで戦線を常に維持することができます。破壊されることを条件に効果を発動するモンスターも多くいます。

ビッグ。スター

ワイルドホープ

また各種『魔界台本』カードも再利用することで、相手フィールドの一斉除去やライフ回復といった【エルドリッチ】にはできない動きも継続して行えます。

魔王の降臨

オープニング・セレモニー

ただ「黄金卿エルドリッチ」は効果で破壊されない攻撃力3500という超耐性がありますので、持久力の面では五分五分という判定になりました。


ここからは【魔界劇団】が優っている点の紹介です。

▼安定性(リソースと打点)

この点が最も大きい差別化点です。

【魔界劇団】は「魔界劇団-ハイパー・ディレクター」の存在により、全デッキトップクラスの安定性を得ています。

ハイパー・ディレクター

下級の『魔界劇団』+任意の『魔界劇団』ならどのパターンでも初動となりますし、「魔界劇団-エキストラ」か「魔界劇団-メロー・マドンナ」は1枚だけで動けます。

エキストラ

メロー・マドンナ

これらのカードの存在により、【魔界劇団】はリソース面と打点の面で【エルドリッチ】に優っていると考えられます。

▼盤面突破力

前回のnoteでもしっかりと触れていますが、
1.召喚権に依存しない
2.「魔界台本「魔王の降臨」」や「魔界劇団-コミック・リリーフ」の存在

により高い盤面突破力を備えています。

「黄金卿エルドリッチ」の①の効果(通称 エルドリッチビーム)も盤面突破性能は高いですが手数に乏しく、【魔界劇団】に軍配が上がります。

▼王宮の鉄壁が採用できる

様々なデッキタイプに刺さりますが、【エルドリッチ】自身の首も絞めてしまう「王宮の鉄壁」。

王宮の鉄壁

【魔界劇団】にはカードを除外するギミックを一切搭載しておりませんので、安心して採用できます。

仮想敵は
【電脳堺】【鉄獣戦線】【エルドリッチ】
「アクセスコード・トーカー」「拮抗勝負」
などです。


さて、ここからは【魔界劇団】が【エルドリッチ】に劣っている点です。

▼安定性(妨害面)

【魔界劇団】はリソース面と打点の面で安定性がありますが、妨害面での安定性は一切ありません。
気持ち多めに採用している罠カード、「原始生命態ニビル」を素引きするしか妨害を構える手段がないのです。

罠が引けていないときは其れ即ち『魔界劇団』カードを沢山引けているということなので、短期決戦を狙うプレイングに切り替えて対処するしかないですね。

▼スキルドレインの影響を少し受ける

【魔界劇団】は場に出したモンスターの効果も使いこなして戦うテーマですので、少なからず「スキルドレイン」の影響を受けてしまいます。

スキルドレイン

1ターン目は「スキルドレイン」の無い状態で思う存分展開し、2ターン目以降の「スキルドレイン」が発動した状態でも活躍できるカードを貯めるように意識しましょう。

どのようなカードを集めておくかは、戦い方・展開例のコーナーで解説します。

▼自由枠が少ない

【エルドリッチ】のテンプレ構築(作者:RAMさん)の『エルドリッチ』関連パーツは18枚でした。

RAMエルド

それに対し今回の【魔界劇団】の『魔界劇団』関連パーツは25枚でした。

この差の7枚分、強力な汎用罠を引き込む確率が変わってしまいます。
『壺』カードを多く採用しづらいのも課題ですね。

▼王宮の勅命が採用できない

「王宮の鉄壁」は採用できなくても、「王宮の勅命」を採用できちゃうのが【エルドリッチ】です。制限カードではありますが【エルドリッチ】以外の全てのデッキに刺さるカードですので、これを採用できるかできないかでは大きく差が開いてしまいます。

3.基本的な戦い方

前回noteと同じく、罠型の【魔界劇団】ですから先行をとります。

①可能な限りのリソースを蓄えて
②素引きした罠を伏せる
だけです。

・フィールドよりも手札のリソースを重視する
・優先順位はエキストラ≧ライザー>マドンナ>ホープ>リリーフ>ルーキー>スター
・手札またはデッキに「魔界台本「魔王の降臨」」を1枚は残しておく

がリソースの蓄え方のポイントでしたが、「スキルドレイン」を引けている場合はリソースの優先順位が変わります。

・優先順位はエキストラ>マドンナ>リリーフスター>ホープ>ライザー≧ルーキー≧ヒロイン
となります。「魔界劇団-エキストラ」はリリースして効果を使えるため「スキルドレイン」下でも重宝しますし、P効果が強力な「魔界劇団-メロー・マドンナ」と「魔界劇団-コミック・リリーフ」の価値が高まることを意識しましょう。
なお今回の構築では新入り劇団員の「魔界劇団-プリティ・ヒロイン」ちゃんが採用されています。デッキに1枚採用しているだけで行動の幅が大きく広がることを保証します。

プリティ・ヒロイン

またリソースの蓄え方の新たなポイントもお教えします。
それは『魔界台本』を墓地へ落とす順番です。

「魔界劇団 カーテン・ライザー」の効果のコストで『魔界台本』を墓地へ落とすことになるのですが、
・墓地へ落とす優先順位は 魔界の宴咜女>>>魔王の降臨>セレモニー=ファンタジー
としましょう。

カーテン・ライザー

魔界の宴咜女

この順番になる理由ですが、「スキルドレイン」が引けているパターンと引けていないパターンに分けて説明します。
どちらのパターンでも上記の順番になります。

▼「スキルドレイン」が引けているパターン

「スキルドレイン」下で『魔界台本』カードにアクセスするには「魔界劇団-ビッグ・スター」のP効果を使うことになります。そのため、使いたいであろう『魔界台本』を墓地へ落としておかなければいけません。
使わないカードをデッキから消しておくのが目的ではありません。

さて、それではどの『魔界台本』を使うことになるのか考えましょう。
「スキルドレイン」を発動できる以上、相手には相当の行動制約が掛かります。モンスターを戦闘破壊くらいはしてくるでしょうが、スケールを剥がすことはできず、魔法罠を伏せることしかできないでしょう。

それを想定した場合、こちらが次のターンで行いたいのはライフポイントの回復か、モンスターや永続魔法罠の除去です。ということは「魔界台本「オープニング・セレモニー」」か「魔界台本「魔王の降臨」」を墓地に落としておきますか・・・?

答えはNOです。

「スキルドレイン」下で目指すのは、複数の『魔界台本』を毎ターン発動できるシステムの構築です。そのために「魔界劇団-ビッグ・スター」をPゾーンに貼り続けてしまうと、「魔界劇団-メロー・マドンナ」をPゾーンに置けなくなるということです。これは絶対に避けなければなりません。

よって一番最初にアクセスしたいのは「魔界台本「魔界の宴咜女」」です。このカードを最優先して墓地に落としましょう。

そのあとで「魔界台本「魔王の降臨」」を「魔界劇団 カーテン・ライザー」で墓地に落としておき、Pゾーンの邪魔な「魔界劇団-ビッグ・スター」を破壊しましょう。墓地に落とすのは効果のコストですので、「スキルドレイン」下でも問題ありません。

まとめると、

①「魔界劇団 カーテン・ライザー」で「魔界台本「魔界の宴咜女」」を墓地に落とす
②「魔界劇団-ビッグ・スター」のP効果で墓地から「魔界台本「魔界の宴咜女」」を回収する
③「魔界劇団 カーテン・ライザー」で「魔界台本「魔王の降臨」」を墓地に落とす
④「魔界台本「魔界の宴咜女」」の効果で「魔界台本「魔王の降臨」」を回収(セット)する
⑤「魔界台本「魔王の降臨」」で自分のPゾーンの「魔界劇団-ビッグ・スター」を破壊しておく

という流れで魔界台本を毎ターン発動するシステムを構築しましょう。

▼「スキルドレイン」を引けていないパターン

このパターンでは、「魔界劇団-ビッグ・スター」のモンスター効果で『魔界台本』にアクセスします。効果を使ってからリンク素材にし再度P召喚する、あるいは2体並べることでいくらでも『魔界台本』を持ってこれます。

普通に使いたい『魔界台本』をデッキに温存しておくべきなので、やはり上記の順番に倣って「魔界台本「魔王の降臨」」と「魔界台本「オープニング・セレモニー」」を残しておきましょう。
先に墓地に落とすのは消去法で「魔界台本「魔界の宴咜女」」になります。
(「魔界台本「ファンタジー・マジック」」でも大丈夫です。)

4.各カードの採用理由

前回noteから続投のカードについては、さらっと流して書きます。

 ≪モンスター≫

▼魔界劇団-メロー・マドンナ 3枚

メロー・マドンナ

【魔界劇団】でのモンキーボード、クリフォート・ツール、地獄門の契約書、呪われしエルドランド…etc。
ただでさえフル投入間違いなしの性能ですが、「スキルドレイン」との相性も抜群ですので3枚の採用となります。

相手にターンを返す際、このカードをPゾーンか手札に必ず構えた状態にしておくことを心がけましょう。

▼魔界劇団-ビッグ・スター 2枚

ビッグ。スター

モンスター効果、P効果ともに『魔界台本』へアクセスできる効果となっています。他のカードを採用するために今回の構築では、枚数を2枚へ減らしています。

ただし、1枚採用まで減らすことはあり得ません。
「魔界台本-エキストラ」+「魔界劇団 カーテン・ライザー」の展開など、「魔界劇団-ビッグ・スター」を2枚同時に使用することが多々ありますので。

▼魔界劇団-ワイルド・ホープ 3枚

ワイルドホープ

「スキルドレイン」下でも何の問題もなく動いてくれるため、3枚の続投です。

▼魔界劇団-エキストラ 3枚

エキストラ

「スキルドレイン」下でも何の問題もなく動いてくれるため、3枚の続投です。

▼魔界劇団-コミック・リリーフ 3枚

コミック・リリーフ

「スキルドレイン」下でも何の問題もなく動いてくれるため、3枚の続投です。

▼魔界劇団 カーテン・ライザー 2枚

カーテン・ライザー

今回の構築は永続罠の枚数が多く、前回の罠型構築よりもさらに長期戦となります。終盤になるとデッキから『魔界台本』が枯渇することも多く、このカードをうまく利用することが難しくなるため2枚の採用へと減らしました。「スキルドレイン」との相性も良くないですし。

「魔界劇団-ビッグ・スター」と同じく、2枚を同時に使用する展開もあるためこれ以上減らすことはできません。

▼魔界劇団-サッシー・ルーキー 2枚

サッシー・ルーキー

「スキルドレイン」との相性が抜群です。破壊されたときのリクルート効果は影響を受けないですし、「1ターンに1度戦闘・効果で破壊されない」というある意味のデメリットを消すこともできます。

ただし「スキルドレイン」ありきの強みですので、2枚の採用に抑えて続投です。

▼魔界劇団-プリティ・ヒロイン 1枚

プリティ・ヒロイン

「スタンド・イン」や「盆回し」などテーマ外カードへも出演を果たす、
最カワSっ気ガールです。

スタンド・イン

盆回し

前回noteでは採用されていなかったカードですが、「スキルドレイン」下では②のモンスター効果が非常に優秀です。
「魔界劇団-コミック・リリーフ」で相手のフィールドに送り付けて戦闘破壊することで、墓地を経由せずにデッキから直接『魔界台本』へアクセスすることが可能です。(自爆特攻でも可)

「魔界劇団-メロー・マドンナ」がPゾーンに貼られている状態からでも「スキルドレイン」下で『魔界台本』へアクセスする手段となるので、1枚は採用しておくことで展開に幅を持たせられます。

▼原始生命態ニビル 3枚

原始生命態ニビル

【魔界劇団】と最も相性のよい手札誘発です。

このカードが刺さらない中速デッキは、【魔界劇団】のアド・物量と永続罠で押し切れます。

 ≪魔法≫

▼魔界台本「魔王の降臨」 3枚

魔王の降臨

「スキルドレイン」下では対象耐性のモンスターも破壊できるため、より強力になります。素引きしてもギリギリOKな『魔界台本』であるため、3枚の続投。

▼魔界台本「魔界の宴咜女」 1枚

魔界の宴咜女

「スキルドレイン」下で『魔界台本』を2枚も毎ターン使い続けることで、相当なアド差をつけることができます。2枚ほしいと思うことがあまりないため、1枚での採用。

▼魔界台本「オープニング・セレモニー」 1枚

オープニング・セレモニー

他のデッキタイプの【魔界劇団】では必ずと言っていいほど採用されないカード。
しかし今回の構築は永続罠の支配下でじわりじわりと相手を追い詰めていくデッキです。棒立ちの下級『魔界劇団』を高い攻撃力のモンスターで攻撃されてライフが尽きる、といった不慮の事故を防ぐことができるこのカードは重宝します。

永続罠が通用せず純粋な殴り合いになる【エルドリッチ】や、「アクセスコード・トーカー」のキル圏内である5300ライフを淡々と狙ってくる【閃刀姫】相手には特に重要なカードとなります。

▼魔界台本「ファンタジー・マジック」 1枚

ファンタジー・マジック

「魔界劇団 カーテン・ライザー」の効果のコストとなる『魔界台本』を多く採用しておきたいという理由から、消極的に採用しました。

コストとして墓地に落ちるか、「スキルドレイン」が通用しない【エルドリッチ】に②の効果を押し付けることが殆どです。

▼イグナイト・リロード 1枚

イグナイト・リロード

発動するタイミングは、展開を行いフィールドと手札が整った後です。手札に蓄えたリソースを罠カードに変換することができるため採用しました。

1枚だけの採用にしているのは、被りが劇的に弱いためです。
「強欲で金満な壺」なら2枚被ったとしても、それぞれがドローの役割を果たしてくれます。
しかし「イグナイト・リロード」が被った場合は、その分『魔界劇団』カードを引けていないことになります。そうすると「イグナイト・リロード」が発動できないこともあり得るため絶対に避けたいところです。
よって1枚の採用に抑えています。

▼墓穴の指名者 2枚

墓穴の指名者

「スキルドレイン」が及ばない墓地のモンスター効果を防ぐため採用しました。

リソースを蓄える動きで特殊召喚を最大5回ほど行うこともありますので、「増殖するG」を封じられるのも嬉しいですね。

 ≪罠≫

▼スキルドレイン 3枚

スキルドレイン

今回の構築の主役となります。
サーチする手段がないため、少しでも手札へ引き込めるよう3枚の採用。

唯一刺さらない【エルドリッチ】はアド・物量で押し切れるため、3積みで全く問題ありません。(「原始生命態ニビル」と同じ理論)

▼神の宣告 1枚

神の宣告

最強罠の一角です。永続罠のように長く相手を苦しめるわけではないので1枚の採用にしていますが、「ライトニング・ストーム」をよく見かける環境では枚数を増やすのもおすすめです。

▼激流葬 3枚

激流葬

永続罠ではないにも関わらず3枚のフル投入となっている理由は、後攻でも使用機会が豊富な罠であるからです。

『魔界劇団』カードたちで相手の場をある程度荒らしておき、返しのターンで新たなモンスターを召喚されたときに発動することで、『魔界劇団』で処理しきれなかった相手モンスターも巻き添えにすることができます。

このカードを発動して効果的なタイミングを見極めるのは、「スキルドレイン」や「神の宣告」の数倍難しいです。
どのモンスターが場に残しておいても無害なのか、
場に出されたら取り返しがつかないモンスターは何なのか、
相手のデッキタイプごとにある程度の知識を身に着けておく必要があります。プレイヤーの技量に合わせて強くなる、面白いカードですね。

▼御前試合 1枚

御前試合

「属性」を参照してフィールドを制圧する永続罠。
【電脳堺】【ドラゴンメイド】【鉄獣戦線】など、多くの展開デッキに刺さります。
後述の「群雄割拠」と妨害性能が似ているため、1枚づつ併せて2枚の採用としています。

なおこのカードが発動されている状況でも、「魔界劇団-コミック・リリーフ」のP効果を発動することはできます。モンスターを交換した後で、属性が統一されていない場合はその交換したモンスターを墓地へ送ることになります。

▼群雄割拠 1枚

群雄割拠

「種族」を参照してフィールドを制圧する永続罠。

「御前試合」が刺さりづらい【ドライトロン】【未界域暗黒界】【幻影騎士団】にも有効です。

代わりに、【ドラゴンメイド】【オルターガイスト】【@イグニスター】には無力です。

▼王宮の鉄壁 1枚

王宮の鉄壁

あらゆる場所からの除外を封じる永続罠。

「金満で謙虚な壺」や「強欲で貪欲な壺」、「強欲で金満な壺」を発動されてからこのカードを発動しても、壺のドローを防ぐことはできません。

チェーン確認の設定をONにしておき、相手のドローフェイズかスタンバイフェイズに発動しておくとGoodです。

 ≪EX≫

▼魔界劇団-ハイパー・ディレクター 3枚

ハイパー・ディレクター

このデッキの核となるカード。
EXデッキ15枚を全部このカードにしたいくらい重要です。

他に採用したいカードもないため、最大枚数の3枚採用が必須です。

▼その他

持っているカードを適当にEXデッキにぶち込みましょう。20戦に1戦くらいは、活躍することがあるかもしれません。

クズカード

5.主要なデッキに対する戦い方

Master Duelでよく遭遇するデッキタイプを列挙し、それぞれに対しての戦い方を解説します。

自分が先行を取った際は相手のデッキタイプなんて知りようがないので、罠をどこに打つかがプレイの分かれ目になってきます。

後攻を取った際は、捲り方のポイントも併せて考えましょう。

≪展開型デッキ≫
・竜輝巧(ドライトロン)
・電脳堺
・幻影騎士団
≪中速型デッキ≫
・鉄獣戦線(LL型も含む)
・ドラゴンメイド
・閃刀姫
≪低速型デッキ≫
・エルドリッチ
・真竜
・メタビート

 ≪展開型デッキ≫

先行後攻問わず超展開を行い、突破不可能な妨害やワンキル可能な火力を用意するデッキタイプのことです。

【魔界劇団】が最も苦手とするデッキタイプですので、ある程度は諦めてください。しかし先行で「スキルドレイン」を張ることができれば一気に勝利は近づきます。このように本来は不利なデッキ相性も1枚で覆すことができるのが【スキドレ魔界劇団】の強みとなります。

▼竜輝巧(ドライトロン)

先行で罠を使用できる際は、「永遠の淑女 ベアトリーチェ」を阻止しましょう。特殊召喚時に「神の宣告」を発動する、あるいはレベル6モンスターが2体並んだ時に「激流葬」を発動しましょう。

ベアトリーチェ

後攻を取ってぶん回された場合(「崇光なる宣告者」の成立)は、即降参で問題ありません。

崇光

画像64

▼電脳堺

自己蘇生効果が強力な「電脳堺狐-仙々」を着地させないように罠の発動タイミングを意識しましょう。レベル6+レベル3が揃った段階で「激流葬」や「原始生命態ニビル」を打ちたくもなりますが、初めは我慢して大丈夫なケースが多いです。
「飢鰐竜アーケティス」を最初にシンクロ召喚してから「電脳堺狐-仙々」を出すパターンが多いため、そこまで温存してみましょう。
(電脳堺は触ったことがないため認識違いもあります。有識者がいらっしゃいましたらアドバイスください)

仙々

後攻時は、「電脳堺門-朱雀」をまずは処理します。「魔界劇団-メロー・マドンナ」を発動すれば大抵そこに打ってくれますし、「魔界台本「魔王の降臨」」でも破壊できます。
その後は「真竜皇V.F.D.」を「魔界劇団-コミック・リリーフ」や罠カードで処理しましょう。

朱雀

画像43

ただしこの捲り方はキーカードを素引きしておく必要があるので、再現性は低いです。

▼幻影騎士団

先攻を取った際は、エクシーズモンスターでの戦闘をさせないように罠を使いましょう。「天霆號アーゼウス」が怖いので。

アーゼウス

特に「幻影騎士団 ブレイク・ソード」を特殊召喚させてしまうと、伏せカードを破壊されますし、「激流葬」で処理してもレベル4を2体蘇生されてしまいます。レベル3が2体揃わないようにするのが良いでしょう。

ブレイクソード

後攻でエクシーズ素材5枚の「No.86 H-C ロンゴミアント」を出された場合は即降参して構いません。

ロンゴミ

ぼこ

 ≪中速型デッキ≫

安定して妨害を構えてくる代わりに、その数は越えられないほどではないデッキタイプのことです。

【エルドリッチ】を基盤としている構築を使用しているため、これらのデッキには比較的有利に戦うことができます。

▼鉄獣戦線(LL型も含む)

採用している全ての罠が強烈に刺さるため、罠を除去されないようなプレイが有効です。具体的には「戦華盟将-双龍」と、「鉄獣の抗戦」から出てくる「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」が罠を除去してきます。
(双龍は永続罠のみ)

双龍

抗戦

シュライグ

後攻時には『魔界劇団』カードを展開して相手の「戦華盟将-双龍」と「鉄獣の抗戦」を発動させておき、本命の罠を通していけると良いです。

▼ドラゴンメイド

バトルフェイズに入る前に相手のモンスターを一掃しておくと、相手にアドを取られづらいです。そのために「魔界台本「魔界の宴咜女」」のシステム構築を早めに目指し、「魔界台本「魔王の降臨」」を何回でも発動しましょう。

「天霆號アーゼウス」を出される心配もないため、「魔界劇団-サッシー・ルーキー」や「魔界劇団-プリティ・ヒロイン」でひたすら耐え続けても有利に戦えます。

▼閃刀姫

採用している多くの罠が刺さり、しかも【魔界劇団】ギミックもぶっ刺さるため非常に有利な対面となります。
しかしポイントを押さえておかないと簡単にひっくり返されてしまいます。以下のポイントを意識しましょう。

ポイント1.スキルドレインの守り方

「スキルドレイン」は【閃刀姫】にもしっかりと刺さるので、処理されないようにプレイすることが重要です。
【閃刀姫】側がスキルドレインを処理する手段は大きく2つ。
「閃刀術式-ジャミングウェーブ」と「閃刀術式-アフターバーナー」です。

ジャミング

アフター

「閃刀術式-ジャミングウェーブ」の対処は簡単です。相手が【閃刀姫】であると分かった瞬間に「スキルドレイン」を発動し表側表示にしておくことで、対象にとれなくなります。

「閃刀術式-アフターバーナー」の対処は、「魔界劇団-サッシー・ルーキー」のP効果を活用することです。自分のモンスターを破壊から守ることで、追加効果である魔法罠除去も防ぐことができる裁定になっています。

ポイント2.魔界劇団-コミック・リリーフの利用

「魔界劇団-コミック・リリーフ」のP効果でモンスターを相手フィールドに送り付けることで、『閃刀』魔法カードの発動条件を満たせなくなります。

また「閃刀姫-シズク」を奪うことによって、相手の墓地にある「閃刀姫-レイ」の自己蘇生効果を封じることもできます。

レイ

元々強力な「魔界劇団-コミック・リリーフ」ではありますが、【閃刀姫】には他のデッキ以上に刺さるため活用していきましょう。

ポイント3.ライフポイントの管理

【閃刀姫】側の勝ち筋は、「アクセスコード・トーカー」でライフポイントを削り切ることです。十中八九これです。

アクセスコード・トーカー

よって「魔界台本「オープニング・セレモニー」」を使用し自分のライフポイントを5300より大きい数字にしておくことで、相手の勝ち筋を狭めることができます。

「魔界劇団-ビッグ・スター」を「閃刀機-ウィドウアンカー」で奪われて攻撃されることも考慮すると、ライフポイントを7800より大きくしておくとより安心です。

ウィドウアンカー

 ≪低速型デッキ≫

永続魔法や罠によって継続的な妨害とアド稼ぎを行い、デュエルが長引けば長引くほど有利になるデッキタイプのことです。

今回の【スキドレ魔界劇団】はこのデッキタイプに分類されながらも、他の低速型デッキに対して非常に相性が良いです。

▼エルドリッチ

こちらが採用している罠カードは「王宮の鉄壁」を除いて全てが無力化してしまいます。相手が【エルドリッチ】だと分かった瞬間から、「王宮の鉄壁」以外の罠カードは伏せないようにしましょう。「魔界台本「魔界の宴咜女」」で重要となる魔法・罠ゾーンを圧迫しないようにします。

勝ち筋としては、「紅き血染めのエルドリクシル」と「白き宿命のエルドリクシル」を枯らすことです。そんなこと出来るのかと思うかもしれませんが、出来ますしそもそもするしかありません。

紅き

白き

なぜこれしか勝ち筋がないかというと、自分バトルフェイズに『エルドリクシル』を発動されて「黄金卿エルドリッチ」を守備表示で特殊召喚されてしまうと、いつまで経っても相手のライフポイントを削ることはできません。

「魔界台本「ファンタジー・マジック」」をあらかじめ発動しておくと多少のライフは削れますが、「黄金郷エルドリッチ」を手札に戻すことになります。エルドリッチビームでこちらの「魔界劇団-メロー・マドンナ」や「魔界台本「魔界の宴咜女」」を除去されて、かえって不利な状況となってしまいます。

そのため繰り返しとなりますが、『エルドリクシル』カードを使い切らせることが対【エルドリッチ】の勝ち筋となります。そのためにも、「魔界台本「魔界の宴咜女」」のシステムを構築し「魔界台本「オープニング・セレモニー」」を発動し続けましょう。

▼真竜

【真竜】ギミックには『破壊』以外の除去をする手段がありません。
「魔界劇団-サッシー・ルーキー」「魔界劇団-プリティ・ヒロイン」「魔界劇団-ワイルド・ホープ」といったレベル4三銃士でアドの取り合いに持ち込みましょう。

言わずもがな「魔界台本「魔王の降臨」」が刺さりますし、チェーン不可の追加効果がつくと一気に勝利に近づきます。
レベル7の「魔界劇団-ビッグ・スター」か「魔界劇団-メロー・マドンナ」もフィールドに出しておくと良いです。(それぞれ攻撃力か守備力が2500あるため、「真竜拳士ダイナマイトK」に殴り負けることはありません)

ダイナマイトK

▼メタビート

「インスペクト・ボーダー」や『結界像』の制圧モンスターを、「月鏡の盾」や「幻影翼」などで守り戦うデッキタイプです。

ボーダー

干ばつ

月鏡

幻影翼

上記カードのほかに「王家の眠る谷-ネクロバレー」や「ライオウ」などの採用もされますが、【魔界劇団】というデッキタイプがそれらに対して非常に強く出れます。

ネクロバレー

ライオウ

「魔界劇団 カーテン・ライザー」「魔界劇団-サッシー・ルーキー」「魔界台本「魔王の降臨」」などにより、何も意識しなくても勝ちに持ち込めるはずです。

6.最後に

お疲れ様でした。
【「エルドリッチ抜きエルドリッチ魔界劇団】、通称【スキドレ魔界劇団】について詳しくなれましたでしょうか。

・本来不利なデッキでも相性を覆せるスキルドレインの強さ
・スキルドレインと共存できる『魔界劇団』と『魔界台本』の存在
・Master Duelでの主要デッキとの戦い方

を少しでもお伝え出来ていたら幸いです。

Master Duelの今後の更新次第では、【勇者魔界劇団】【メタバース採用シアター型魔界劇団】【DD魔界劇団】などのデッキタイプもお披露目できると思います。

noteを書くほどではない構築もTwitter上で定期的に公開しているので、ぜひTwitterのフォローをお願いいたします。

それでは皆様、よい魔界劇団ライフを。
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