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2018年とりあえず動き出してみようと

2017年は前回までに書いた活動を通して情報収集やプロジェクトの拡散をしつつ、自分自身で事業計画書やリノベーションの図面を書いてみたりしていました。13年前に自分でLa Stanzaを作った時にかかった工事費を参考にしたり(材料費の高騰なども手伝って全く参考にならない数字だったことが後で分かります)、蛇谷さんたちがかかった費用を聞いたり、ゲストハウスオーナーのブログなどで調べたりしていたのですが、やっぱり、実際にこのビルをリノベした時にどれくらいの費用が掛かるのか、あくまで想像でしか分かりません。

事業計画を立てる中で(赤字が出なければいい、くらいのスタンスですが)返済可能な借入金の金額はおおよそ立てることが出来ました。果たしてその予算で工事が可能なのか、専門家の方にお聞きしないと判断できない段階になりました。

さて、誰に相談するか。。。

この頃私の頭の中にはお二人候補が上がっていました。お一人は「浜魂」の後、訪ねて来て下さった方のご紹介で知り合った長野在住のご夫婦で、各地で話題のゲストハウス作られている方でした。彼らとは学生時代から親交のあったらしく「彼らがいわきに来てゲストハウスを作ると思うとワクワクして!」と熱く話して下さいました。私も好きなゲストハウスを手掛けていらした方々だったので、想像するだけでワクワクしてしまいました。

人気のゲストハウスを作り続けている人たちに頼めば、ある意味間違いないし、細かい説明も要らないと思われます。何より、彼らが作ったら、ファンの方がいわきを訪ねて来てくれるかも知れないという下心もありました。

もうお一人はいわき在住の方で、出会いは建築とは無関係の「いわきの食材」を紹介する事業でした。生産者さんや食に対する考え方や哲学、社会貢献(と言うと大げさだけど)の向き合い方(楽しみ方)みたいなものが、何となく共有できるような気がしたのです。(同じ生産者の野菜を「美味しい!」って思う事って、それだけで説明が一つ不要になるって言うか、分かります?)

ただ地元メンバーで作るのを選択した場合、こういうリノベの前例がいわきに殆どないのもあって、前の建物の良さを残しつつ、予算をしぼり、常に変更に柔軟に対応しながら、自分たちがセルフリノベをすることを受け入れてもらって工事が出来るか、、、イメージ出来ませんでした。(因みにLa Stanzaを作った時にお願いしたゼネコンの方にも少し相談してみたのですが、まぁ、想像以上に話が通じなく、、、とにかく全部壊して作り直せ、の一点張りで。例えるならば「鉄工の会社に木製の作品をお願いしてしまった」ようなかみ合わせの悪い感じで気が遠くなったのを覚えています)

でも結局私は、いわきの方にお願いすることにしました。そして日本各地のゲストハウスを色々調べるのもやめました。自分も含めた地元いわきの人によって作られた、いわきらしいゲストハウスを作りたいと思ったからです。

年も明けて2018年。とりあえず動き出そう。そんなスタートでした。

1月3日Facebookに「いわき駅前にゲストハウスをつくりたい」と言う名のページを立ち上げ、2月14日出来損ないの事業計画書と手書きのゲストハウスの設計図を用意して、門前払いも覚悟の上で、以前から交流のあった環デザイン舎の北瀬さんと会うことにしたのです。

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