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香川県さぬき市でのゴマづくり

栽培する品種

【茶、小豆島で数十年自家採種された種】(2023年11月4日自家採種1回目)

2023年12月18日

基本情報

古代から栽培された作物。日照りの夏によく育つ

アフリカ大陸で野生種が多く自生し、栽培の発祥はインド。古代から世界中で利用され、日本でも古くから栽培された。
「日照りゴマに不作なし」といわれ、雨季に発芽して根を伸ばし、乾季の日照りを受けて大きく育つ。多湿地や極端な酸性土壌を除き、どこでも栽培できる。育て方は意外に知られていないが、比較的生育が早く手はかからない。上手に育てれば数本で十分な量が獲れる。
栄養価の高い健康野菜で、昔から「不老長寿の薬」とまでいわれたほど。含まれる脂質の多くはリノール酸やオレイン酸などコレステロールを減らす作用のある不飽和脂肪酸。タンパク質やビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、鉄、食物繊維も多く含む。活性酸素を減らしアンチエイジングに役立つゴマリグナンを含む点も注目されている。
皮つきでは消化されにくいため、食べる直前に軽く炒ってすりつぶすと吸収がよくなるうえ、風味も最高。

栽培のポイント

・ゴマ科ゴマ属
・種が小さいので浅くまくと発芽しやすい。
・発芽段階で鳥害があるので、ネットなどで鳥よけする。
・収穫のタイミングを逃さないこと。

肥料について

肥料なしでもよく育つ。有機栽培では発育の状態を見て、開花時に追肥してもよい。

種まき(4月上旬~5月上旬頃に)

畑への直まきは地温が十分に上がってから。フジの花の満開、小麦の出穂以降に。まき床の草を地際から刈り、表面の土を5mmほど削り、鎌の先を土に差しこんで草の根を切ったのち、まき床を鎮圧してならしておく。

1か所に5~6粒ずつ点まきする。株間は30~50cm。

5mmほどの厚さに土をかける。草の種の多い地表1~2cmの土を除き、その下の土で覆土する。覆土後はしっかりと鎮圧。

種をまいて覆土したら、薄く草をかけて乾燥を防ぐ。

2022/05/06播種

ポットまきの場合

どちらも畝に直まきすれば大丈夫だけど、不耕起で草刈りも適当なうちの菜園の場合、草に負けてしまうこともある。
ちょっとお金と手間がかかるけど、育苗の方が確実。

2024年5月4日

9cmポットに5~6粒まいて薄く覆土し鎮圧する。生育がよい1株を残して間引きする。本葉4~5枚の頃、畑に植える。

2022/05/21播種

管理作業(背丈が伸びて生長する頃に)

2022/05/29間引き①

混み過ぎた場合、間引きは育苗中から行うが、最終の間引きは定植後、本葉4~5枚のときにする。株間30cmなら1本立ち、50cmなら2本残してハサミで間引く。

2022/06/12定植

草マルチと補い

間引き後は草に負けないよう、株の周りの草を地際から刈り、草マルチで覆う。初期の生育が悪いようなら、株の周囲に米ぬかを一握り、草マルチの上から補う。その後の手入れは草マルチを重ねていくだけ。

どんどん背丈が伸びるので、強風や台風で倒れないように、周囲に支柱を立て、ヒモでぐるりと囲んでおくとよい。

ゴマは上へと背を伸ばし、下から順に花を咲かせて実をつけ、下から熟していく。人工受粉はとくに必要ない。ミツバチなどが次々に訪れる。

追肥する場合

開花がはじまり、株がぐんぐん生育して勢いづく頃、追肥してもよい。

2022/07/10草マルチ
2022/07/23様子

収穫(8月下旬頃、サヤが茶色になったら)

収穫は下側のサヤが2~3個開き始めたタイミングで、ゴマがこぼれ落ちないよう、朝のうちに刈り獲る。
上部のサヤが緑色でも株ごとハサミで切って収穫。葉をすべてかきとり、風通しがよい場所でバケツやビニールシートの上で追熟させる。全体が枯れたら、ゴマをサヤから出す。
茎同士をパンパンと当てると、下にゴマが落ちる。ゴマ用のふるいが便利。食用は水洗いして浮いたものは捨て、沈んだゴマを乾燥させて利用する。

種とり

収穫したゴマが、そのまま翌年の種になる。種用には、生育がよかった株を選んで刈りとり、分けておく。収穫したら、洗わずに乾燥させて保存。

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