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うちにヤギを迎えたら 第1話メェ:ヤギのかわいさに気づく

ヤギの魅力にあふれた本に出会う

表紙を見て、本を即買いしてしまった。その本の名前は、「ヤギ飼いになる」。ヤギの赤ちゃんって、こんなにかわいいの? つぶらな瞳、大きな耳、ちょっと首をかしげたところもたまらない。一瞬で夢中になってしまった。

昔は、「表紙買い」をすることはごく当たり前だった、と思う。服が目的でウインドウショッピングをしたことはない。でも、本屋さんには何時間でもいられた。最近は、とんと本屋さんに行かなくなってしまった。ここ2年は、kindleアプリを使ってスマホで本を読むようになった。最初は、本を読んだ気がしなかったのだが、慣れると本当に読書がはかどる。本を持ち歩かなくてもいいので、仕事の休憩時間に、サッと10分だけ読むこともできる。そうそう、湯船にゆっくり漬かりながら、「ヤギ飼いになる」を読むことができる時間がどんなに幸せなことか。

kindleで本を読むようになって、「表紙買い」をしなくなった。興味を持っても、評価はどのくらいなのかをチラッと見て、簡単にまとめられたあらすじを読む。そこで気に入れば買うことはある。次に、ついたレビューをザッとながめて品定めする。今のぼくは、自分の読んでみたい!という気持ちよりも、他人がどう思ったかを判断材料にするようになってしまっていた。

それが、そんなぼくがだ。表紙に一目惚れして即買いしてしまったのだ。

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2021年6月、トカラヤギを家族としてうちに迎えました。そのときのお話をまとめました。

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