見出し画像

RGB Blaster を使って赤白ファミコン無改造HDMI化させる


RGB Blasterとは

EverDriveを開発したKRIKzz氏の製品。
赤白ファミコンを無改造でRGB出力できるようにするアイテムとなります。
(Nes形式ではなく、ファミコン形式に対応していることがポイントです)
価格は150$(+シッピング費用)

これまでも、ファミコンをAVケーブル化にするキットや、電子工作によりHDMI化する手法はありましたが、この製品を使うと、無改造でRGB化が可能となります。

Noteでは、いるかん様が記事を書かれています。
画像比較などは、いるかん様が詳しく書かれていますので、私は違った面を記載させていただきます。

Made In Ukraine より到着

発注してから少し期間はかかりますが、1か月半程度で無事届きました。

しっかり箱に入って到着です


海外製品取り寄せになれていない私からすれば、到着までドキドキです。
(カード決済は発注とともに即実行されています)

RGBをHDMIに変換するキットも必要

RGB Blasterの出力形式は、ミニDIN9ピンです。
このままでは、通常の液晶ディスプレイには接続できないため、おなじみのHDMIに変換する必要があります。

このミニDIN9ピンは、メガドラ2に採用されている規格とされており、そうと分かれば、この製品で接続確認です。
インターネット上にも動いたという情報が無かったので、相性などにリスクを感じながらもチャレンジとなります。

コロンバスサークル社のHDMIコンバーターです。
これがMD2に対応しているため、そのまま考えると使えるはずです。

コロンバスサークル製HDMIコンバーター

とにかく動くことを願って、、、です。

RGB Blusterの背面。RGB OUTにメガドラ2のコネクタを刺します
ただし電源(MicroUSB)が別途必要なので注意が必要です

いざ動作確認

今回動作確認に使うソフトは、「燃えろ‼プロ野球」です。
なぜ、このソフトを使うかというと、本ソフトには「拡張音源」と言われる声に似た音声が使われている点にあります。

この「拡張音源」はエミュレーター機では実質困難な機能です。
実機のみに許される機能といっても良い、貴重なものとなります。
(一部のFPGAで実現した高額エミュレータ機を除く)

ファミコンのカセットを刺した図は以下の通りとなります。
ファミコンタワー状態です。

燃えろプロ野球で動作確認です
燃えろ!!プロ野球のタイトル画面、ここでしゃべる!!

そして、タイトル画面と同時に流れる音声、「プレイボール!!!」
この音声とともにタイトル音楽が流れ始めます。
この音声とともに高画質でタイトルが表示されただけで、今回の投資は回収できたようなものです(少し大げさ)

もちろん、試合中の音声、「ストライク」「ボール」「アウト」などすべて再生されます。

1点だけ解決できないことがある

実機さながらの機能が高画質、さらには無改造で楽しめた今回の取り組み。
しかし、完全な100点満点ではないことが確認できています。

それが、たまに画面が一瞬乱れるという点にあります。
ゲームプレイ中に画面が一瞬乱れるタイミングが、何秒かに一度、起こります。その頻度は決まった感覚でもなければ、画面が切り替わったタイミングでもなく、不定期で規則性がありません。

プレイに大きな支障はないので、合格点かもしれませんが、ここは解消したいですね。原因はRGB Blasterにあるのか、HDMIコンバーターにあるのか、現状はこれ以上調べられない状況です。
HDMIコンバーターの電源共有に問題があるのかと、USBアダプタも好感してみましたが、変わりなし、ディスプレイを変えても変わりなし。
現状は未解決です。

まとめ

今回はRGB BlasterとHDMIコンバーターを使った、ファミコン無改造でのHDMI化の実現。
少し画面が乱れる点において、100点満点の結果ではありませんが、高画質で、しかも実機でプレイできる、さらにはそれが無改造である点を考えると、十分な結果ではないでしょうか。

レトロフリークなどのエミュレーター機では得られない「拡張音源」にも対応する実機を使った燃えろ‼プロ野球も体験の価値ありです。

以上となります。
RGB Blasterが150$と決して安い投資ではありませんが、無改造でファミコンを楽しめる。
電気工作に詳しくない方でも楽しめる手法の1つとして、いかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?