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森の放牧場がOPENしました...!

鶏たちがもっと自由に、もっと自然に暮らせる方法はないか。
たどり着いたのが、森の中で放牧することでした。

森の放牧場付き、木造平飼い鶏舎

2023年1月、いよいよ木造の平飼い鶏舎の運用が始まりました。
飼養規模は全4,000羽。

自動給餌・集卵機能を導入した、システム化された平飼い鶏舎です。

これまでは、8棟のビニールハウス鶏舎を用いて鶏を育てていました。
手作り感が程よく心地よい鶏舎です。しかし、積雪量の多い当別町において、冬は鶏舎の強度もしかり、電気柵を設置できないため獣害被害へのリスクも隣り合わせでした。

鶏たちがより安全に安心して暮らすことができ、なおかつ機械化によって正確性と効率性を高めることを目指し、新たに鶏舎を建てることになったのです。

運用が始まった1月は雪の影響で、まだ放牧ができませんでした。
雪解けとともに放牧地の設置作業がスタート。
寸法を取り、森の中の草を刈り、柵の設置、網張り、天井のテグス張り…

6月初旬、いよいよ
放牧地が完成しました…!

OPEN初日はあいにくの雨模様

鶏舎から外に出ていく鶏たち

放牧地OPEN初日、鶏舎内から放牧地へと通じる扉が開かれました。
扉は朝10時30分に自動で開くように設定されています。

1月に入舎した鶏たちにとって、はじめて自分の足で踏みしめる外の世界。
突然開かれた扉に驚きつつ、恐る恐る順番に放牧地へ。

初日はあいにくの雨模様

残念ながら、記念すべき初日はあいにくの雨模様でした。
ぬかるむ地面をペタペタと歩く音が聞こえてきます。

草をついばみ、水たまりで水遊びをし、地面を突っついて虫を探す様子はとても微笑ましいものです。

森をまるまる放牧地に

森の中から見た鶏舎

私たちが目指したのは、森をそのまますべて放牧地にするということです。
鶏舎から森の奥行きは広いところで40m弱あります。

ここもすべて放牧地の一部

広い土地に草木が生い茂り、木漏れ日が心地よい空間。木陰で休むこともできて、青空の下をおもいっきり駆け回ることもできる。

まさに理想に近い放牧地を作ることができました。

森を散歩する鶏

早速、森の中をお散歩する鶏を発見…!
これから、もっとたくさんの鶏たちが森の中で過ごす様子が見られるのが楽しみです。

ハウス鶏舎の放牧地も運用中

オーガニックエッグの鶏たち

ビニールハウス鶏舎でも放牧地を設置しています。
放牧地があるのはオーガニックエッグの鶏たちです。

こちらでも広々と青空のもとに絶賛開放中です。

冬は積雪のため閉鎖してしまうので、この時期は思いっきり楽しんでもらいたいなと思っています。

オーガニックエッグを生産するための有機的管理の基準に放牧地の設置が定められています。
アグリコラでは全部で3棟のハウスに放牧地を設置しています。

なぜ放牧をするのか

まだ、すべての鶏舎で放牧を実施することはできていませんが、運用している6棟のハウスのうち3棟+木造鶏舎の森の放牧地で放牧を実施しています。
規模を拡大しながら少しずつ放牧環境を整備してきました。
欲を言えばすべて森の中で放牧を行いたいところです。

ではなぜ、放牧にこだわるのか。管理の大変な森の中で放牧を行うのか。

それは、鶏たちにより自然に近い環境でのびのび過ごしてもらいたいというただただシンプルな思いです。
その理想の形を追求してきた結果が、森の中で放牧をすることでした。

こだわりの放牧卵を皆様へ

森の中で自由に暮らす鶏たちの様子を皆さんにお届けしていきます。

「卵不足」が続く中で卵の需要は日に日に高まっています。それに伴い、卵が生産される過程、鶏の暮らす様子にも少しずつ目が向けられるようになってきました。

お客様からも「鶏を育てる環境も知ったうえで卵を選びたいと思うようになりました」といった声が届いています。

良い悪い、正解、不正解かの話ではありません。

アグリコラが何を追求してどこを目指しているのか、お客様に何を届けたいのか。

森の放牧という新たなチャレンジのはじまりにあわせて、一つずつ整理しながらアウトプットしていきたいと思います。

https://www.agricola.jp



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