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見る目がないのではなく、椅子がないのだ

DVやモラハラ男との離婚や別離について
1回目は同情されるかもしれないが
2回目以降は「男を見る目がない」
「そういう男が好きなのよ」
と批判される。

これが災害や他の犯罪被害だと
回数を重ねるとより同情されるのだが
DVやモラハラや性暴力は
被害者の落ち度が責められる。

おいおい、
もっと単純に考えようぜ。

DVやモラハラしない
配偶者や恋人を求める女性の数に対し
DVやモラハラしない男性が
少ないのが問題だろ。

わかりやすいように
単純化して説明するが
男女の人口が同じで
全員異性愛者とする。

この条件で
仮にDVやモラハラをしない
世の中の男性の50%だとする。

夫や恋人にはDVやモラハラを
しない人が良いと望む女性が
世の中の90%だとする。

そうするとどうしても
世の中の40%の女性は
DVやモラハラしない相手とは
巡り会えない。

世の40%の女性が
恋愛や結婚の椅子取りゲームで
DVやモラハラしない男
という椅子には座れないのだ。

もちろんDVやモラハラをしない
「椅子」に座った人は、
浮気や性格の不一致などの
理由がなければ席を立たない。

だから常に椅子、
つまりDVやモラハラしない男が
不足しているのだ。

不足しているのはわかったけど
DVやモラハラ男と付き合わなければ
良いだけじゃん!椅子に座らず
ずっとつっ立ってれば良いじゃん!

と言われそうだが、
大抵は付き合った後、結婚した後、
妊娠や出産した後に態度が豹変する。

また禁欲を強いるのは得策ではない。
カトリックの神父の
性的虐待が問題になっているが
禁欲を強いても
ああいうより悪質な歪んだ形で
出てくるだけだ。

それに人間に禁欲ができるなら
とくに昔に性風俗産業も
飲み屋もアルコールも煙草も
競馬も競輪も競艇もパチンコも
この世から無くなってるぜ!

むしろ安くて安全な公営の
レンタル彼氏や女性用風俗の方がマシだ。
現在ある民間のものは高額であり、
貧困層の女性は利用できない。
(障害者割引すら無い)
非正規雇用の多くは女性だ。
貧困に喘ぐ女性は多い。

しかし根本的な解決は
椅子を増やすこと、
DVやモラハラしない男を
増やすしかない。

女性の見る目がないと
叩いている人が多いが
男性のDVやモラハラに対する
認識は本当に甘い。

子供の目の前で妻を殴って
離婚されたにも関わらず
子供との面会を要求する男もいる。

DVを理由に突っぱねても
「妻は殴ったが子は殴っていない」
と言い張る。面前DVという
概念すら知らないのだ。

不謹慎だが私が知っている例で
笑ってしまったのは

 俺にこんな根本が赤い
 腐ったほうれん草を食わせるのか!

と妻に言い放ったDV男のセリフ。
ほうれん草は品種にもよるが
根本が赤いんだよ、
と突っ込まずにはいられない。

DVやモラハラする奴の常套手段は
なんでも良いから
相手に言いがかりをつけて
お前が悪い、俺は正しいと言い張る。
被害者の落ち度を責める行為は
加害者に塩を送るだけで
被害者の救済には
全く役に立たないどころか
マイナスでしか無い。

DVやモラハラの問題は
女性だけで解決できる問題じゃない。
女性の見る目がないんじゃなくて
まともな椅子がないんだよ。

DVやモラハラするような
壊れた椅子じゃなくて
DVもモラハラもしない
安心して座れる椅子を増やそうぜ。

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