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読書ブーム、再燃か

こんにちは。久し振りに調子に乗ってお酒を自分の許容量以上に飲んでしまい、酩酊状態でのnote更新です。
ここのところ、日々わりと楽しくやっている気もするし、ギリギリで生きてるような気もするし、平均すれば平穏な人生ではあるのでしょうが、まあ人並みに色々あったりなかったりします。概ね元気ですけどね!

最近、自分の中で読書ブームが復活の兆しを見せています。育児も仕事も何となく自分なりのペースが掴めてきた(ような気がする)ので、空き時間で少しずつ読んでます。

もともと内向的な性格だったのもあって、昔から本は好きだったんです。
苦しい時はひたすら自室にこもって、部屋の本棚の本を片っ端から暗唱できるくらいに何度も何度も読み返していました。
学校の夏休みや冬休みには近所の図書館に足繁く通いました。図書館の、ちょうどいい感じに静かでひんやりとした心地よい空気とか、時折聞こえてくる検索機の効果音とか、今でも鮮明に思い出せます。

友人知人から薦められて読んだ本も、誰がどんな理由でこの本を薦めてくれたか、っていうのは大抵は覚えているつもりです。

現状が特別しんどいというワケでもないのですが、やっぱり本は幼い頃から常に自分の傍にいてくれて、心の支えにもなってくれていたんだなぁというのを今また改めて実感しています。

そんな感じで昨年は自分比で本を読んだ年でした(あくまでも自分比)ので、昨年読んだものをリストアップしてみました!

【小説】

東野圭吾 ダイイング・アイ
東野圭吾 虚ろな十字架
東野圭吾 ウインクで乾杯
辻村深月 傲慢と善良
辻村深月 かがみの孤城
朝井リョウ 正欲
朝井リョウ 武道館
朝井リョウ 風と共にゆとりぬ
凪良ゆう 汝、星のごとく
米澤穂信 ボトルネック
恩田陸 蜜蜂と遠雷
道尾秀介 向日葵の咲かない夏

【漫画】
手塚治虫 ブラック・ジャック
ほったゆみ/小畑健 ヒカルの碁
をのひなお 明日、私は誰かのカノジョ

どの作品からも感じるものが多く、それぞれの本について詳細に感想を書きたいのですが、それはいずれまた機会があれば…。

東野圭吾さんは私のような読書ライト勢でも読みやすいのに、楽しく読めるものから深く考えさせられるものまで扱うテーマが幅広く、作品ごとにそれぞれ違った魅力を感じます。
あと、常に俯瞰して見ているというか、客観性が徹底されている気がするので安心して読めます。

朝井リョウさんの作品は、時代に即したテーマをもとに、そこで生きる人々が抱く「上手く言えないけどなんかモヤモヤする」感情をスパッと文章で表現されるので、個人的に「ブッ刺さる」んです。カタルシス的な。
『正欲』でも、恐らく多くの現代人の心の奥底にふつふつと湧き出ているであろう疑念を、複数の語り口から丁寧に描かれていました。

辻村深月さんは昨年読んだ二作品が初挑戦でした。
『傲慢と善良』文庫版巻末で朝井リョウさんが仰っていたように、辻村さんは、人が抱く「なんかよくわかんないけどモヤる」思いを、解像度をこれでもかというほどに上げに上げて、文章に昇華させている方なのだな…と。
だから読んでいる方としては自分の痛いところを「もうやめてくれよ…」と思うほどに突かれるし、ましてそれを描くとなったら一体その何倍の痛みを伴うのかと考えたら…。いやはや恐れ入ります。
『かがみの孤城』は、実は私の好きなアイドルの女の子がブログで触れていたのがきっかけで読んだ本です。ファンタジーは元々苦手意識がありましたが、全く問題なく読めました。

凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』では、繊細な心情描写と目に浮かぶような美しい情景描写に心を持っていかれて一気読みしてしまい、
米澤穂信さんの『ボトルネック』にはプロットで惹きつけられ、
恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』はクラシック音楽好きにはたまらないテーマでしたし(私の好きなバルトークのピアノソナタが取り上げられていて歓喜でした)、
道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』ではゾワゾワしながらも結末が気になってページを捲る手が止まらず…

読んだ漫画三作もそれぞれに思い入れがあって、どれも「読んでよかったなぁ」と思った作品です。


今年も引き続き、育児家事仕事の合間に少しずつ本を読めたらいいなと思います。
少し前から図書館通いを復活させ、今も予約している本をが届くのを楽しみに待っているところ。気が向いたら読書録をここに書いていきたいです!