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一人暮らしをしていた頃の話

誰も気にしてないと思いますが、昨日でnote連続更新記録が途絶えてしまいました。毎日更新していると「○日連続更新達成!すごいです!」みたいなウィンドウが出てきて褒められるのですが、それがなくなってしまったので少ししょんぼりしました。

ついでに早くもネタが枯渇してきました。今回は苦し紛れに私の昔の話をねじ込みます。それなりに長文ですが、要約すると「一人暮らし楽しかったです★」という、何ともうっすーい内容になってしまいました。すみません。

なぜ一人暮らしを始めたか

私は、社会人になってから初めて一人暮らしを経験しました。

実家は劣悪な家庭環境…というわけではなかったのですが、ずっと実家暮らしだったこともあって「OLの一人暮らしライフ」への憧れがあったり、大幅に遅れて反抗期がやってきたりとで、ちょっとお金が貯まってきた社会人3年目で実家を出て、一人暮らしを始めました。

お金が貯まったといっても、一人暮らしするにはギリギリだったと思います。当時、親にも貯金額を聞かれて答えたら心配されました。なので、なるべく家賃は安いところを探しました。ありがたいことに当時の勤務地は東京都内ではなかったので、場所によってはかなり安い物件がありました。結局、会社から約30分ほどの立地にあるマンションのワンルームの部屋を借りることに。駅から徒歩2分にしては大変安かったです。たまたま1階に酒屋さんが入っていたのも、酒飲みとしては嬉しいポイントでした。

ワンルーム6畳の城

一人暮らしを経験された方なら分かっていただけるだろうと信じているのですが、いざ初の一人暮らしで引っ越し当日、新居に足を踏み入れた時の気分って最高なんですよね。カーテンも家具もまだ何もない部屋で、ワンルームの狭い部屋だとしても、自分の自分による自分のための空間、いわば自分の「城」を初めて手にしたという瞬間なんです。引っ越し荷物の入った段ボールは後からやってくるので、しばしの間、がらんどうの部屋のフローリングに大の字になって寝転びました。

ああ、ここでは私は自由なんだ。これから自分次第でどうにでもできる。なんて素晴らしいんだ、一人暮らしサイコー!と大声で叫びたい気分でした。

初めてだらけって楽しいよね

最低限必要な家電やカーテンは事前に購入し、その他の家具や調理器具などは少しずつ揃えていきました。休みの日にホームセンターに行って大量に買い込み、とんでもなく重い袋を両手に提げて何とか家まで持って帰る。仕事から帰ってきて夜遅くまで家具を自分で組み立てたり、配置してみたり。自分の好みの家具も買い足してみたり。何もかもが初めてで新鮮で、楽しかった。

実家にいた時は料理なんてしなかったので、自炊も初めてでした。パッケージの作り方を見ながらカレーを作りましたが、野菜の切り方すら分からずなかなか火が通らなかったり、でも逆に玉ねぎが焦げたりしました。基本の調味料を買い揃え、フライパンなどの調理器具も買い揃え、レシピサイトとにらめっこしながら悪戦苦闘の日々でした。最初の頃は炊飯器を持っていなかったため、雪平鍋でお米を炊いているという話をしたら周囲の人にドン引きされたので、炊飯器も後から買いました。

周辺のスーパーも開拓。250円弁当を売っているような激安スーパーが最寄りだったので、これはずいぶん助かりました。

激安物件、その裏側にあったもの

築20年以上にしては綺麗めなマンション、バストイレ別だし最寄り駅まで徒歩2分、都心にもそこそこ出やすい。先ほども触れましたが、これらの好条件に対して家賃は非常に安かったです。

しかし、世の中そんなにウマい話はありません。当然、裏側にデメリットもありました。まず、騒音。これはマンション内外それぞれでありました。

マンション内は、主にお隣さん。日付が変わる時間を過ぎてもテレビの音量が大きく、慣れないうちはすぐに眠れませんでした。だんだん諦めというか、まあ仕方ないな…と思えるようにはなりましたが。

むしろマンション外の方が問題でした。飛行場が近かったためによく飛行機がマンション上空を通過するのですが、これがもう騒音というより爆音レベルでした。平日の日中は不在なのでいいですが、土日も飛ぶし、なんなら平日の夜9時以降もバンバン飛んでました。飛行機が来るとテレビの音も聞こえないし、電話中ならば一旦中断せざるを得ません。

私が驚いたのは、爆音の振動で部屋のインターホンが鳴るということでした。古いマンションだったので構造上の問題かもしれません。初めて鳴ったのは、ある日の夜10時過ぎ。飛行機が真上を通過している時に突然ピンポーン、と。こんな時間に誰だ?とおそるおそるドアスコープを覗くも、誰もいない。悪質なピンポンダッシュかな…と思っていましたが、数日後も同様の出来事が。原因が飛行機だと分かるまではちょっと怖かったです。

それから、雪が降った日に水道管が凍結したこともありました。これもやっぱりマンションの古さが原因だったようです。私、前日に泥酔して終電を逃し、雪の降る中タクシーの列に1時間以上並んだんですがなかなか乗れず、寒さに耐えかねてファミレスに入りそこで一夜を明かして翌朝ようやく帰宅したら、水が出なかったんです。冷えた身体を温めたかったけど、水が出ないんじゃお風呂に入れない。しかも帰宅後、携帯を居酒屋さんに忘れてきたことにも気付く。あ、ちなみにこれ学生の時じゃなくて社会人数年目の話です。

まあでもやっぱり楽しかったですよ

現在の夫と住むことになって結局そこには2年も住んでなかったのですが、そんな短い間でも友達が遊びに来てくれて鍋パーティーやゲームやったり、先輩がご飯作りに来てくれたりと何だかんだ楽しかったです。掃除も今と比べてこまめにしていたので、あの黒光りする物体に遭遇することもありませんでした。あと、当時行ってた美容院の美容師さんには、私の引っ越しや美容師さんの店舗異動を経た今でもお願いします。

よく言われる「一人暮らしすると親のありがたみが分かる」というのも実感しました。一人だと仕事から帰ってきたら家の中は真っ暗だし、帰ってからご飯作らないといけないし。反面、遅く帰る時には家族に気を遣わないといけないとか、好きな時間にお風呂に入れないとか、そういうのを気にしなくてよくなったという点では楽でした。

万に一つ、また一人暮らしをするような事があれば、今度はなるべく静かな環境を選びたいと思います。あと、比較的築年数の浅いところで。激安物件は何かしらウラがあると考えて良いというのは、この経験での教訓になりました。