そつなくこなしてきたつもりだったけど
学生や独身、新婚時代を思い返す。
勉強がすごいできたわけじゃないけど、授業中のノートは必ずとって、テスト前は勉強して、一応国家試験は合格して…
独身時代の仕事は、失敗もあったけど、欠勤することなく真面目に勤めていた。
子供は出来にくいカラダだったはずなのに、結婚1年目で妊娠して、無事出産。
我ながらそこまでは、そつなくこなしてきていると思う。
私が、そつなくこなせなくなったと感じたのは、初めての子育てだった。
みんなと一緒が良いと思っていた
若ければ若いほど、周りから見る目のほうを気にしていた。
例えば、これが好きだから着るというよりかは、
これを着ていたら可愛いと言ってもらえるだろうと打算的なところも持ち合わせていた。
だから、きかんぼうで、大勢の中でもおかまいなしに、自分の思い通りにいかないと泣き叫ぶ長男がどうしても受け入れきれなかった。
「そんな泣き叫んだら、周りに見られるし、〝あの子大変そう〟という目で見られるじゃない」
すごくたまらない気持ちになった。
こんなはずじゃ、なかったのにな…
と自分を追い込んでしまっていた。
長男の姿は、私の本来の姿
結局、ずっと昔から周りばかり気にして、自分のことを受け入れていなかった私だから、長男のことを認められなかったんだと気づいた。
周りの目なんかおかまいなしに、自分の主張を通す長男の姿は、本当は私もそんな風に生きたいサインなのかもと。
そこから、じゃあ私も私らしく生きてみようというきっかけになった。
今は周りの目が気にならないかと言われれば、多少は気になるけど、それが私の邪魔にはなっていない。
こんな豊かな気持ちを育んでくれた長男の存在は大きなものだ。
いつもはつい怒ってしまうけど、感謝だな。