明治期日本の風刺画家が描いたフランスの風景画
ビゴー 「彩色原画 浜辺の風景」 全2点 [1900年代?]
Bigot, Georges, Original Drawing, a Scene of a Beach, [1900s?] <R22-174>
31x24 and oblong 24x31cm, original colored hand writing, hand signed, chipped on the margin
https://www.kyokuto-bk.co.jp/
在庫あり:お問い合わせはこちらまで
極東書店 - ホームページ (kyokuto-bk.co.jp)
本品は、明治期日本のカリカチュア画で知られたジョルジュ・ビゴーが描いた水彩原画で、1899年のフランス帰国後に描いたであろうフランスの浜辺の風景です。
日本でビゴーの名前は、鹿鳴館を猿真似の文明開化と非難した風刺画、イギリスとアメリカにおだてられて調子に乗った日本兵がロシア兵に切りかかろとする日露戦争の風刺画など、歴史の教科書に必ず登場する画家なので比較的知られている存在かと思います。
それらは偏見や誇張を含み、日本に対して辛辣でありながらも、フランスという外部からの視点による観察力と文化批判にあふれた知的かつ独特の作品と評されています。対して本作品は写実的な綺麗な作品といえるかもしれませんが、極めて無個性であり、著名が無ければビゴーの作品であるということを認識することさえも困難です。
日本からの帰国後に日本通として知られていたビゴーですが、彼自身も美術家としての方向性を模索していたものと思われます。
〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル
株式会社極東書店
*店舗・ショールームは併設しておりません。
まずはお問い合わせくださいませ。