米国国立公文書館(NARA)所蔵 アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)記録 オンライン・アーカイヴ -極東書店企画商品-
日本政府による緊急事態管理庁創設の検討で注目されたFEMA(米国連邦緊急事態管理庁)に関するオンライン一次資料集が登場
主編者:伊藤 潤(愛知大学准教授)
編集・解説:武田康裕(東京国際大学教授)、中村登志哉(名古屋大学教授)、樋口敏広(Assistant Professor at Georgetown University)
FEMAとは?
米国の連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency, FEMA)は、1979年にカーター政権の下で設立されました(現在は国土安全保障省・DHSの傘下組織)。
-地震・ハリケーン・竜巻などの自然災害、大規模事故などの人為的な重大事故、そしてテロ攻撃や武力攻撃-
あらゆる災害被害から市民を守るために必要な、米国国内の活動に対して
総合的な支援を行っている組織です。
長らく災害対策・危機管理に関心のある研究機関・メディア・政府機関の間で注目され、日本でも2011年東日本大震災以降、FEMAをモデルとした
「緊急事態管理庁(日本版FEMA)」の設立が検討されてきました。
しかし、そのルーツであるFEMA創設については、プロセスの大部分が未解明のまま、詳細があまり語られることがありませんでした。
ユニット1: FEMA創設: 民間防衛からAll-Hazards Approachへ
Records of FEMA(Federal Emergency Management Agency)
Unit 1: Documents on Establishing FEMA:From Civil Defense to All-Hazards Approach, 1945-1979 (RG311)
本資料集では、米国国立公文書館(NARA)が保有するRG311 Records of the Federal Emergency Management Agency内のFEMA創設を中心とした約3万ページ の一次資料を収録しています。
RG311以外にも、関連するその他のNARA所蔵資料、米国議会資料、政府刊行物も収録。第二次世界大戦後の民間防衛の普及からFEMA創設に至るまでの制度発展のプロセスを辿ることができる完全な資料集となっています。全文検索可能、索引や解題も組み込まれています。
資料構成
RG311: Records of the Federal Emergency Management Agency
RG51: Records of the Office of Management and Budget [OMB](行政予算管理局記録群)-カーター政権下、OMBプロジェクト・チームが危機管理組織再編とFEMA設立の準備作業を主導したため
本資料集のコンセプトーAll-Hazards Approachに基づく危機管理組織形成の「設計図」
1970年代後半のFEMA創設とそれに伴う危機管理組織・機能の一元化のプロセスを忠実に再現・検証することを可能に。
FEMA創設に関するものを中心に構成されており、収録数は約22,000ページ。
世界に先駆けたRG311収録資料のデジタル配信
日米問わず先行研究での利用実績は殆どなく、NARAでのWeb公開も限定的
未公開の内部資料を多数収録
Web等で入手可能な法令集、政策文書とは異なり、
NARAで直接収集する以外に入手不可な内部文書を中心に収録。
NARA所蔵のFEMAの活動記録・写真等の資料も今後収録される予定です。
全文検索可能
索引や解題も組み込まれています。
●FEMA設計・創設(=危機管理組織一元化の方法)に関する(現時点で)唯一入手可能な公文書をほぼすべてを収録。
●All-Hazards Approachの今後の国際的な普及を考慮すると、米国のみならず、日本を含む現代、そして将来の危機管理組織の在り方を示す道標となりうる資料といえます。
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