ファーイースタン・オールドブックス通信販売部
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プニン ナボコフ(著)/大橋吉之輔(訳) 新潮社
『プニン』は、1957年に刊行された長編小説である。この作品は、ロシアからアメリカに亡命したプニン教授の生活を描く。プニン教授の不器用で真面目な性格でありながら、異国の地で奮闘する姿がユーモラスかつ哀愁を帯びたタッチで描かれている。物語は、プニン教授がアメリカの大学でロシア語を教える日々を中心に展開される。彼の不器用さや異国での孤独感が、時にコミカルに、時に切なく描かれる。また、ナボコフ自身の亡命経験が色濃く反映されている作品である。プニン教授のキャラクターは、周囲からはしばしば笑いの対象となるが、その内面には深い悲しみと強い意志が秘められている。彼の物語を通じて、異国での生活の厳しさや、故郷を失った者の哀愁が描かれている。♦線引き、書込みなし。帯あり。全体に経年による傷みあり。読むのに支障はございません.1971年初版(40MT)
¥2,150
「空飛ぶモンティ・パイソン」“日本語吹替復活”DVD BOX
「空飛ぶモンティ・パイソン」“日本語吹替復活”DVD BOXは、伝説的なコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」の日本語吹替版が約30年ぶりに復活した特別なコレクション。このDVD BOXには、1976年に東京12チャンネル(現テレビ東京)で放送された際の豪華声優陣による吹替音声が収録されている。〈特徴〉・豪華声優陣: 広川太一郎、青野武、納谷悟郎、山田康雄、古川登志夫、 飯塚昭三など・特製ブックレット: 約100ページにわたるブックレットには、 スケッチ解説や日本放映当時の秘話が満載・デジタルリマスター: 初のデジタルリマスター版で、画質も向上・全45話収録: 第1シリーズから第4シリーズまでの全45話を収録◆きれいな状態です(73)
¥13,270
十二の遍歴の物語 G・ガルシア=マルケス(著)/旦敬介(訳) 新潮社
ガブリエル・ガルシア=マルケスの『十二の遍歴の物語』は、コロンビアの小さな村を舞台にした作品が多いマルケスが、一転してヨーロッパの都市を舞台に描き出した短編小説集である。バルセロナ、ジュネーヴ、ローマ、パリなど、ヨーロッパの主要都市を巡りながら、旅する作家の内面を深く掘り下げている。一人の作家が自らのアイデンティティを問い続け、世界との関係性を模索する旅の記録であり、読者は、マルケスとともに、ヨーロッパの都市を巡り、そして自らの内面へと深く潜っていくことになる。♦線引き、書込みなし。帯あり。全体に経年並みの傷み少々あり。1994年初版(2AT)
¥2,160
unfinished 1 code
坂本龍一、中島英樹、後藤繁雄、空里香を中心に、1999年10月に発足したプロジェクト「code」の機関誌。坂本龍一によるダライ・ラマ14世、細野晴臣へのインタビューなどが掲載されている。〈目次〉codeからのメッセージダライ・ラマ14世 この世が続くかぎり インタビュー=坂本龍一+澤文也+空里香HIROMIX プラスの方向へ インタビュー=坂本龍一+澤文也細野晴臣 どうやって生きていこうか インタビュー=坂本龍一高木善之 幸せの実感 インタビュー=坂本龍一毛利衛 地球を実感すること インタビュー=坂本龍一ブライアン・イーノ 感覚の質 インタビュー=後藤繁雄+澤文也デイヴィット・トゥープ インタビュー=澤文也パンソニック(ミカ・ヴァイニオ+イルポ・ヴァイサネン) バルセロナでミーティング インタビュー=坂本龍一+澤文也吉本隆明 考えるということ インタビュー=後藤繁雄◆線引き、書込みなし。付録CDなし。全体に経年による傷みあり。読むのに支障はありません(81MT)
¥4,800
虚数 スタニスワフ・レム(著) 長谷見一雄・沼野充義・西成彦(訳) 国書刊行会
ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの『虚数』は1973年に発刊された。本書は知的な仕掛けと諧謔に満ちた魅力的な短編集である。この本は、未来に出版されるはずの書物の序文と、人智を超えたコンピュータ「GOLEM」による人類への講義を収録した『GOLEM XIV』という作品が収載されている。『GOLEM XIV』では、人間が造り出した知性を持つコンピュータが、自己と人間について、そして知性そのものについて語る。これらの話は、人間の知性が肉体にどのように依存しているか、そしてコンピュータが意識を獲得した時にどのような知を獲得するのかという問いを投げかける。◆線引き、書込みなし。帯あり。全体に経年並みの傷み少々あり。1998年初版(10AT)
¥1,740
パタゴニア・エキスプレス ルイス・セプルベダ(著)/安藤哲行(訳) 国書刊行会
1995年に発刊された『パタゴニア・エキスプレス』は、チリ出身の作家ルイス・セプルベダによる自伝的要素を含んだ旅行記である。この作品は、独裁政権下の祖国チリを逃れた著者が世界各地を巡り、最終的に「世界の南の果て」パタゴニアへの帰還を果たす旅の物語を描いている。本書は、祖父との思い出や、独裁政権下での苦難、そして多くの冒険に満ちた日々をユーモラスかつ感傷的な筆致で綴る。読者は、うそつきガウチョや天才科学者たちとの出会い、そして祖国への深い愛と郷愁を感じることができる。ルイス・セプルベダの鮮やかな語り口は、南米の大地を背景に、人間の温かさと生の複雑さを描き出している。◆線引き、書込みなし。古書店の値札の貼付あり。帯あり。古書店の付録地図あり。全体に経年並みの傷みあり。1997年初版(14AT)
¥1,700
僕の陽気な朝 イヴァン・クリーマ(著)/田才益夫(訳) 国書刊行会
『僕の陽気な朝』はチェコの著名な作家イヴァン・クリーマによる短編集で、社会主義体制下のプラハを舞台にした物語である。この作品は、作者自身の実体験に基づいており、職を追われた作家が資格が不要な仕事に従事しながら、その日々をユーモアとペーソスを交えて描いている。クリーマは、プラハの春勃発後に海外へ出国した。帰国後は20年にわたり著作が発禁処分となっていた。この短編集は、深刻過ぎず、ユーモアとエロティシズムとペーソスの効いた雰囲気を持っている。監視と管理に縛られた国を、資格を必要とする仕事に就けない時代の自分の分身から見た少しの皮肉と滑稽さで書かれている。◆線引き、書込みなし。帯あり。全体に経年並みの傷み少々あり。1998年初版(14AT)
¥1,100
定本 尾崎翠全集(上下巻揃) 筑摩書房
尾崎翠は、大正から昭和初期にかけて活躍した日本の作家。短くも濃密な作家活動の中で、独特な世界観と実験的な表現で文学界に大きな影響を与えた。尾崎翠の作品は、その独特な世界観で知られている。夢と現実が入り混じり、日常的な出来事が非現実的に歪められ、読者を不思議な世界へと誘う。また、彼女の作品は、心理描写が深く、登場人物たちの内面の葛藤や苦悩が赤裸々に描かれている。現代においても、尾崎翠の作品は読み継がれている。彼女の作品は、時代を超えて、読者に新たな発見を与え続けている。◆線引き、書込みなし。函あり。栞あり。帯あり(下巻は破れあり)。全体にきれいな状態です(10AT)
¥11,900
素晴らしいアメリカ野球 フィリップ・ロス(著)/中野好夫・常盤新平(訳) 新潮社(村上柴田翻訳堂)
1973年に発刊されたフィリップ・ロスによる『素晴らしいアメリカ野球』は、そのタイトルから想像される通りの痛快な野球小説ではない。むしろ、アメリカ文学における「偉大なるアメリカ小説」という概念をパロディにしながら、第二次世界大戦下のアメリカ社会を独特な視点から描いた異色の作品である。物語は、架空の野球リーグを舞台に展開される。このリーグには、アルコール依存症の一塁手や片足の捕手など、個性豊かな選手たちが集結。彼らの奇想天外なプレイと、リーグを取り巻く様々な出来事がコミカルに描かれる一方で、アメリカ社会が抱える問題や矛盾も浮き彫りになっていく。♦線引き、書込みなし。帯あり。きれいな状態です(91AT)
¥2,340
薔薇の椅子 岡田睦(著) 雲井書店
岡田睦は、1932年に東京で生まれ、1956年に慶應義塾大学文学部仏文科を卒業した。家庭教師やゴーストライターとして働きながら、黒田壽郎、黒田美代子、古屋健三らと同人誌『作品・批評』を創刊し、『三田文学』などに小説を寄稿した。1960年には「夏休みの配当」で芥川賞候補となり、その後も私小説を書き続けた。岡田睦の人生は波乱に富んでいた。三回の結婚と離婚を経験し、最後の妻からは家を追い出され、老人ホームに入所し、生活保護を受けていたこともある。2010年には短編小説「灯」を発表したが、その後の消息は不明である。『薔薇の椅子』は、1970年に出版された。この小説は、岡田睦が私小説の形式を取りながら、個人の内面世界と社会との関わりを鋭敏に描き出した作品である。『薔薇の椅子』は、岡田睦の著作の中でも特に入手が困難な作品の一つであり、長い間、読者に広く知られることはなかった。しかし、その稀少性と独特の文体、深い洞察力は、文学愛好家の間で高く評価されている。◆線引き、書込みなし。函・帯あり。著者による署名あり。全体に経年並みの傷みあり。1970年初版(53)
¥15,000
ベスト&ブライテスト(全3巻) デイヴィッド ハルバースタム (著)/浅野 輔(訳) 二玄社
1960年代のアメリカ合衆国において「最良の、最も聡明な人々」とされたエリートたちが、なぜベトナム戦争という愚行を始めてしまったのかを描いたニュー・ジャーナリズムの名著。権力深奥部の人間ドラマに焦点を当て、アメリカをベトナム戦争の泥沼に引きずりこんでいった政策の過ちを克明に描く。ジャーナリストのデイヴィッド・ハルバースタムによる綿密な取材を通じて、政治家や軍部の内情が浮かび上がる。歴史的な出来事と個人の選択がどのように絡み合い、大きな影響を及ぼすことがあるかを考えさせられる一冊。◆線引き、書込みなし。帯あり。全体に経年並みの傷み少々あり(81MT)
¥6,770
文學界 2022年11月号 【総力特集】JAZZ×文学ふたたび
文学とジャズの融合を特集。村上春樹に、モダン・ジャズ以前のジャズについて聞く。〈目次〉目次総力特集 JAZZ×文学ふたたびロングインタビュー村上春樹さんに、 モダン・ジャズ以前のジャズについて聞く聞き手・村井康司創作上田岳弘 You don't know what love is.宮内悠介 暗流(アンダーカレント)山中千尋 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンジュエル・ゴメス ドント・エクスプレイン 訳・岸本佐知子 作者・作品紹介 佐久間由梨オーラル・ヒストリー岸政彦 沖縄ジャズの生活史──テリー重田と上原昌栄ロングインタビュー大友良英 ぼくはこんなふうに言葉とつきあってきた聞き手・松村正人インタビュー千葉雅也 即興でピアノを弾く批評佐久間由梨 ジャズとアフリカ系アメリカ人文学吉田隆一 野生のアカデミズム──ジャズとSFレポート石田夏穂 嗜まざる客──ジャズ喫茶のランチ食べある記エッセイ「ジャズと私」+極私的3枚斎藤真理子 小玉ユキ 湯浅学 北村匡平細田成嗣 荘子it 原雅明 矢作俊彦ディスクガイドいま、聴くべき20枚 選・柳樂光隆エッセイ柳樂光隆 五線譜から口承へ創作鈴木涼美 グレイスレス母が出て行った後も祖母と煉瓦タイルの家に暮らす私は、ポルノ女優の顔に化粧を施す日々を送っている絲山秋子 キビタキ街道短篇競作 忘れる川上弘美 銀色の鍵小山田浩子 蛍光立川吉笑 歩馬灯斧田小夜 海月生物群集マーサ・ナカムラ とんぼ能町みね子 テレビと体表面についての落としどころのない日記追悼・ジャン=リュック・ゴダール蓮實重彦 映画作家ゴダールは、その「特権性」を晴れやかに誇示しながらこの世界から姿を消した追悼・宮沢章夫松尾スズキ 戯曲ではない。台本があった。手書きなのであった。巻頭表現青柳菜摘 峰船エセー倉田翠 日々のささやかな開拓について牟田都子 言えなくなった言葉Author's Eyes花田菜々子 人間になってもらえませんか連載金原ひとみ YABUNONAKA 第三回綿矢りさ 激煌短命(げきこうたんめい) 第二部・第九回宮本輝 潮音(ちょうおん) 第七十七回王谷晶 鑑賞する動物 第三回辻田真佐憲 煽情の考古学 第十回藤原麻里菜 余計なことで忙しい 第十一回成田悠輔 未来の超克 第十八回平民金子 めしとまち 第十九回高橋弘希 近現代音楽史概論B 第二十二講津村記久子 ぐるぐるマップ 第二十四回松浦寿輝 遊歩遊心 第三十八回犬山紙子 むらむら読書 第五十八回柴田聡子 きれぎれのハミング 第五十九回水上文 河野真太郎 新人小説月評文學界図書室滝口悠生『水平線』(瀬尾夏美)大森静佳『ヘクタール』(永井玲衣)北村匡平『椎名林檎論 乱調の音楽』(吉川浩満)文學界新人賞応募規定 / 執筆者紹介◆線引き、書込みなし。きれいな状態です(70AT)
¥1,990
ギャルと「僕ら」の20年史 長谷川晶一(著) 亜紀書房
「ギャルと「僕ら」の20年史」は、女子高生雑誌「Cawaii!」の誕生と終焉について描いた一冊である。世界共通語「カワイイ」がこの雑誌から生まれたと言われており、コギャル、読モ、ガングロ、ルーズソックス、アムラー、109、ミージェーン、カリスマ店員、プリクラ、浜崎あゆみ、板野友美など、失われた20年の記憶をたどる旅を描いてる。初代編集長から4代にわたる男性編集長と、当時Cawaii!編集部員だった著者自身の歓喜と苦悩、そして女子高生モデルやカリスマ店員の駆け抜けた時代が、リアルな筆致で群像ドラマとして描かれている。◆線引き、書込みなし。帯あり。きれいな状態です。2015年12月初版(20AT)
¥1,100
わが人生の小説 レオナルド・パドゥーラ (著)/久野量一(訳) 水声社
レオナルド・パドゥーラは、キューバのマンティーリャで生まれ、ハバナ大学で文学を専攻した。小説『わが人生の小説』は、故国キューバから追放されたキューバ文学研究者のフェルナンド・テリーを主人公に、キューバ独立運動にまつわる物語を描いた長編。物語は、フェルナンドが、19世紀の詩人ホセ・マリア・エレディアの「回想録」に関する情報を探す過程を追う。一時的にハバナに戻ったフェルナンドは、旧友たちと再会し、自身を亡命に追い込んだ裏切り者の存在を探る。この物語はキューバ独立運動をミステリー仕立てで描き、歴史的背景と個人の葛藤の交差を描く。◆線引き、書込みなし。帯あり。きれいな状態です。2022年初版(9AT)
¥4,350
証人 ファン・ビジョーロ (著)/山辺弦(訳) 水声社
2004年にエラルデ賞を受賞。メキシコの作家であるファン・ビジョーロによって書かれた。この作品は、複雑な政治的背景と個人の過去とが絡めて描かれている。ヨーロッパの大学で文学を研究していたフリオ・バルディビエソは、長い間離れていた祖国メキシコへ帰国する。従妹のニエベスとの淡い記憶、親族との再会、旧友との思いがけない邂逅を通じて、彼は無数の思惑に巻き込まれていく。政権交代を果たした転換期のメキシコを舞台に、フリオは自身の記憶と祖国の記憶を重層的に描き出す。フアン・ビジョーロ(Juan Villoro)は、1956年にメキシコシティで生まれた。彼は哲学者ルイス・ビジョーロの子であり、旧東ドイツのメキシコ大使館で働いたり、ラジオ番組の製作やジャーナリストとして活動したりしていた。◆線引き、書込みなし。帯あり。きれいな状態です。2023年初版(59AT)
¥4,540
イカロスの飛行 レーモン・クノー(著)/石川清子(訳) 水声社
レーモン・クノーによるシナリオ形式の文芸作品。原著は、1968年にガリマール社から刊行された。物語は19世紀末のパリを舞台に展開され、ユベールという小説家の書きかけ原稿から主人公のイカロスが逃げ出す。ユベールは探偵モルコルを雇ってイカロスを追跡する。ジャック、ジャン、シュルジュらの作家たちも剽窃の嫌疑をかけらるが、彼らは身に覚えがない。しかし、イカロスが捕獲されると、三人の作家たちは徴兵係に変装してイカロスを奪取しようする。シュルジュの作中人物も作品から逃げ出すなど、思わぬ展開が続く。◆線引き、書込みなし。帯あり。きれいな状態です。2012年初版(21AT)
¥2,070