やすみの日

 私は講義がある平日でも、やすみの日にすることがある。大学を休むというわけではなく、通学して、課題までやるのだが、その他一切をやらないのだ。完全に休むわけでは無いから、ひらがなで「やすみの日」である。
 やすみの日は、ラインの返信はしない。メールの確認もしないし、栄養バランスを考えた食事づくりも、資格の勉強も、自分が少しでも面倒に思うことは一切しない。課題は学校で終わらせて、家でずっとやりたかった、しかし何の利益にもならないことをする。例えばシルバニアの服作りや読書(絶対に専門書は読まない!)、プレイリストの作成などだ。あまり汚くない部屋の片付けもする。成績には関係がないし、将来にも特段結びつかないが、居心地がよいことをするのである。
 このとき、重要なのは、「最低限度は動く」ことだ。最低限度とは、「ここまで終わらせないと、心がそわそわしてゆっくり休めない」というラインのことで、私の場合は、課題まではやる、というのが最低限度にあたる。お肉を柔らかくするには叩かないといけないのと同じで、のんびり「やすむ」ためには少し下ごしらえが必要なのだ。
 みんな大変で、忙しいこの頃。非合理的だけど日常から逸脱しない程度の「やすみ」をたまには取り入れてみてほしいなと、思ったりする。

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