エージェント・オブ・シールド、デッドプール2、ワンダヴィジョンに共通するフラガールの謎
わざわざnoteに書くほどのものでもないのですが、あまりに気になったので備忘録的な意味合いを込めて残しておきます。
さて、最終回に向けてますます盛り上がりを見せる「ワンダヴィジョン」。明らかになった謎、まだ解明されていない謎、謎が謎を呼ぶストーリーも、あと2話となりました。そこで、おそらく作中で解明されないであろう謎を見つけてしまったので紹介したいと思います。
マジで意味が分からないので、「これはこういうことだよ!」って思い当たる節のある方、Twitterでもコメントでもメールでもなんでもいいので教えてください。気になりすぎて夜しか眠れない。
フラガールが繋ぐAoSとワンダヴィジョン
タイトルでも触れたフラガール。なんのこっちゃという方も多いと思います。まあこう呼んでるのは私だけでしょうし、もしかしたら正式名称とかあるのかもしれませんがそこは流してください。
フラガールとは、その名の通りフラダンスの衣装に身を包んだ女性のフィギュアのことです。
このフラガールのマーベル作品での初出は「エージェント・オブ・シールド」シーズン2第18話、”敵か味方か”だと思います。(間違ってたら誰かこっそり教えて!)
©Marvel TV Studios
デイジーはこれとよく似たフラガールを所有していますが、微妙にスカートの丈の長さが違うのです。ですが、このカルビン・ザボのオフィスにあったフィギュアとまったく同じ(と思われる)ものが「ワンダヴィジョン」7話に登場していたのです。
それがこちら
©Marvel Studios
ヘックス内ではサーカスの一員となっていたダーシー。ヴィジョンはダーシーを正気に戻し、バンで逃走しようとします。その際ダーシーはバンに置いてあったフラガールから鍵を外し、無事発進するのです。
デッドプール2にも登場しているフラガール
何言ってんだお前、ってなったでしょ。書いてる私も何言ってんだって感じですけどね。見つけちゃったもんはしょうがない。
©20th Century-Fox
犯罪を犯したミュータントを護送しているトラックをハイジャックしたドミノ。デップーとの軽快なやり取りの中、チラッと映ってるの分かります?フラガール。よく見てください。「エージェント・オブ・シールド」「ワンダヴィジョン」に登場したものと同じじゃないですか?3つとも、材質、スカート丈共に共通してるんですよ。
多分まったく同じものですよね、コレ。
フラガールから無理やり3作品を連想してみよう
無茶なことは分かってます。でもこれだけお膳立てされたらやるっきゃないでしょ。
まず「エージェント・オブ・シールド」と「ワンダヴィジョン」。この2作品はヒドラの洗脳石鹸ネタを共有しています。
厳密に言えばAoSは”ヒドラソープ”、ワンダヴィジョンのほうは”ヒドラソーク”ですが些細な違いでしょう。ヘックス内にいる人々は誰かによって操られている洗脳状態ですが、AoSでのヒドラ石鹸もまた、フレームワーク内で機械に洗脳されている状態のコールソンのセリフで登場しました。
つまり今回のフラガールはAoSとワンダヴィジョンを繋ぐ2つめのキーアイテムとなるのです。
また、「エージェント・オブ・シールド」シーズン2第8話”敵か味方か”でこのフィギュアが初登場した際のデイジー・ジョンソンとカルビン・ザボのセリフに注目してください。
©Marvel TV Studios
AoSを見ていない方にとっては訳が分からないと思いますが、デイジーは幼いころに両親と生き別れてしまっており、シーズン2で母ジャーイン、父カルビンと再会します。
普通の親子として接したいカルビンですが、インヒューマンズとなってしまったデイジーは、インヒューマンズたちの園アフターライフを治めるジャーインや自身が現在所属するS.H.I.E.L.D.との関係を考え、元には戻れないと諭します。
「過去にしがみついてないで前に進まなきゃ。」「時間を戻したいってどんなに願っても、理科の宿題も、父と子のダンスパーティーも」「実現するわけない。」
この、”一度起こしてしまったものは元に戻らない”という不可逆性は「ワンダヴィジョン」でも幾度となく触れられています。
©Marvel Studios
スパーキーを生き返らせてほしいと双子に頼まれたワンダ
©Marvel Studios
母の死について語るモニカ
これらのエピソードからは、「失ったものから目を背けず、前に進んでいく」というメッセージを受け取ることができます。
では「デッドプール2」はどうでしょうか。
手から炎を出すことができるミュータントの少年ラッセル。成り行きでX-MENの見習いとなったデッドプールは彼と出会い、共に刑務所アイスボックスに入れられ交友を深めます。一方未来。殺人鬼となったラッセルに妻と娘を殺されたミュータント、ケーブルは悲惨な歴史を変えるため、過去にタイムトラベルします。
アイスボックスを襲撃したケーブルはラッセルを殺そうとしますが、デッドプールに阻止されます。脱獄したデッドプールはラッセルを救うためX-フォースを結成、ラッセルを護送するトラックをハイジャックしようとしますが再びケーブルと鉢合わせ、二人が闘っているうちにラッセルは最強のミュータント、ジャガーノートを解放してしまいます。(前項のフラガールはここで登場)
ジャガーノートに対処するためデッドプール、ケーブル、X-フォース唯一の生き残りドミノは即席チームを結成。X-MENも合流しジャガーノートを止めますが、自身の育った施設の理事長への復讐に燃えるラッセルは止められません。理事長殺しをきっかけに殺人鬼として目覚めることを知っているケーブルはラッセルを殺そうとしますが、デッドプールが身を挺して彼を庇い歴史は変わります。皆の見守る中息を引き取るデッドプール。それを見たケーブルは再びタイムトラベルし、デッドプールを救います。
その後、デッドプールもまたケーブルのタイムマシンを使い、X-フォースのメンバーのピーター、恋人ヴァネッサの命を救います。
さて、「デッドプール2」の物語の根幹は”過去も未来も現在変えられる”、です。過去を変え、現在を変え、未来を変えたケーブルとデッドプールは多くの人の命を救い、少年の心から復讐心を消し、世界を塗り替えます。(その分死んでる人も多いけど)
ここまで考えると「ワンダヴィジョン」と「デッドプール2」は共通点どころか真逆の物語のような感じがしますね。いや、待てよ、もしかして「ワンダヴィジョン」の不変は、「デッドプール2」の可変へのアンチテーゼなのか?んなわけないか。
やはり「ワンダヴィジョン」と「デッドプール2」に共通するものはないのでしょうか。フラガールは偶然なのでしょうか。
第4の壁!!!!!!!!!!!!
©20th Century-Fox
お前か!!!!!!!!!!!!!
冗談です。
ちなみに「デッドプール2」では一瞬クイックシルバーが登場します。演じているのは当然エヴァン・ピーターズです。
まあ正直なところ、「エージェント・オブ・シールド」はまだ同じディズニー傘下のMCU作品という繋がりがありますが、「デッドプール2」に関しては配給どころかスタジオまで違う別作品ですので、恐らく関係ないかと思います。
とはいえ何故わざわざ制作スタッフがあそこにフラガールを置いたのかは謎なんですけどね。いくらスタジオが違うとはいえ、マーベル作品という括りで言えば何かしらイースターエッグ的なサムシングを想像させるアイテムなのに全く関係ないとしたらそれはそれでちょっと怖い。
デッドプールは3作目の製作も決まっていますし、2019年に20世紀FOXはディズニーに買収されてますので「ワンダヴィジョン」にデッドプールを登場させることは版権的には可能です。なので、まずあり得ないですが残りの2話で急にデップーが登場してワンダもモニカもアガサもヘイワードも全員切り捨てる可能性はゼロではないです。いや、やっぱりゼロです。
少なくとも「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」までは登場しないと思います。
最後に
これ何かのイースターエッグなのかなーと思って自分なりに調べたのですが、何も出てきませんでした。「エージェント・オブ・シールド」と「ワンダヴィジョン」のフラガールの共通点に関してはたまに指摘している人がいますし、それなりに考察されてたりするんですが(ピーターはウルトロンに殺された後T.A.H.I.T.I計画で蘇生させられたんじゃないかとか)、デップーに関しては本当に何も見つからない。
でも私ごときが見つけられたってことは、絶対に他に気づいてる人いると思うんですよ。なので、指摘されないってことは絶対に関係ないから指摘した人がバカを見るだけなのかなとか考えちゃって。もし何か知ってることがある人はどんな些細なことでもいいので教えてください。自分なりの考察とか大歓迎です。DMに送ってくれるだけでいいので教えて!!!
「ワンダヴィジョン」8話と「エージェント・オブ・シールド」シーズン7は明後日配信です。興奮して眠れないぜ・・・。
書いた人:FAQちゃん
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