第17回:FF資料の旅2
資料と言うと、書籍を想像しがちですが、カードも忘れてはなりません。
みなさんは、ファイナルファンタジーのカードと聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?
カードコレクションズ、カードダス、アートミュージアム、クリーチャーズ、TCGなどなどファイナルファンタジーには沢山のカードシリーズがあります。
これらカードには、そこにしか掲載されていない設定、他ではあまり見ないCG、描き下ろしのイラストといったように、資料性があるものも存在します。
今回は、資料性のあるカードを紹介し、考察していきましょう。
そこでピックアップしたのは、FFVカードコレクションズの召喚獣カーバンクル。
『ファイナルファンタジーV』では、悪玉エクスデスの居城におり、戦って勝利すれば仲間になってくれる召喚獣でした。
おそらくプレイヤーは、なぜ敵の本拠地にいるのだろうと疑問を感じた筈です。その答えはゲーム中では明かされる事はありませんでした。
しかし、このカードの裏面には答えが載っているんです。
カードによれば、カーバンクルは、"常に善と悪どちらにつくこともなく、自分の意思のままに生きてきた幻界の異端者"とあります。
だからこそ、はじめはエクスデス側に身を置いていたけれど、主人公達との戦いに負け、その力を認めて寝返ったと解釈できるし、それなら主人公達より強い相手が現れた場合、今度はそちらに寝返ってしまう危険もある、と想像できます。
このように、ゲームをプレイしただけでは明確にならなかった事が、カードには掲載されている場合があります。
それではなぜ、ゲーム中でなく、カードに答えを載せたのでしょうか?
考えられるのは、
①そもそもゲームで説明する必要は無かった
②ゲーム容量の都合上カットせざるを得なかった
③ゲームで説明するイベントを作るのを忘れた
④はじめからカード展開も考えており、カードにも一定の付加価値を付けようとしたから
あたりでしょうか。
①は、設定の中だけで完結させる予定で、プレイヤーには想像の余地を残しておきたかったからという開発陣の姿勢があったのではないかと考えました。この可能性は少なくはないでしょう。
②は、本当はカーバンクルのバックボーンを説明したかったけれども、容量の都合で泣く泣くカットしたのだろうか考えました。こちらもゲーム製作においては良く聞く話なので、可能性は高そうです。
③は、開発陣のミスでカーバンクルを掘り下げるイベントを入れ忘れてしまったんじゃないかと考えました。そんなミスはあるのかな、と思うので可能性は低いでしょう。
④は、最近の特撮などでは顕著ですが、本編だけでは完結させずに、様々なグッズを使い商業展開していくという方法を考えました。ゲームでは説明しなかった事をカードで説明し、カードに付加価値を付けて売り上げを伸ばそうとしたのかもしれません。あまり夢がある話ではありませんが、現実的で可能性は少なくなさそうです。
以上カードに答えを載せた理由を4つ考えてみましたが、これらも私の推測に過ぎないので、本当の事はわかりません。みなさんも、色々考えてみてはいかがでしょうか。
この答えが明らかになる日が来る事を願って、私は日々FF研究を続けていきます。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!
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