山PとオニツカタイガーのPen

Penという雑誌がおしゃれだとは知っていた。
本屋でページをめくってもシンプルすぎてそのおしゃれさを理解できずにいた。

この度山PがPenの表紙を飾ることになったので、買ってじっくり中身を見てみたら、あまりのおしゃれさに感動してる。
最初の感動からもう三日目。

この感動を共有したい。
それに、単に写真やテキストを眺めるのではなく、レイアウトやデザインに注目することによって雑誌ってもっともっとおもしろく読めるものだって思っているからそれをちょっと紹介したい。

これは個人の見解であり、正解は知りません。
一人ひとりが好きに想像しながら見て良いものだと思っているので。
私はこう思ったよというだけの記録。

表紙

Penの表紙ってシンプルを追求していると思う。
雑誌のタイトル、特集の内容、以上。
ここまで潔いと見ててスカッとするよね。
特集は1号につき1本、多くて2本なのでこういう表紙が成立する。

色は白、青、黒と肌の色。
背景色は白に青みがかった色で文字と合っている。

小さいけれど1か所だけ赤が入っている。
それは山Pがはいている靴の線。
この赤によって、靴に目がいくように計算されているのだろう。

この表紙のレイアウトで好きなのは、「オニツカタイガー完全読本。」の文字の配置。
山Pの腕から足にかけての斜めのラインにぴったり沿ってるんですよ。
なんて美しいんだ。

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見開き1


白グレー(背景色、見切れたイス)
黄土色(中央のイス、イスの足、靴のラバー)
黒(文字、山Pの衣装)
肌の色

そして、靴の赤。
この特集の主役は靴だから。どこまでも靴が目立つように計算されている。

赤を目立たせたいなら、足を置くイスも黒の方が引き立つのでは?と思ったけれど実際にやってみたら画面に黒が多くなって重くなる。
絶妙な色のバランスでこの一画面が成り立っているんだなぁー。

イスの足がシルバーじゃないのとか、見切れたイスが入ってたりとか、かっこいい。

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2020-04-03 10.55.02 1のコピー

Onitsuka Tiger × Tomohisa Yamashitaの×の色が赤と青。
表紙の靴にも赤と青の線が入っているのよね。

見開き2

このページもきれいだよね。
青がきれい。この色の名前なんていうんだろ。
こういう色をうまく使えるようになりたい。

この色とイスの色同じ。
このページの靴は白×黒×紺で、アクセントカラーはない。
でもこの統一感美しい。
山Pの衣装のグレーもまたなじんでいる。
見ていて心地良い。美しいものを見ると心が洗われるよね。ずっと見てられる美しいページ。

そして「」が赤と青。

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Penのレイアウトをマネして手持ちの写真を使って作ってみた。
なんとなくオシャレに見えるやん。。

見開き3

青がキレイ...と思ってたら次のページ黄色ですよ!こっちもキレイな色。

色:黒、黄、白 に靴の赤と青のライン。
どのページも山Pを引きで撮っているし、山Pの衣装は全て白黒グレー。
どこまでいっても主役は靴。
(でも山Pはページごとに衣装が変わっていて、見てて楽しい)

山Pの肩書きを「俳優・アーティスト」と書き、表現者と表し、テキストでも『日本を代表する俳優であり、ミュージシャンである』と紹介してくれる。
Penの読者の8割は男性だというから、Penの表紙=アイドルとしては見てないってことなんだな。

テキスト文中に「注入」という単語が使われていて、「野ブタパワー注入」へのオマージュかな、なんて思ったり。

山Pがオニツカタイガーとコラボして靴を製作したことに触れているのだが、このページの写真に載っている靴はそれではない。
あえてコラボした靴を載せないことで、読者がオニツカタイガーのサイトを調べるだろうということまで計算しているのだろうか。

私はコラボした靴を見たくてサイトを検索して、定番の商品が思ったよりお手頃価格なのを知った。
オニツカタイガーって高そうだし、通勤途中にあるのに一度もお店に入ったことはないけど、次靴を買うときはオニツカタイガーの靴にしようかなぁなんて思った。

ナレーターのように筆者の言葉が紡がれていく間に山Pのコメントが入る。客観的な情報を伝えるテキストの中にときどき現れる筆者の主観が優しくて、言葉がキレイで好きだ。

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