【専門用語なしの簡単心理学】人の批判をしない~盗人にも五分の理を認めろ~
こんにちは。片山史哉です。
このコロナショックのなか、何かに批判することが多く見受けられます。
例えば
一律10万円支給。
花見。
マスク転売。 など
これらに対して「良くない!」と批判するネットの書き込みやコメンテーターの言葉、世間話などで批判が飛び交っています。
しかし、それを言っている人はそれによってこれを変えられる影響力も持っているのでしょうか。
それが、市長だったり、知事、有名人の場合はある程度影響を与えられる可能性もあるでしょう。
盗人にも五分の理を認めろ
という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
簡単に言うと
盗人をした人もその人なりの正義がある
ということです。
具体的に例をあげてみましょう。
花見に行って感染を拡大させてしまった人
その人もきっと行ったことを後悔していることでしょう。
もしかしたら、本当はこの時期に行きたくなかったのかもしれません。
もしかしたら、強引に誘われたのかもしれません。
その人は花見に行くことを断ることが難しい状態だったら。
こんな時だからこそ、少し行って楽しい気持ちにさせてあげたかったとしたら。
それが、この人の正義だったかもしれません。
マスク転売をした人
転売というのはビジネスモデルとして非常に不安定です。
安定した仕入れができない、価格が定まらない。
この人は転売ということでしか生計をなり足せることができなかったら。
この人がシングルファザーで自宅で仕事をし、子育てに追われ、経済的にも裕福でなかったら。
いま、マスクが高く売れる。そしたら、子どもたちに自宅にいる時間ゲームを買ってあげられる。普段あまり贅沢をさせられないけど、ここでお金が手に入れば子どもたちと旅行に入れるかも。
そう思って、禁止とわかっていたけど・・・。
こんなケースだってありうるかもしれません。
もし、自分がこの立場だったらどうでしょう。
この人たちにも、自分の正義があったはずです。
批判から生まれるもの
憎しみです。
皆さんが人を教える立場だった場合。上司、先輩、先生など。
相手の行動を正した方がいいと思った場合。
「〇〇さん。さっきのあれ、良くないよ。間違ってるよ。こうした方がいいよ。」
言うときは言わなきゃダメだよ。と上司や周りの人から言われたことはありませんか?
「もうあなたもちゃんと言わなきゃいけない立場だよ」
など。
人は指摘をしたときに
「あ、そうですね。すみませんでした。これからそうします。言ってくれてがとうございます。」
となる綺麗な未来を想像していませんか。
これはかなり独りよがりの考えです。
前述したように、人は自分なりの正義をもっています。
批判された人はそんな素直に全部聞き入れることはありません。
「いや、でもね!」
こうなるケースがほとんどです。
「そうですね、すみません」
と言っても腹の中では違うんだ!と思っている。
このどちらかでしょう。
批判された人は、批判してきた人を『敵』とみなします。
大切なことは分析、対策
従業員の一人が発熱し出勤したことが後々発覚したということがありました。
職場内では批判が殺到していました。
「考えられない」
「何考えてるの」
「信じられない」
分析
こんな状態で発熱して行くことは良くない。そんなことはわかっていたと思います。
・休みますと言いづらい
・自分がこの時頑張れば他の人に迷惑をかけない
職業柄、自分のタスクを自宅でできる仕事ではありません。
行かなくてはいけない。
これがその人の正義だったとしたら。
現状分析
・本人の後ろめたさ、復帰のしづらさ
・発熱することが重大な過失であるような雰囲気の助長
対策
さぁ、これをうけて対策しなくてはいけないのは何か。
・従業員に対する申告のしやすさ
・仕事を休んでも他の人に影響を与えることを最小限にする仕事のデザイン
・発熱したことを教えてくれてありがとうという雰囲気
あなたにできること
それは影響を与えることができることにフォーカスすることです。
あなたが一律10万円支給に対して「あれは違うよ。困っている人にもっと支援を広げてよ」と言って、それを変えられる立場にいますか。
花見に行った人に対して「マジでバカだよね。こんな時に」と言って花見に人を抑制できますか。
あなたが影響をあたえられるのは、支給された10万円をどのように使うのか、増やすのか、支援するのか。
誘われた飲み会、花見に行かないのか、オンラインを提案するのか、延期を提案するのか。
人の行動を変えることとは
人を批判しないというテーマからだんだんコロナウイルスのことになってしまいましたが、いま想像しやすいテーマだったのでご紹介させていただきました。
さぁ、みなさんは人を批判せずに人の行動を変えることができるでしょうか。
人は誰に言われたかということを重要視します。
あなたが人のことを批判せず親身になって聞いてくれる存在であったら、きっと相手は
「あいつは、みんなに批判されたときも話をしっかり聞いてくれた。おれの気持ちをわかってくれた。そいつが言うんだからそうしてみようかな」
そう思ってもらえるかもしれませんね。
批判しないというのは結果的に人の行動を促すことになるのです。
簡単なことではありませんが、これを永遠にやり続けることが大切です。
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