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22年8月28日 北海道マラソン


 53回目のフル!SUB4ならず!生涯勝敗が27勝26敗に。10か月後の還暦誕生日までに貯金があるのか微妙な状況・・・

 「東京五輪レガシー」というキャッチコピーに乗せられてエントリーしてしまった道マラ。「レガシー」ねぇ・・・東京五輪2020のマラソンは確かに札幌で開催された。そして前半10km辺りまでのコースは道マラとほぼ同一。でも、そこからは創成川沿いに進み、北大キャンパスを抜ける周回コースを3周するのだった。
 一方の道マラ。今回から、確かに創成川沿いに進むようにはなったが、そこから(北大キャンパスに進むのではなく)やっぱりあの暑く、単調な、辛い新川通りを往復するのよね。北大キャンパスは従来通り一度通過するだけ・・・これでレガシーと言えるのであろうか?
 「ま、次に日本で開催される五輪を私は見ることができないだろうから、五輪レガシーとやらに乗っかってみるか!」ってな心境だった。
 また、さらに冷静に考えれば、首都圏ではロング走ができない時季のフルだからそもそも無理があったのかもしれない。
 4月のかすみがうらマラソン以降、20km以上のロング走を一度もしないまま本レースに臨むことと相成った。

【レースレポート】
 25kmを通過。「夏のフル、SUB4狙いで進んだら25km辺りでばてるだろう」と踏んでいた。その25kmなのに順調に脚を運べている。ここまでN2:18台、残り17km、ここからペースを少し落として@6:00を切る程度で行けばSUB4に届く勘定。独りニンマリする。しかも抜かれるより抜く方が多いのだから気分が良い。
 26kmで新川通り・前田公園のさらに北で折返す。正面からの陽射しとなり、視界は明るいが、やっぱり身体が重くなってきた感。それでも今年から右側通行になっているので例年と景色が違うのは新鮮。
 30km通過はN2:47台、この5kmは@5:50程度。これで良い。依然望みはつながっている。二度目の高カロリーゼリーを服用。
 33kmを過ぎて新川通りから左折。ここのなだらかな下り坂で両脚大腿前部の鈍痛に気が付く。あまり経験のない箇所に戸惑う。それでもSUB4が掛かっているからペースダウンはできない。塩タブレットを服用。後から考えたらここでペースを落とすべきだったのだろう。
 右折して、35km通過はN3:17台。痛みは増すが、ギリ@6:00程度を刻んでいる。SUB4が微妙な状況は変わらないのでペースをキープ。ポケットの塩タブレットを探すも在庫切れだった。もう少し仕込むべきだったな。少し進んで右折。新川駅前通りの沿道で声援の多いところ・・・・それは突然に来た!両大腿前部の筋肉が縮こまった感。例えて言うなら大腿筋が球状に収縮した感じで、その瞬間にドッツーンっとした痛みが走る!慌てて止まって立木に片手を突き、踝を持ってカカトをお尻に引き上げるストレッチ。大腿は伸びて事なきを得たようだが、急に止まって驚いたのか脹脛が攣りそうになる。脹脛も伸ばす。走り出すのが怖い。仕方ない、歩く。
 「あ~、これでSUB4は無理だな」と瞬時に悟った。一気に気が萎えた。残念!過去のレースで何度も歩いたことはあるが、今日のようにそれなりのペースで進んでいたのに突然のトラブルというのは初めてだろう。ま、33kmでの前兆を無視した報いなのだろうが・・・。「じりじりとペースダウンしてあっぷあっぷになり歩き出す」という今までのパターンよりあきらめはつく。
 36kmをN3:25台で通過。この1kmは@7:41。「残りを@10:00で歩くとなると4:25となる!初マラソンと同じタイムは屈辱だ」と思って走り出す!でも続かずにすぐ歩く。走ったり歩いたりを繰り返す。沿道の方に湿布スプレーをしてもらう。いつ以来だろう。
 37kmまでは@8:45。ここを過ぎて左折の際にゼッケン〇番に抜かれる。この終盤になっても背筋がきれいに伸びて格好良い!しばしターゲットに据えて追いかける。ダメだ、付いていけない。諦めて歩く。それでも38kmまでは@7:46と上がる。
 左折して北海道大学に入る前に、沿道の小学生にもう一度湿布スプレーをしてもらう。ありがたい。沿道から「最後頑張って!」と声が掛かる。「その最後が長いのよ!」と返したら受けた。声援ご法度なご時勢だけど、屋外だし、この程度のやりとりなら許されるだろう。
 北大キャンパスを抜ける。たまに走る。沿道の応援が多いけど、歩いていると恰好悪いから愛想を振りまく訳にいかない。悲しいしつまらん!それでも北大の緑は深くて美しい。夏の北海道だ!
 40km通過はN3:58台、この2kmは共に@8:12。
 北大を抜ける。JR高架をくぐる。旧道庁は補修中。全貌が見えないのは残念。この旧道庁で左折して駅前通りへ出る。ゴールは、スタート地点と同じ駅前通りに変わっている。つまり東京五輪仕様ですな。
 右折して駅前通り。最後だから走っている人が当たり前に多いが、自分は走り抜けない。それでもゴールは近づいてくる。走る。ゴールラインを跨ぐ。ゴール!ラスト2.195kmは18:42(@8:31)とさらに落ちたのが悔しい。G4:18、N4:16。あ~ぁ!

 水、完走メダル、完走バスタオル、マスクをもらう。なんか並んでいる列がある。一度スルーしたけど「サッポロビール提供の完走賞ビールジョッキだ!」とわかって慌てて戻り並んだ。無事にGET!これは嬉しい!
 その後、Dブロック陣地の西6丁目で荷物をPickUp、近くの緑地に陣地を確保。へたりこみたいのを我慢してまずはストレッチ。そこからバスタオルを敷いてしばし呆然と時間を過ごした。

 スタートに戻ろう。
 当日朝は、6:00過ぎにホテル朝食バイキングの朝食を摂る。
その後、部屋の狭いスペースでストレッチ等を行い、参加賞の大福も食べて、7:45に出発。Dブロックのスタート待機場所には8:10過ぎに入る。
 スタート待機場所はちょうどテレビ塔が見えるところで。時計のカウントダウンもよく見えた。マスクをポケットに入れ、1つ目の塩タブレットを服用。定刻8:30に右手首にはめているランニングウォッチをスタート!動き出す!右折して駅前通りのスタートライン通過!スタートロスは1:59、ほぼ2:00だからわかりやすい!
 スタートで待機している間は蒸し暑かった。スタートから見えるビルの気温計は25℃を示している。「やっぱり暑さとの戦いなのだ」と覚悟した。過去のフルで、スタート時の気温が20℃以上の場合、SUB4勝敗は7戦全敗である。弱気になるのも当然だろう。
 「Dブロックならスタート直後は渋滞なのだろう」と思っていたが、幸運にも最初からスムースに走れる。すすきの街中での1km通過は@5:24。今にして思えば少し速すぎたのかもね。
 幌平橋で豊平川を渡るときに爽やかな風を感じた。これでこそ北の大地だ!「スタートの蒸し暑さは人いきれだったのだろう。マスクをした20,000人の中だったからだな」と理解した。
 中の島を通過。今年は高校前の団体応援がなくて残念。それでも順調に進む。平岸までの登りも淡々と進む。5kmまでは@5:20~36。
 平岸から豊平方面は緩い下りでここも順調。最初の給水からしっかり補給。
 下って創成川通り。トンネルを走る。トンネルを抜けると涼しい風を感じる。毎度、道マラの気持ちの良いポイントの一つだな。ここで10km。この5kmは@5:27~39。
 JRの高架をくぐって。今回から創成川沿いに直進。これが東京五輪を踏襲しているコース。ここで背の高い、ものすごく姿勢の良い女性と前後する。ゼッケン〇番。下3桁は私の誕生日で勝手に親近感を感じる。髪の毛も美しい。後でチェックしよう。
 北24条通りで左折。左折の際、ゼッケン〇番のお顔を拝みたかったが、ちょっと差ができていて残念!
 そのまま西に進む。新川通りで右折。ここからは昨年までのコースと同じ。ただし今回から右側通行となっている。15km地点までは@5:31~36。安定している。
 右折してJR新川駅の前の通りを進むと、給水所他で中学生?高校生?の応援がすごい。BIGBOSSポーズを送ると笑顔を返してくれる。元気が出る。
 高速道路の高架をくぐって左折。18kmを過ぎたあたりでトップとすれ違う。東京国際大学の留学生ランナーだ。第2位もアフリカ系。応援していたヤクルト・高久の姿がなかなか現れず、かなり遅れてすれ違ったのは残念だった。
 近藤牧場の手前で左折。再度新川通りにぶつかって右折。ここから直射日光下の単調な新川通りとの戦いとなる。20km通過はN1:50台、この5kmは@5:31~46で進む。新川通りになると抜かれるより抜く方が多くなる。気持ちよくなりさらに足を伸ばしてしまったか?ここは間違いなく抑えるべきだったのだろう。
 21km過ぎに女性プロランナー・下門美春とすれ違う。「下門さん頑張って!」と声をかけた。うなづいてくれたような・・・・ただ明らかに彼女のペースが遅れていたのは残念。ここ辺りで最初の高カロリーゼリーを服用。
その後、東京パラ金メダリストの道下美里ともすれ違う。「道下さん頑張って!」と声を掛けたら「ハイッ!」と返してくれた。嬉しいもんだ!
 25kmまでは@5:31~39。冒頭のシーンと相成る。
 レースレポートは以上。

【レース後】
 西6丁目で陣地を確保したのは13:08頃かな、ゴール後15分後くらい?ストレッチを終えてから呆然と時間を過ごす。残念な気持ちとゴールまで戻ってきた充足感と心地よい疲労感で充たされている。応援naviで自分や知人の記録をチェック。少し落ち着いて、シャツだけ着替えるわけだが、その際にランパンのポケットをまさぐったら、塩タブレットが一つ残っていた。これを摂取できていたら・・・。また今日の給水ではスポドリはあまり取らなかったような気がする。ミネラル不足からの足の不調だったかもしれない・・・・いずれにしてもタラレバだな。次のマラソンは塩分タブレットを多めに持つこと、水分&スポドリをバランスよく摂取することを心掛けよう。
 ここでトイレに行った。尿意を感じたということは脱水にはなっていないということか?
 スタート直前に用を足して、レース中はトイレに寄らず、ゴール後に尿意を感じたのだから、水分補給はうまくいったのだろう。やっぱりミネラルか・・・。

【総括】
 5kmLAPは
5 - 27:28  平岸まで。スタート渋滞がなく順調すぎる序盤。
10 - 27:30  創成トンネルを抜ける。安定のペース。
15 - 27:42  新川通りの北24条あたり。応援が多く楽しく走っている。
20 - 28:04  新川通り突入。抜く方が多くなり調子に乗ったか?
25 - 27:53  新川通り折返し手前。ばてているはずが余裕ありや?
30 - 28:52  新川通り南行き。@6:00に拘ったのが無理だったのか?
35 - 29:59  新琴似2条通り。両脚大腿の痛みを感じつつ、ペースキープ。
40 - 40:36  北大構内。36km手前から遠足。応援の中を空しい歩き。
G - 18:42  駅前通り位走り通せなかったのだろうか?
 
 序盤が少し速過ぎたのかな?そんなに無理はしなかったつもりだし、呼吸も乱れなかったのだけど・・・いずれにしても6月、7月にあまり距離を踏めなかったのだから練習不足は明らかだろう。
 道マラ4度目でワーストだと思っていたら実は3番目の記録だった。
今回の教訓は「ミネラル注意」。塩タブレットを3つしか摂取しなかった。また給水も水が中心でスポドリが足りなかったか?真夏のマラソン、水だけでなくミネラルの流失にも気を付けよう。
 次は11月のアクアライン。これに向けての35km走であったと考えることにしよう!アクアの次は勝田とかかすみがうらになるのかな?
以上

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