見出し画像

ミレーの落ち穂拾いと食品ロス

旧約聖書のルツ記2.2 によると、モアブの女ルツはナオミに言った。
「どうぞ、畑に行かせてください。私に親切にしてくださる方のあとについて落ち穂を拾い集めていたいのです。」すると、ナオミは彼女に、「娘よ。行っておいで。」ルツ記 3 ルツは出かけて行って、カル人たちのあとについて、畑で落ち穂を拾い集めたが、それははからずも、エリメレクの一族に属するボアズの畑のうちであった。ボアズはルツに好意的で、わざと

落ち穂をたくさん出しなさいと聖書で言っている。のちにボアズはルツと結婚する。ナオミはルツの姑だった。しかし息子たちは亡くなったので

嫁の二人に実家に戻りなさい。もし私が今日再婚し息子を生んでも 彼が成人するのはずっと先の話だからと諭した。しかしルツは戻らず、ナオミとともにいてボアズとの出会いにつながり、またダビデ王へと家系はつながっていった。

わたしの生まれた部屋には、なぜかミレーの刺繍の「落ち穂拾い」の絵がかけられていた。誰が作ったのか?なんでこの絵を飾っているのか?
何も両親いとこがに尋ねたことはなかった。それどころか、ミレービスケットの袋を見るまで「落ち葉拾い」だと思っていたくらいだ。飽食の時代を生きていた。

日本で食品リサイクルの話はあまりニュースにならない時代に育ったのだ。しかしSDGsの時代になって SDGs NO.12「消費と生産の責任」

12.3「2030年までに小売 ・消費レベル」における世界全体の一人当たりのFOOD WASTE を半減しさせ、収穫後、損失などの生産・サプライチェーンにおけるFOOD LOSSを減少させる」という目標を踏まえた食品ロス削減少目標が明記された。食品ロスではない不可食部については再利用するしかない。日本では古くから魚腸骨を回収し、魚粉や魚油へ加工して肥料原料等として利用していた。日本の高い食品リサイクル率は、このような日本の「伝統」とは無関係ではない。2001年に制定された「食品リサイクル法」だが、バージン原料の浪費を抑制する点で「可食部廃棄物」のリサイクルが重要である。さらに、2019年5月31日に交付された「食品ロス削減推進法」毎年10月を食品ロス削減月間。10月31日は「食品ロス削減の日」と定めた。「世界に栄養不足人口が10憶人存在するなか、食べられる食品を破棄することは許されない」という主旨の文言を目にすることの多い「食品ロス」中国では「光盤」食べ残しをしない運動を普及させている。

 母が亡くなったとき、農家のいとこが言った。「叔母によく言われた。」「自分の食べるものくらい自分で作りなさいよ。」  母が世を去ったとき一麦教会という教会にいた。クリスマスイブの夜だった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?