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水のグリット

地球は水のグリットでできている。もうずいぶん前のことだが
ある年の元旦 水の国 和歌山県勝浦の入江に入り込んだ海水に
光が差し込み 波がまるで亀の甲羅のように揺らめいているのを
眺めていた。一緒に朝の散歩に出かけたとき 他の話は忘れたが
年上のクリスチャンの女性に「亀の甲羅のようですね。」
と話したのを覚えている。

水は、この世でもっともありふれた液体である。
地球のどこにでも存在する唯一の液体である
 水はいろんなカタチにフォームを変える。
液体、固体、気体 ・・ 液体になると目に見えやすい。
 降り注ぐ雨、水たまり、水をはった水田。
水田となると、文字通り、水の格子である。「田」という漢字自体が
「格子」を表している。地上に水の格子を作ることで、私たちは食べている。まちもグリットで出来ている。
 古都 京都も碁盤の目のように 格子のかたちで出来たまちである。
まちの中心はマップがなくても歩きやすい。

円筒分水は 農業用水などを一定の割合で正確に分配する
利水施設だという。我田引水という言葉があるように人類は
 水路を造って来た。

円筒分水を見ていると古い地図を思い出した。

円筒分水

メルカトルの北極の地図である。この地図では
北海の四島が描かれていた。
 世界の地図はメルカトルから始まった。はじめて世界全図を作製した。
円筒分水はこのメルカトルと関係があるのでは と思った。

 


真ん中には磁石の島がある


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