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これが人気No.1スムージー! ストロベリーバナナが生まれるまで

F&P Smoothie のスムージーで、不動の人気ナンバーワンといえば・・・

数あるスムージーの中でも、名実ともに看板商品とも言える存在がこの「ストロベリーバナナ」です!

Strawberry Banana


今回は、このストロベリーバナナの裏側エピソードをお話ししていきます!

ストロベリーバナナの誕生秘話を語るには、創業者の最初のコンセプトシートに書かれたメモと、

それを覆すことになったオープン前の創業メンバーによる商品企画会議のエピソードがあるので、まずはそれをご紹介しましょう・・

スムージープロジェクトの最初のコンセプトシートは、
91ページにも及んでいました (2012年)。


創業コンセプトに綴られた、色鉛筆の物語


F&Pの創業者・西野による、最初のコンセプトシートの中には、こんな一節がありました。

子供の頃、色鉛筆が大好きで、よくねだって買ってもらった。
最初は8色しかなかったけども、次には12色、その次は24色と、より色数の多いものを買ってもらえたときが、ものすごく嬉しかった。

買ってもらって、開けて一番最初にすることは、自分の目で見ながらグラデーションが一番きれいになるように、1本ずつ取り出して全部を並べ替えること。
それが終わってしばらく眺めてみて満足してから、次に何色で描き始めるかを毎回その時の気分で決めていた。

多くの選択肢があって、「どれにしよう?」と迷うそこに幸せがある。
選ぶことの楽しさ。今日は何にしよう?明日は何にしよう?
見る度に贅沢な気分になれる、そんな面白さを提供したい。

西野は、たくさんの種類のスムージーを並べることで、人々に「迷うことの贅沢さ」「選ぶ楽しさ」を提供したい、と考えていました。

そして、色鉛筆のように色とりどりのスムージーラインナップを実現するために、商品開発プロジェクトがスタートします。

それは、20種類ものスムージーを、同列に並べて見せるアイディアでした。


選んでもらうために必要だった、主役の存在


しかし、こうした「選ぶ楽しさ」は、食選力の高い欧米の消費者には受け入れられやすいのですが、

「選ぶ」ということは日本の人々にはとてもハードルが高いということもわかっていました。

日本の方は、何十種類をずらっと並べてはいどうぞ!と言ってもなかなかすぐに決めることができず、「おすすめはどれですか?」と聞かれてしまうのです。


日本発の独自ブランド開発をする以上、あくまで日本人の嗜好性を考慮して業態開発を進めなくてはなりません。

また、ファストフード業態でもあるので、レジ接客時のオペレーションスピードも考慮すると、数十種類を同列ではなくて頭1つ出た「推し」の商品が必要になります。

「スムージーのラインナップにも、あたかもアイドルグループのように『絶対的なセンター役』が必要なのではないか?」


スムージーにも、センターが必要?

そしてこの仮説をもとに、「ストロベリーバナナ主役化構想」はかなり早い段階から具体化していきます。


プロトタイプから8年、プラントベースへと進化


日本人にも味のイメージがしやすく、相性がいいことが誰にでも最もわかりやすい「ストロベリー」と「バナナ」を軸としてコンビネーションを組み立てる。

このコンビネーションは、海外のスムージーショップに行っても、とてもオーソドックスでよく見かける組み合わせです。

シンプルで王道な組み合わせですが、それだけに、完成されるまでの開発には時間がかかりました。

2012年 商品開発前のプロトタイプ試作メモ


この段階では、まだ「アガベシロップ」を採用するということが決まっていませんでしたので、味の決め手・まとめ役が不在の状態で開発が進んでいました。

また、実は「豆乳を使う」ことは、当時としては英断でした。
日本では、豆乳のクセのある風味を嫌う人も多かったので、無難に牛乳を使うことのほうが自然だったのです。


「絶対的主役」に豆乳を使うべきか? は開発チームの議論となりましたが、最終的によりヘルシーイメージの強いテイスト(味覚)に近づけるために、「無調整の有機豆乳」が選ばれました。

同じく、さわやかな酸味を引き出すために「プレーンヨーグルト」が採用され、「有機アガベシロップ」の採用が決まり、ようやく味決めの最終調整段階に入っていくことになり、やがて不朽の名作は完成を迎えます。


現在は、ヨーグルトもプラントベースの「ソイヨーグルト」になっています。


このマスターピースが完成してしまって以降、逆にテイスト(味覚)が変わってしまわないように、開発チームでは食材の選定やオペレーションにも大変気を遣っています。

プラントベースに対応するために、プレーンヨーグルトから大豆ベースの「ソイヨーグルト」に変更することは、だいぶ長い時間をかけて検討されました。


鮮やかなピンク色は、天然のピンク色!


スムージーが出来上がり、てっぺんにきれいなマウンドが現れているのは一瞬で、ものの2〜3分で溶けてフラットになってしまいます。

そして、5分ほど経過すると、今度はだんだんと鮮やかなピンク色が抜けて、白色に近づいていきます。

これは、まさに着色料を使っていない証拠で、鮮やかなピンクは、天然の果実から生み出されたものであります。

2015年、旧 FICO & POMUM JUICE 青山店


不朽の名作が完成! その影響は?


ストロベリーバナナに対する、お店のお客様からの評価は実に明快。

「これ、ぜったい間違いないやつだ!」

また、お店のガイドにとっても、安心して

「誰にでも間違いなくおすすめできる!」


2013年、1号店・東京駅八重洲口にグラントウキョウノースタワー店がオープンしたとき、ネクタイをピシッと締めた外資証券マンがピンク色のスムージーを傍らに商談をしている光景、

スタンド席でコーヒー代わりにストロベリーバナナのカップを傾けながらチャットをしていたりするビジネスマンの姿を見て、

私たちは、「日本で新しい文化を創った!!」と歓喜したものです。
そんなシーン、それまでの日本にはありえませんでしたからね・・・。

こんなイメージです


そんなストロベリーバナナは、今ではしっかりとパートナーショップやオンラインストアでも available になっています!

「どれにしよう」・・・贅沢な選択肢に迷ったら、もう迷わずに選んでください。


「ストロベリーバナナ!」で🍓🍌



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