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暗記の話

身の回りの番号を積極的に暗記する意欲が減った。「身の回りの番号」とは、例えば電話番号だったり、クレジットカードや口座の番号のことだ。以前はどちらかというと、備忘録をわざわざ見返すのが面倒だから、それなら“そら”で覚えた方が楽だということで、語呂合わせを使って記憶していた。例を紹介したいけれど、いくら読者がゼロのブログとはいえ、個人情報の公開となるので控えておく。

語呂合わせといえば、学生の頃の勉強でもよく使った。有名なのは「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」か。おもしろいことに、普通に暗記するよりも、数字に意味を持たせることで覚えられるのだからすごい。

語呂合わせの他には、単語をメロディに乗せて暗誦する方法も好んで使っていた。高校時代の迷作は、アニメ『キテレツ大百科』のエンディングテーマ『はじめてのチュウ』のAメロにのせた、4つの「人物名」だ。

すみのくらりょ〜い〜 (ねむれないよ〜る〜)
ちゃやしろうじろう〜 (きみのせいだよ〜)
すえよしまご〜ざェも〜ん(さっきわかれ〜た〜)
すえつぐへいぞ〜う (ばかりな〜のに〜)

うむ、いまでもしっかり口ずさめる。・・・ところで、彼らは何者ですか?

何をした人達かはすっかり忘れていた。しらべると、江戸時代の朱印船貿易に関わっていた商人の名前だった。当時の自分はちゃんとそこまで把握して覚えていたのだろうか。曲にうまいことフィットさせて満足していた気がする。本人が言うんだから間違いない。

何にせよ、こうやって“そら覚え”することに楽しさを見出せるときもあったのだ。最近はもう、スマホやタブレットが代わりに覚えてくれるものだから、すっかり怠惰になってしまった。便利の弊害というやつか。

そういえば、よく使用する通販サイトに同じ会社のクレジットカードを複数登録しているから、どっちがどっちだっけ?となることがある。下4ケタくらいは、なんとか覚える努力をしようと思う。

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