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ぼっちの魅力

皆さんは、普段の生活で自然体でいられる関係の人は何人くらいいますか?
私はそれでいうと、0です。でも自分なりに人生を楽しんでいるつもりです。

一般的にぼっちという言葉は、可哀想とか寂しいといったマイナスの意味合いで使われることが多いと思います。

しかし私は、ぼっちこそ自分の人生を生きられる素質のある人だと感じています。この記事では、ぼっち歴10年以上の私が感じた、ぼっちならではの魅力を伝えられればと思います。

今、ぼっちの人や孤独で悩んでいる人にとって、少しでも役に立てば幸いです。




ぼっちの始まり(高校時代)

私のぼっちの始まりは、高校時代に遡ります。高校に入学した私は、「友達できるかな」と不安でした。入学から1週間も経つと、段々とグループが出来始め、完全にグループに所属するタイミングを逃してしまいました。

かろうじて、陸上部に入部して、そこでは良い仲間にも恵まれていたので、高校生活全体が孤独ではなかったのですが、1日の大半を過ごすクラス内では、結局3年間友達はできませんでした。

高校時代のぼっちエピソードは色々あります。

・昼飯はもちろんぼっち。潔癖症なのでトイレで食事はできず、自席で食事を済ませていました。周りの視線を過度に気にして、さっさと食事を済ませ、寝ていました。

・昼休みにトイレへ行って戻ってくると、陽キャ集団に席を占領されている。なぜか「ごめん」と言って、自席に座らせてもらう。

・昼休みに自席で寝ていたら、移動教室で誰にも起こされず、授業に遅刻。

などなど、青春とは言い難い灰色の高校生活を送っていました。
この時は、まだぼっちに後ろめたさを感じていました。

大逆転!?華の大学生活

高校卒業後は、2年間の浪人生活を経て、大学に入学します。希望の大学にも合格することができ、気分は最高潮でした。大学では、友達を作って、今度こそ充実したキャンパスライフを送るぞ!と意気込んでいました。

しかし、いざ大学生活がスタートしても、友達の作り方がわからない、、。
Twitter(現X)が普及していたこともあり、入学前からコミュニティができており、完全に乗り遅れてしまいました。

日が経つにつれて、どんどんグループが出来ていく。そんな不安に駆られ大学に行くのが怖くなっていました。
入学から1週間も経つとグループも固定化され、「ああ、また一人なのか、、」と落ち込みました。

しかし、なんとか自分と同じように一人でいたS君と話すようになったことで、なんとかぼっちは回避することができました。

S君との別れ

大学1年・2年をS君と一緒に行動しました。学食にも一緒に行きましたし、家に招いたりもしました。

しかし、大学2年後期の試験でS君は単位を複数落としてしまい、3年生へ進級できなくなってしまったのです。

もちろん、S君がいなくなったことも寂しかったのですが、「3年からぼっちか、、」という自分自身の心配もありました。

大学は席が自由なのですが、一人になった私は、前から3列目の席に座るようになりました。後ろの席は、陽キャの人たちが多く、一人だと気まずい思いをするからです。

そのようにして、大学3年生から6年生まで4年間のぼっち生活を過ごしました。

私の大学時代のぼっちエピソードの一部を紹介します。

・講義はもちろん一人。
・昼前の講義終了後、速攻教室を抜け帰宅。自宅で昼食をとる。
・試験勉強も一人で孤独に戦う。
・校外授業の移動バスでは、先生と相席。

しかし、高校生活とは違い、大学生は自由なのでぼっちは比較的気楽でした。そのため、大学時代からぼっちの魅力に少しずつ気づくことができました。

昼休みには、自宅に帰って自分の時間を過ごすことができますし、飲み会にも誘われないので、リズムが整った生活を送ることもできます。

大学時代は、ぼっちの魅力に気づかせてくれた時間でした。

社会人生活

社会人1年目(獣医師)


6年間の大学生活を終えた私は、動物病院に獣医師として就職しました。
動物病院では日常の業務が忙しく、孤独はあまり感じませんでした。しかし、転職に悩んでいたときは「相談できる人がいたらな〜」と感じました。

社会人2年目(会社員)

社会人2年目からは、動物病院を離れ、一般企業に就職しました。
ここでの生活もぼっちでした。

お昼は当然一人ですし、周りが同僚とランチに行っているため、ガラガラの空間で一人飯というのは何度も経験しました。

しかし、この孤独が現状を変えたいという原動力につながりました。
なんでも話せる仲間が欲しいと職場で感じているからこそ、今の活動(カウンセリング、コーチング)につながっているのかもしれません。

人の役に立ちたいと思えるし、職場で孤独を感じるほど、今の活動を頑張ろう・色々な人と交流したい、というモチベーションにもつながっています。

まとめ

私はぼっちの魅力には、以下の3つあると考えています。

①内省する時間が取れる
②自立性がつく
③自責思考が身に付く

①内省する時間が取れる
ぼっちは、基本単独で行動するため、自由時間のほとんどを自分のために使うことができます。そのため、自分の将来について内省する時間が取れますし、色々な情報を集める時間もたっぷりあります。

そうした中で、自分が納得がいく決断をして前に進むことができます。
私が獣医師を辞め、会社員にいく道を選べたのも、この内省によるものだと考えています。

もし、飲み友達がいたら、毎週毎週飲むことで嫌なことを忘れて、決断を先延ばしにしていたかもしれません。

②自立性がつく
ぼっちだと自立性も身につきます。基本自分のことは自分でやる必要があるため、スケジュールなどは自分で立てて、実行する経験が多いと感じています。

③自責思考が身に付く
最後の自責思考については、ぼっちはほとんどの行動を人に頼らず(頼れず)やることになるため、責任が自分にあると考えることができます。

これが人に手取り足取り教えてもらった上で、失敗してしまった場合、その失敗の責任を他人になすりつけようと考えしまうかもしれません。

一方ぼっちは自分で考えて行動を起こすので、結果を真摯に受け止めることができます。次失敗しないためにはどうしたら良いかを考えて、ぐんぐん成長することができるのです。

ただ注意して欲しいのは、自責思考といっても、自分を責める思考ではないということです。失敗した時に、「やっぱり自分はダメな人間なんだ」と考えるのは、正しい自責思考とは言えません。どうしたら、次はできるようになるか、対策を考えるようにしましょう。

終わりに


いかがでしたでしょうか。もしかしたら、この記事を読んでいる人の中には、学校や職場で孤独を感じている人がいるかもしれません。

そんな時、自分を卑下してしまったり、嫌いになったりするかもしれまんね。私も昔はぼっちでいる自分が本当に嫌いで、恥ずかしく思っていました。

でも今は、ぼっちだったからこそ、自分の人生を自分で決めて進めています。もし、この記事を読んで「相談したいな」と思った方は、思考整理の無料セッションも行っていますので、遠慮なくご連絡ください。




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