男女7人夏物語を見た、というはなし

先日、何気なくBSをつけたら『男女7人夏物語』が再放送していた。
私は見たことがなかったのだが、見始めるとこれが結構面白く、ついつい好奇心で最後まで見てしまっていた。

何より、みんな若い。明石家さんま、大竹しのぶも若いし、片岡鶴太郎や賀来千香子も若い。

そして思ったのが…「明石家さんまってわりと色気あるな」ってこと。
今までずっとバラエティで“おしゃべり怪獣”と言われているところしか見たことがなかったのでわからなかったが、こりゃあ若い頃モテただろうなあと思った。


ただ単純に「トレンディドラマなんて中身がないんでしょ?」と思い込んでいたらそんなことなかった。


相関図は
さんま←♥️→池上季実子はお付き合い中。
でも二人はなんだか波長が合わず、池上の友達である大竹←♥️→さんまが惹かれあってしまう。
一方で、片岡鶴太郎は♥️→池上で、ツラい片想い。
晴れてカップルになったのは、奥田瑛二←♥️→賀来千香子のみ。といった感じ。


なんといっても、池上季実子が可哀想。
どうやら池上は過去のトラウマから人を愛せないようで、頑張ってさんまを好きになろうとしている。
しかし、さんまは池上といると緊張し、池上もまた波長が合わないことを感じ取っている。
大竹とばったり出会うことの多いさんまは、大竹を好きになっていることに気づいてしまう

大嵐の夜、池上は大竹の家に泊まりにきたのだが、そこに大竹を心配してさんまがやって来る。
さんまといるのが居心地が悪く、池上は「あたし、帰る!」と大竹ん家を飛び出してしまう。
大雨のなか、さんまに「なんで来るのよ!」と怒る大竹に、さんまは「気づいたんや。お前が好きなんや!」と告白
しかし、池上は実は隠れていてそれを聞いていた…😢という回。


この大雨での告白シーンはよく『昔のドラマ特集』なんかで流れていて見ていたので、「この回か~!」と嬉しくなったのだが
実際見ると池上季実子が可哀想で仕方なかった。
早く優しい鶴ちゃんと一緒になりなよ!と言いたくなる。


あと、これは『東京ラブストーリー』を見ても思ったことなのだが、この時代の人はいつ寝ているのだろうか?


奥田はさんまの家で夜ご飯を食べた後、バーで賀来と飲んでるし
池上もさんまと夜遅くまでデートした後、バーに行って奥田と出くわすし
1日(しかも夜)に何件も予定入れすぎ&人と会いすぎでは?

本当にいつ寝ているのだろう…3時間睡眠とか、徹夜で済んでいたんだろうか…。次の日の仕事に差し支えないのだろうか?
そう思ってしまうのは、私が徹夜が大の苦手だからなのと、休息が当たり前の現代に生きているからかもしれない。



それとこれはあくまで私見だが、明石家さんまはこの頃から大竹しのぶのことが気になっていたのではないかと思った。

大竹がチンピラに絡まれて助けるシーンなんか、大竹を心配そうに見るさんまの演技が、本当に心配しているように見えた。
言っとくが、さんまはわりと演技がうまい。
でも本業は俳優ではないし、池上とのシーンと違って、本当に感情が入っているような…。

演技だけであそこまで、大竹への視線を送れるものなんだろうかと思ってしまった。“お互い、いい友人としてほっとけない”程度の関係にはなっていたのかもしれない。



色々と感想を書いたが、さんまの「でも、『好き』って、好きになろうとしてなるわけじゃないやろ。気づいたら好きになってるもんやろ」という台詞にはどこか共感してしまった。

調べると、このドラマの登場人物の年齢設定はアラサー。
今の私と同世代だったことにビックリした。
今から35年前のアラサーでも、結婚や子どもを産まずに、こんなにぶつかって恋愛していた人もいたのか…と感慨深くなった。

恋愛をして、自分のことを知り、人間関係を学んでいくのは、いつの世も年齢なんて関係ないのかもなあ…と思ったのだった。


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