ゼロウェイストの最初の一歩はチラシ・DMを断ること
「チラシはリサイクルできるからいい」は間違い
あなたの家の郵便受けにチラシ・DMの類は届いていませんか。
私の家にはピザ屋のチラシがよく入っていて、以前はそのクーポンを使ってデリバリーを頼んでました。
チラシは大抵の自治体で「資源ゴミ」として回収し、リサイクルされます。
私も投函されたチラシはまとめて資源ゴミの日に出してました。
「面倒くさがって燃えるゴミに突っ込んでいる人もいる。私はちゃんと分別してる。偉いぞ私!」
『ゼロ・ウェイスト・ホーム』を読むまで、そう思ってました。
この本を読んで気づかされました。
そのチラシを生産するのに資源とエネルギーが消費されていること。
リサイクルするにも資源とエネルギーが消費されていること。
私たちがチラシ・DMを喜んで受け取り続けている限り、大量生産・大量消費の循環が止まらないのです。
ゼロウェイストでは、以下の3つを重視しています。
リフューズ:ゴミとなるものは受け取らない・断る
リデュース:ゴミを発生させない・出さない
リユース:繰り返し使う
リサイクルはもはや最終手段です。
だからまずはリフューズ。「チラシ・DMは受け取らない」がゼロウェイスト流です。
やり方は簡単。郵便受けに「チラシ・DMお断り」と記す。以上。
もっとも簡単にやれるゼロウェイストメソッドです。
チラシ・DMをお断りするメリット
私は『ゼロ・ウェイスト・ホーム』を読んでいる途中に居ても立ってもいられなくなって、裏紙を使って手書きのお断りメッセージを書き、郵便受けにピタッと貼りました。
効果はありました。本当にチラシ入ってきません。
チラシが家のなかに入ってこないことで、
ゴミの量が減る
誘惑に惑わされなくなる(ピザ屋のクーポンとか!)
郵便受けから家のなかの所定の位置まで運ぶ地味な作業がなくなる
ゼロウェイストを少しでも実践できているという満足感が得られる
こういったメリットを感じています。
ひとりひとりが「受け取らない」を選ぶことで大きな意味を持つ
ところでこう思いませんでしたか?
「いや、あなたひとりがチラシ受け取らなくても、すでにチラシは大量に刷られているじゃん」
はい、そのとおりです。
たしかに私が受け取らなくてもチラシはすでに生産されているし、余った分はきっと処分されるでしょう。
でも、でもですよ。
たとえば街の住民の半分が「チラシお断り」したとすれば。
チラシを作る側は「あの街は受け取る人が少ないから刷る量は半分でいいや」となります。
もし全員が受け取らない選択をしたならば「あの街でチラシ配っても無駄だから刷らないとこう」となります。
「受け取らない」を選ぶ人がひとりでも多く増えることが大切です。
企業側はチラシに効果がないとわかったら、電子クーポンなどほかのやり方を模索するでしょう。
ひとりひとりの行動が社会のあり方を変えていくんです。
だから、あなたもよかったら郵便受けに「チラシ・DMお断り」と書いてみてくれませんか。チラシなくても困らないですから。
【余談・体験談】チラシは断れたけど〇〇を断るのは至難の業
ゼロウェイストの理念に乗っ取って行動し始め、駅前で配られるティッシュや店でもらうパンフレットの類なども次々お断りし、
「うひょ~、私ちゃんとゼロウェイストできてる~!」
と気分上々になっていたある日のことでした。
ランチであるお店に入りました。
そこは地産地消のお野菜や発酵調味料を使い、テイクアウト用の容器にはプラスチックを使わないという、共感ポイントが多いお店でした。
実際ランチもおいしい! 大満足!
店主さんに「とってもおいしかったです^^」とお伝えしてご機嫌で会計を済ませたときです。
店主「こちら、次回使えるクーポン券です」
紙のクーポン券 スッ
私「……」<●><●>
ああああああああ!
受け取ったら最終的にゴミになる! ゼロウェイスト的には断るのが正解だぞ!
でもこのお店にはまた来たいし正直クーポン券は欲しい!
どうする!? どうする!?
……受け取ってしまいました。涙
クーポン券だけでなくポイントカード・スタンプカードもそうですよね。
値引きされる系を断るのはきついと痛感する出来事でした。
断っていかないと、ゴミは生まれ続けるばかり。
難しいですね、ゼロウェイスト!
でも、こういう葛藤するの、なんか楽しいです。
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