【仕事紹介】PSGジャパンツアー、1日1億円の売上げを達成した舞台裏を公開!
7月に開催された「Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2022(PSGツアー)」。世界的スター選手を擁する人気クラブ「パリ・サン=ジェルマン」と日本を代表するクラブチームとの親善試合はスポーツの枠を超え大きな話題になりました。コロナ禍以降、久々に満員となったスタジアムの風景は、スポーツファンとしても感慨深いものがありました…!
そんなメモリアルなイベントなった、「PSGジャパンツアー」ですが、実はわれわれファナティクス・ジャパンも、グッズの企画・販売の分野で参加していたんです。
お祭りの興奮も冷めやらぬ中、今回はスタジアム内ショップの企画や運営を担う「リテール部門」の3人にお話を聞きました!
短期✖️大規模プロジェクト、部署超え共創
――「PSGジャパンツアー」お疲れ様でした!観客動員だけでなく、グッズ売上の面でも過去最高の大成功だったと聞いております!
佐藤:お疲れ様でした!おかげさまでプロジェクト全体での販売目標も無事達成でき、大成功という形でツアーを終えることができました。
スタジアム施設内のスペース確保から店舗やサイトの設計など、当日に至るまで約2カ月という短期間での準備となりましたが、われわれリテール部門だけでなく商品企画などさまざまなセクションのメンバーが高い目標意識を持ち、一丸となって取り組んだ結果だと捉えています。
売り上げの面だけでなく、普段はバラバラの現場で働くメンバーが一堂に会して一つプロジェクトを共創したということも、ファナティクス・ジャパンというチームにとって非常に意義深いイベントとなりました。試合内容もそうですが、4日間にわたって開催された「スポーツリテールのプロによる運動会」は、うちのスタッフにもだいぶ刺激的な体験だったのではないでしょうか。
成清:これほどまでの大規模イベントへの参加は、イチロー選手の引退試合にもなった2019年のMLB開幕戦以来です。大規模店舗の運営やメンバーとのコミュニケーションを通じて、3年間でのチームとしての進化や充実ぶりを実感しましたね。
――(入社間もない)築穴さんは初めて会うメンバーも多かったのでは。
築穴:はい。私にとっては初めての大規模イベント参加で、会う人やオペレーションなど現場での体験一つ一つが新鮮でした。「楽しい!」と思っている間に気が付けばツアーが終わっていたというのが率直な感想ですね。
スケジュールも合い、「PSGジャパンツアー」には、全日程参加できたのですが「こういう動きをマネしたいな」とか「こういう人になりたいな」といった発見や出会いがたくさんありました。
進化し続けるファナティクス独自の販売、ファン購買体験を上げるインショップ型店舗
――改めて、ファナティクス・ジャパンが作る店舗の強みについて伺いたいです。
佐藤:スタジアムやクラブチームが思いつかないようなグッズ購入の環境を企画し、それを実現できるという点ですね。その象徴的な取り組みの一つともいえるのが、「PSGジャパンツアー」でも採用した「インショップ型」の店舗です。
従来、スタジアムなど会場内に仮設された店舗は、カタログなどから購入したいグッズをスタッフに伝える「対面型」がほとんどです。しかし、われわれはファン体験向上の観点から、より常設のグッズショップや一般のアパレル店舗に近い「インショップ型」を採用しています。
ファンアイテムには、ユニフォームなど1万円を超える商品もあります。
普段の買い物にも言えることですが、こうした高額商品はやはり、手に取ったり試着してサイズ・デザインを確認したり他のグッズと比較したりしてじっくり購入を検討したいものです。広い店舗内を自由に回遊し、自分の好きなように商品を手に取れる「インショップ型」店舗は、体験価値向上とともに購入促進にもつながっています。
もちろん、「インショップ型」の店舗は「対面型」と比較してスペースや人員などさまざまなリソースがより必要となります。スタジアム側との折衝やスタッフ一人一人のオペレーション品質など、さまざまな会場での運用実績やノウハウを豊富に持つわれわれだからこそ実現できているという部分も多分にあります。
成清:19年春のMLB開幕戦と比べて、あらゆる点が洗練された印象を受けました。今あるセオリーを受けてただ同じことを続けるのでなく、レジの数や什器の配置などあらゆる点で常に改善の余地を探り検討・実行している点も組織としての強みだと思います。
「PSGジャパンツアー」の中では、オペレーションや交流を通じて色々な店舗のスタッフと情報交換も行えましたが、福岡に持って帰りたい業務改善へのヒントやアイデアもたくさんありましたね。
ツアー開幕3日前、PSG本部から直々の依頼
――このツアー内で予想外に大変だったことはありますか。
佐藤:ツアー開幕の3日前にPSG本部のメンバーから直々に「チャンピオントロフィーを当日の全店舗に飾ってほしい」と依頼をもらった時は焦りましたね。ただ、ファンにとっては嬉しいコンテンツだと判断し、スタジアムとの調整等はじめ急ピッチで体制を整えました。
PSGメンバーとの直接交渉・調整、複数ある店舗全てに飾れるようなオペレーションなど、ツアーが3日後に迫る店舗準備をする中で、築穴さんがよくやりきってくれたと思います。
築穴:現場として安全性に配慮して設置して置きたい場所と、PSG側の要望が噛み合わず、予想以上に調整が大変でした。
でも、個人的には語学を活かせたことや、本国のPSGメンバーと仕事ができたことが刺激的で楽しかったですし、
入社する時に、留学経験を活かしたいと佐藤さんに話していましたが、こんなにも早くチャンスを頂けて印象深い仕事でした。
ーーツアー開幕が差し迫る中で大変な仕事でしたね
築穴:大変ではありましたが、実際にファンの方々が列を作ってトロフィーの前で撮影したり楽しむ姿を見ると「やって良かった!」と思うし、直接反応を見れると報われます。
佐藤:PSG側もそういう評価だったのか、ありがとうと最前列のチケットをプレゼントしてくれて。あれは嬉しかったよね。
各店舗でのハウハウを共有し、相乗効果を
――各店舗間でやはりライバル意識はあるんでしょうか。
佐藤:ライバル意識も多少はあると思いますが、それよりもファナティクスとしての仲間意識がより強いと思います。
オペレーションの中から気付きや新しいことを確認し合ってそれを自身に取り入れるという、とても良い相乗効果が発揮されていると認識しています。
今回、PSGのツアーの組織横断型プロジェクトは、ストアマネージャーが店舗運営、サブストアマネージャーがSNS運用など各店舗での立場の近いスタッフが同じ業務にあたるようにチームを組織しました。根幹にある「ファン至上主義」は変わりませんが、それぞれのスタッフが持つ独自の「色」は、スタッフ間での刺激にもなったと思います。
築穴:全国各地を回るツアー中には、肉体的にも精神的にも厳しい局面もありましたが、そんな状況でも常にファンやお客さまを第一に見ている先輩社員のみんなの姿が印象的でした。改めて、プロの集団だと感じたし、「いい会社だな~」と実感するひと時でした。
佐藤: 今回のような「お祭り」は、年に一度あるかないかです。もちろんわれわれとしてはあらゆるスポーツイベントに参画し、グッズ販売の立場からファン体験向上に貢献していきたいという思いがあります。チーム体制の一層の強化を進め会社としての体力を養い、年に2~3回はこうした「お祭り」に参加していけるようになりたいですね。