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遊戯王クロスデュエル デッキ紹介『青眼』(無課金向け構築紹介あり)

1、初めに

遊戯王の顔にして、非常に有名かつ人気の高いモンスター、「青眼の白龍」。遊戯王以外の多作品まで含めて考えても、このモンスター以上に知名度のあるドラゴンはそういないのではないでしょうか。
そんな青眼ですが、クロスデュエルではむしろOCG以上に強力であり、玄人は勿論、初心者、これから始める方にもオススメのカードとなります。今回は私がプラチナ帯ランクマッチで使って強いと感じたデッキを紹介します。10数戦して、勝率は2.03〜2.05台を維持できる程度でした。

なお、このデッキは第二回クロスエブリ杯(某Vtuberさん主催の大会)で優勝された『ロケットさん』のデッキにインスピレーションを得て構築しました。(ご本人に名前の掲載許可をいただいています。)プレイングも含めてお見事なので、興味のある方は是非YouTubeやTwitterで検索してみてください。

また、後半では無課金や序盤向けの廉価版デッキも紹介しています。よければ併せてお読みください。

2、デッキレシピ

今回のデッキはこちらになります。

ステルスギミック採用青眼

コンセプトとしては、レーン中間地点までアタッカーを進め、次ターンに青眼を召喚して壁モンスターを破壊しダイレクトアタックを狙う動き(以下「青眼ムーブ」と呼称)の他に、集中持ちモンスターとビッグジョーズを出張採用し、ダイレクトアタックを行う機会を増やして1決闘で一回はダイレクトアタックを決めようというものです。

3、『青眼』の強み

【ダイレクトアタック成功率が高い】

このゲームにおいてダイレクトアタックは、ダメージを与えると共にライフを大きく回復する最重要事項です。例え下級モンスターの攻撃でも、1800ラインの攻撃力のモンスターが一度ダイレクトアタックを決めてしまえば、自分のライフは5800になります。これは各種バーンダメージや治癒などでは簡単には捲ることのできない数値であり、その決闘において大きくリードすることになります。
そのダイレクトアタックを積極的に狙う強力な動きこそ、青眼ムーブです。勿論、あまりにも有名すぎて熟練の決闘者相手には警戒されます。それでも止められない時は止められないもので、リスクもそこまで大きくないこの動きが強いことに変わりはありません。

【青眼自身のステータスも高い】

強力な効果を持つモンスターはステータスが低く設定されていることが多いですが、青眼は最強クラスの効果を持ちつつも、攻守共に最強クラスのモンスターです。このステータスを活かし、もし青眼ムーブを防がれたとしても青眼自身が壁となったり、攻め込んで他の下級モンスターや魔法罠と組み合わせてライフを奪うことが可能です。というより、実戦ではこちらのプランも相当数狙います。

【守りも優秀】

せっかくの攻撃性能なので出来れば攻撃に使いたい青眼ですが、団結キャタピラーなどのアグロ系のデッキに序盤から攻められるとそうも言っていられないことがあります。そんな時も、破壊効果と高いステータスで敵の進軍をいなし、反撃を狙うことが可能です。

【多くのエースにとって最大の弱点】

ネオスやディーヴァ、ホープ、スターダスト、リバイスドラゴンなどは場持ちが良かったり、何度も再生したりとまともに相手をしていてはこちらがジリ貧になるようなエース達です。これらのエース達を一方的に、しかも戦闘せずに破壊してしまう青眼の覚醒スキルは、相手のデッキをコンセプトごと崩壊させるだけの威力があります。

【デッキの拡張性が高い】

今回紹介するステルスギミックもそうですが、他にも発明ギミックや加速を多めに採用するなど、ランクマッチでも様々な青眼デッキを見かけます。
これは、青眼自身が特殊な召喚条件を持たず、効果もシンプルなため、他のカードの採用を縛らないためです。相手からすれば、どんなカードが飛んでくるか予想しづらいため、不意をつくカードによる奇襲性能が高めです。

4、採用カードと採用理由

【青眼の白龍】

言わずと知れたエースモンスター。クロスデュエル環境では今のところ常に環境トップの一角でしょう。既に述べた通り、高いステータスと汎用性の高い覚醒スキルは攻守に優秀です。また、1スロットでも強いのですが、もしスロットを拡張できるのなら、他に粉砕や弱体耐性、攻撃回復もセットすることができます。いずれも青眼と噛み合ったスキルであり、強力です。

【エクゾディア】

説明不要の壁モンスター。青眼はゲーム開始時に選択して入手できるので、リセマラするならこのカード推奨。このカードを守備で置くだけで青眼やネオスへの対策となります。このデッキでは生贄にもよくされます。スキルは攻撃支援にして突破力とプライズ取得率を上げていますが、破壊耐性の他、最近はよく炎上されるので妨害耐性もありです。

【真紅眼の黒竜】

青眼と並ぶもう一体の最上級モンスター。青眼と合わせると少々重いが、その効果とステータスは序盤の守りから中盤の攻撃、戦線が膠着した際の順位確保のためのライフコントロールなど、あまりにも汎用性が高い。特にダイレクトアタックが失敗した場合の補助プランとして、このカードは2位の確保を強力に推進してくれます。

【ジャンクシンクロン】

コストダウンモンスターや集中持ちモンスターが低レベルのため、リソース確保の手段として無理なく採用できます。中でも岩石の巨兵やエクゾディアを使いまわせた時には大きなアドバンテージとなります。

【ビッグジョーズ】

固有スキルにより、味方集中持ちモンスターに1ターンの間ステルスを与える影のエースモンスターです。集中を場に出した時点でこのカードは警戒されますが、例え警戒されていてもそもそもステルスの対策札を何枚も積んでいるデッキは少なく、対策札を引けていない可能性が十分あります。また、例えステルスを妨害札で止められたとしても、それはつまり貴重な妨害札を1枚使わせたということであり、その後の青眼ムーブが通しやすくなります。

【幻奏の音女アリア】

モンスター一体に減速を付与する汎用モンスター。主にプライズの奪い合いに貢献します。他の用途として、例えば団結キャタピラー召喚ターンに減速を付与すれば自陣への到着が1ターン遅れるため、その間に攻撃表示で一度モンスターをぶつけることができます。
ただし、減速したモンスターは敵の後続と共に自陣に到着するため、一体目に壁を突破され、二体目にダイレクトアタックを受けるリスクがあります。そのため、盤面によってはあえてスキルを撃たない選択肢もあります。

【岩石の巨兵】

攻守に高スペックな壁モンスター。単なる壁としても優秀だが、明確な役割としてネオスを飼い殺しにできる点があります。機雷のスキルを持たせておけばちょうど2500ポイントの攻撃力を奪うことができ、そのまま放置することで敵一人の戦力を大幅に削ぐことになります。

【ブラッドヴォルス】

下級最強の攻撃力を誇る優秀なアタッカー。スキルは貫通も強い。主に戦線の先頭に走らせて青眼ムーブを狙います。が、これはあまりにも読まれ易いため、特に序盤ではあえて青眼は出さずに敵の破壊耐性モンスターなどを引きずり出すプレイングも必要です。

【ダークリゾネーター】

ダブルコストモンスター。最上級を2体採用している為、腐りづらく、ドローした時の恩恵が大きい。

【ズババナイト】

集中持ちモンスターその1。元から高めの攻撃力を誇る優秀なアタッカー。青眼ムーブもビッグジョーズとのステルスコンボも狙え、運良く引ければ大切に扱いたい1枚です。

【EMディスカバーヒッポ】

ダブルコストモンスターその2。こちらの方が守備力が高いです。ダブルコストを2枚採用するかはかなり好みが分かれると思いますが、私の使用感としては腐る以上に1枚は確実に引きたかったので採用しました。ダブルコストがない場合に、他のアタッカーなどを2枚生贄にしなければならないのがなかなか辛いです。

【幻奏の音女カノン】

個人的採用優先度がかなり高い下級汎用モンスター。このカード一枚で敵の青眼ムーブを潰すことができます。また、攻撃力も1400とそれなりにあり、普通に攻める他、プライズを確保できている場合はブラックホールとのコンボでダイレクトアタックを通すことも可能です。

【ドラコネット】

集中持ちモンスターその2。ハリマンボウよりはこちらの方が攻撃力で100劣る代わりに、守備力が安定しているため扱い易いです。
なお集中ギミックを強めたければハリマンボウも採用候補ではあります。

【久遠の魔術師ミラ】

封印のスキルが優秀な汎用アタッカー。団結キャタピラーやネオスなど、多くのエースを機能不全に陥らせる優秀なモンスターですが、このデッキでは進軍させて敵にプレッシャーをかけつつ青眼ムーブを狙うこともあります。

【Vタイガージェット】

下級の中では加速持ち最強のモンスター。唯一の1600打点も誇り、プライズ取得で有利に立てます。また、2ターン目以降もステータスが優秀なため、腐りません。

【光の護封剣】

敵の青眼ムーブや神速、ステルスなど、奇襲性の高い攻撃を後出しで止められる点が非常に優秀です。また、中央レーンの真ん中で敵を足止めして横から来たモンスターに対処させたり、召喚ターンに動きを止めて次ターンでの後続の召喚を防いだりといった使い方も強いです。

【エネミーコントローラー】

攻守に高い汎用性を誇る魔法カード。このデッキでは青眼を前にした壁モンスターを攻撃表示にしてダメージを稼ぐ為に採用していますが、最終盤での盤面コントロールにも優秀なので、温存気味で戦いたいところです。

【分断の壁】

クロスデュエル最強罠。というより、複数レーンに干渉できるカードをもう少し増やせばリンチを嫌うプレイヤーの救いになりそうですが、現状ではこのカードは唯一無二の防御性能をしています。

【バトルマニア】

青眼ムーブ、ステルスに続く第三の矢です。青眼特有の採用カードの読みづらさを利用し、高い奇襲性能を誇ります。基本的には青眼の戦闘直前に伏せますが、プライズを取得した場合はブラフで伏せて破壊輪を疑わせる他、欲張らずに下級アタッカーの戦闘時に伏せて少しでもライフを奪うのも十分強力です。
守備封じとは選択になります。汎用性や敵同士の同士打ちを誘える点で守備封じは優れていますが、青眼の高い攻撃力による連続戦闘性能を生かす為、今回はこちらを採用しています。

【シールドハンドラ】

敵の青眼への最大の対策札。またプライズ取得した敵へ心置きなく攻撃を仕掛けられるようになります。このデッキはダイレクトアタックを狙うデッキのため、プライズを無視して攻め込めるのは大きなメリットです。

5、基本のゲームプラン

まずは豊富な下級アタッカー、特に加速持ちのタイガージェットを優先して召喚し、プライズを狙います。エクゾディアやアリアを引けている場合、同時に召喚することでプライズ取得率を高めます。手札のモンスター数にもよりますが、アリアは攻撃表示で進軍させて敵の団結キャタピラーを牽制することが多いです。

その後は無駄にモンスターを出さずに序盤を濁しつつ、手札を溜め込みます。敵からすると、手札が見えていない相手には攻め込みづらく、また炎上を受けるリスクも減らせます。

手札の枚数を維持しつつ、中盤では下級モンスターを進軍させつつ、青眼ムーブやステルスを狙います。もしバトルマニアやエネコンを引いている場合は、青眼がエクストラドロー前の6ターン目に敵陣に到着、攻撃できるようにはしたいです。例外として、青眼を使わずとも攻撃を通せている場合、青眼は7〜8ターン目に温存します。切り札は切らないことも強力な使い道です。

どのようなデッキでもそうですが、敵からのヘイトを集めないことがこのゲームでは何より重要です。青眼ムーブは有名すぎてファーストチャンスでは大抵防がれるので、下級モンスターがレーン中央まで進軍したからといってあまり序盤に安易に青眼を召喚すると、青眼ムーブを防がれた挙句手札を消費してしまい、残りのターンで総攻撃を受けることになります。これが私が最も味わった負けパターンです。焦らず、ファーストチャンスはブラフにする、これが重要です。

なおステルスの方はそもそも集中持ちの採用数からしてほぼ一度しかチャンスが無いため、条件が揃えば積極的に狙います。こちらは青眼ムーブと比べても、分かっていても止められない可能性が高いです。

6、無課金・初心者向けのデッキについて

まず、サンプルとしてデッキレシピを掲載します。

N &R縛り青眼

青眼以外、レアリティNとRのみで構築したデッキです。

基本コンセプトとしては、まずSRなしでは魔法罠のパワーが大きく落ちるため、積極的にプライズを取りに行きます。その為、加速持ちを多めに採用する他、攻撃封じや突進、エルフの光で補助します。現環境ではプライズを無視するプレイヤーも多い為、かなりの確率でプライズを取得できますが、無理をした挙句取れなければかなり厳しいので、モンスター一体を走らせる+補助魔法を一枚まで使う、くらいにとどめましょう。
このプライズ争奪戦は、レアリティ縛りのないデッキ相手でもほぼ平等に戦える舞台なので、勝負しに行きたい場面です。

その後は、岩石の巨兵、ゴゴゴゴーレム、落とし穴などで左右片側のレーンを守りつつ、もう片方に対して攻撃を仕掛けます。基本の青眼ムーブの他、挑発持ちを採用しているので、その後続にアタッカーを続かせることでダイレクトアタックを狙います。

覚えておきたいテクニックとして、挑発持ちの後ろから加速持ちを走らせ、そのモンスターに突進を発動すると、神速になり、1ターンで敵陣に到着して攻撃表示となったモンスターの上からダイレクトアタックを狙うことができます。
(挑発持ちモンスターとその先の敵守備モンスターが同時に召喚されている場合のみ、神速持ちが追い越して先に戦闘する可能性があります。攻撃順については要注意です。)

その他、少しでもダメージチャンスを増やす為、ブラッドヴォルスのスキルを貫通にしていたり、青眼を始め光属性のアタッカーを活かす為にエルフの光を採用したりしています。SRなしではどうしてもライフを取る能力は落ちるので、表示形式変更と攻撃力強化を活用してなんとか一撃入れることを目指します。

また、無課金でもSRは数枚手に入れている人が殆どだと思います。交換するならば汎用的に使える分断の壁やエネコン、アリアなどの優先度が高いですが、その他のSRも優秀なカードが多いです。積極的にカードを入れ換えてデッキ強化していきましょう。

7、最後に

青眼を強く使えるのは、遊戯王ファンとしては嬉しい人も多いのではないでしょうか。クロスデュエルでは立派な環境デッキです。また、デッキの拡張性も高く、慣れてくると色々試すことができるのも使っていて楽しい点です。ダイレクトアタックを狙った鋭い攻め、敵切り札の破壊、手札と切り札の温存によるヘイトコントロールなど、クロスデュエルの楽しさを存分に味わえるデッキタイプなので、よければ使ってみてください。

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