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最近いい事ありましたか?

ほぼ二ヶ月近くぶりのカウンセリング。
カウンセラーさんは最近良かった事はなんでしたか?

と聞かれる。

前回から今回までのことを振り返って引っかかる事を書いていた。
嫌な事、困ることは沢山あるけどいい事はなかった。
それは私がそう見ているという事だろう。

いい事なんて探せばいくらでもあるはず。以前なら楽に一日過ごせたらそれで幸せだった。
スーパーで買い物出来れば上出来だった。

だんだんできることが増えて 出来ないことや困ったことに焦点が向いてきた。

これくらいはできるはずなのに。
こんなことくらいはやれるはずなのに。

一体今の私はどこにいるんだろう?

いろんな私のパーツがあるらしい。
幼い頃から生きてきて私を助けるために出来た人たち。
最強は中学生くらいの高飛車な正義漢を振りかざす正子ちゃん。正子は私の命名だ。正義の人だから正子。
そして正子ちゃんが守ってるのは幼くてオロオロしてパニックになるけどとにかく平和でいたいオロオロちゃん。

この二人が私の中の大きな割合を占めてるらしい。

家族と会ってバランサーになってオロオロするのはオロオロちゃんが出てきてるそうだし、何かあると上から声がして喚き出すのは正子ちゃんのせいらしい。

私を守って大変なことにならないように大丈夫なように必死でアドバイスしてるつもりの正子ちゃん。
腰に手を当てて高飛車にものをいう様子が浮かぶ。
誰もいないから必死で一人でなんとかしなくてはと頑張ってる。
可哀想で哀れな思春期の私。
この人はいつも怒りがエネルギー。
理不尽なことばかりの日々に怒り狂ってる。

どんな人も平等なのよ!
どんな人にも同じ権利があるのよ!
大人の勝手な言い分に怒りまくってる。なのにそれは出せない。母が私の後ろで隠れて守れと言い続けたから。
私が正義を振りかざせばその矛先は母に行くからやめてくれといつもいわれてた。私が大変なことになるんだからやめてよ!と

そんな正子ちゃんと話す。

もうそんなに頑張らなくても良いのよ。もう私いい歳のおばさんになったのだから。あなたが怒り狂ってた大人はもういないのよ。

あら。そうなの!
正子ちゃんはびっくりしてた。

正子ちゃんの声はずいぶん小さくなったし遠くなってた。
以前は果てしなく大きく重く聞こえてた。上からの圧は最高潮だった。

その声は私を守るための必死な声だったのだろう。
誰もいないから私だけしかいないのだからと。

そして守る人がいるから余計に声が大きくなる。
気の毒に。お疲れのことだろう。
ずっと何をしてるわけでもないのにヘトヘトだった頃を思い出す。

そういうパーツの使うエネルギーを本当の私が使えるようになれば もっといろんなことにトライできるようになるらしい。

私にはまだわからないけど。

何かあると自分のことに不安や心配が出てきて躊躇してしまうのがなくなるってことかしら?

私は私で良いと他からの承認なんかなくても信じられるのは素晴らしいだろう。

いつもいつも周りからの目を気にして大正解を探し続ける事がミッションだったのだから。

今の自分を見てがっかりもする。
とほほな気分も付きまとう。
良いのよ。それでも。
どんな自分も良いと受け入れることが大事なんだから。
人から好かれなければならないことなんかないのだから。

そんな風に良いも悪いも程よくごちゃ混ぜに受け入れることが 何より大切なことだろう。

そんなことは出来なかったのだから。

夫といる時もイライラすることが減った。
ジムでいる時も周りの人を気にしすぎずに過ごせるようになった。
無理せず嫌なことは避けられるようになった。
何かあっても激しく動揺することが減った。
楽しいことを楽しいと思えるようになった。
気がつくと何も考えずにぼんやりできてる自分がいるようになった。
嫌なことがあっても時間が経てば忘れられるようになった。

人は変われる。

そんなことはまるで信じられなかったけど、今はそうかもなと思える。

本当の私なんてどんな私なのかはわからない。

けど時間が経ってふと振り返るとびっくりするくらい変わってる私がいるような気はしている。

よく行く植物園でたまに会う山羊店長のキッチンカーを楽しみにしてる。
いつもの散歩道で時々会う黒猫ちゃんとの時間も楽しみにしてる。
たまに人が少なくてのんびり泳げるプールの時も楽しみにしてる。

小さな楽しみを沢山積み重ねて
ゆっくり私が私を守って助けて
過ごしていく。
そうしているうちに本当の私が一番やりたいことがはっきりしてきたら嬉しい。

もしそれが途中で終わってもそれはそれで仕方ない。

先のことなんて誰にもわからない。

嫌なことを数えるより
感謝したり、楽しい事を数えていく方がずっと良い。

当たり前に慣れていくと見えにくくなる
大切な事を忘れないように
またボチボチやっていこうと雨の中思う。

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