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住む場所でこんなに違うんだ。

少し前まで、事情があり実家に短期間だけ転居していた。

そこそこ便利な立地である、自宅の地域とは違って、実家がある地域は車社会の片田舎。自宅の50メートル先には5キロ以上続く田んぼが広がるような地域だ。
短期間ではあるがそこで暮らして、地域によっていろいろなことが違うんだなあと言う事を実感した。

まずは、歩いている人、自転車に乗っている人がほとんどいない。
私はペーパードライバーなので、普段は自転車を利用して生活をしている。
買い物に行ったり、ちょっとした用事を済ませたり、図書館や役所に行くときなど、非常に便利だ。
周りの方々も自転車を利用している人は多く、また、駅には15分くらいの立地のため、徒歩で駅まで行く人も多い。街を見回しても、自転車や徒歩の人もたくさんいる。

しかし、実家の地域では自転車の人はおろか、徒歩で移動しているひとはほとんどいなかった。
みーんな、車で移動なのである。
実家の最寄りのスーパーは徒歩10分程度の距離であるが、そこも当然車で行く。
車必須の地域だから、自転車の感覚で車に乗っているのだろう。
私が自転車で15分くらいの図書館に行く間に、自転車や歩く人と全く出会わなかったことにはとても驚いた。
車社会、恐るべし。これじゃ赤字路線は敵わないよね。

次に、習い事について。
自宅周辺は習い事が盛んな地域で、習い事を3つ4つかけ持っている子供がたくさんいる。
1つだけでもバタバタしている我が家からすると、単純にすごいなあと思うのだが、結構そういうご家庭も多い。
ちなみに我が家が習わせている唯一の習い事はダンスで、その他の日は宿題だけやってあとは好きに過ごしてもらっている。

実家の地域は、習い事は1つくらいのお子さんが多いようだった。
次女は毎日、近くの公園に遊びに行っていたが、やはり毎日やってくるお子さんも多かったので、習い事は1つ2つ程度のご家庭が多かったのだと思う。
でも、みんなのびのび外で元気に走り回っていた。これぞ子ども、という姿がそこにはあり、なんとなく感銘を受けたものである。

また、学校の姿勢についてもだいぶ違う点があったのが印象的だった。
現在子供たちが通っている学校は、かなり宿題が少ない。
担任の先生ですら「宿題少ないですよね、これじゃあ身につかないですよ」と言うくらいの量なのである。ちなみに学年で宿題は統一させているため、クラスで勝手に追加することは出来ないそうだ。
長期休みの宿題もプリント数枚と日記一枚、程度なのであっという間に終わってしまう。塾に通う子が多いようなので、学校の宿題に時間を裂けない子への配慮なのだろうか?
仕方がないので我が家は、学校の漢字ドリルや算数ドリルの繰り返しをさせているが、今後はもう少しプラスアルファやらせるべきなのか迷っている。

実家にいたとき通わせていた学校(母校)は、そこそこ宿題の量もあり、帰宅時間も少し遅めなので、宿題を終わらせてから遊びに行かせるのが大変だった。
しかし、これだけやっておけば身につくだろうと言う量を出してくれていたので、親としては安心感があった。

行事についても、母校の方が力を入れていたように思う。
運動会も種目数が多く、表現型の種目もかなり凝ったものをやっていた。音楽界もしかり。
マラソン大会、林間学校など、今の学校には存在しない行事もあり、学校に通うだけで様々な体験が出来る環境があった。
しかし今の学校にはマラソン大会は無いし、宿泊を伴う行事は6年生の一度だけ。運動会は今でもコロナのとき取り入れた「学年別授業参観形式」のままだし、音楽会もアッサリしたものだった。
どうしてこんなにいろいろと違うんだろうなあ、と思った。
こうやって書き連ねると、今の学校に不足感を感じてしまうのは確かなのだが、そうなってしまう理由は何なのだろう。
印象としては、母校の方が先生の数が多いのかな?という印象だった。担任以外で、いろいろと細かく動き回れるベテラン風の先生が何人もいるようだった。
また、PTAや協力隊的な保護者との連携がかなり上手く行っているようで、細かいところを保護者の方たちががっちりサポートしている雰囲気だった。
やはりマンパワーの数が多ければ、出来ることが増えると言う事なのかな、と思う。
現在の学校はちょっと人手不足な印象があるので、先生方はただでさえお忙しいと思うので、現状でfull状態なのかもしれない。
子どもたちは今の学校生活にとても満足しているようで、それならそれでいいのだが。

他にもいろいろと、住む場所によってこんなに違うのか!と言う事はあったのだが、今日はこれくらいで。
私が感じたのは、県をまたいだだけでこんなに違うのだから、国が違ったらもーーーっと違うんだろうなあと言うこと。
世界は知らないことだらけなんだから、今の常識に過度に縛られなくていいんだなと言うこと。

短期間だけ、違う地域で生活することは大変なこともたくさんあったけれど、視野を広くさせてくれたと言うことは、私にとって、とても大きなギフトになったことは確かだ。

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