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「君たちはどう生きるか」

「君たちはどう生きるか」を何の事前情報も見ずに観に行きました。そして2回目を観た今感想を書きます。

1回目観終わった瞬間は正直何を言いたかったのかわからなくて「え、これで終わりって?」って思いました(汗)
でも、よく考えてみるとナルホド!と思うところがあって自分の考えが正しいか確認するために2回目を観に行きました。正直、見れば見るほど感じるものがあるスルメ映画だなと思います。

ここからはネタバレなのですが、、、

この映画内でターニングポイントがあります。異世界で夏子を助けるため産屋に入った時、夏子は眞人に対して恐ろしい表情で「あんたなんか大っ嫌い」と言います。そこで、眞人はハッとするのです。自分と同じように悩んでいたことに直人が気づいた瞬間でした。そして自分が夏子を傷つけていたことに気づきます。だから眞人は初めて夏子を「お母さん」と呼ぶのです。本当の親子になった瞬間です。

またこの場面と対比になっているのが、現実世界でつわりの夏子を見舞いに部屋に訪れるところです。ここで、夏子は自分のせいで申し訳ない、お姉さんに合わせる顔がないと言っていますが眞人は全く心を動かされていません。帰りにタバコをくすねる行動にもそれが現れています。

また、眞人は最初桐子に対して「上の世界は好きじゃない」と言っていました。でも、旅の過程で悪意のない世界はなく自分の中にも悪意は存在する。でも、その悪意と折り合いをつけて生きていこうと考えるようになります。それが、大叔父さんにいった「元の世界に戻って友達を作る」という言葉なのです。

眞人の成長過程があり、自分もこれからの生き方を考えさせられる作品でした。細かな描写で気になること(悪意のない石が13個、duchの意味など)があるので、それをもう少し考えたいと思います。

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