大学の学費無償化を円安好況の今こそ
〇議会制民主主義とは公平な税金ブン獲り合戦です
私立中学進学に必要な「父親の経済力」と「母親の狂気」が不足している我が家の息子(6歳)は中学受験という選択肢は不可能に近いでしょう。なにせ父親であるわたしは手取り16万円の介護職なので中学受験の漫画「2月の勝者」の夏期講習の費用数十万とみるだけで頭がくらくらし門前払いされている気がします
せめて大学進学という選択肢を選ばせることができ、息子が奨学金という数百万の支払い猶予はあるが踏み倒すことは出来ない借金を背負って社会にでることを避けるためにどうすればいいのか。
「大学の学費がタダならいいのに」となるのですがうちの息子だけタダでというわけにいかないので「日本も欧州のように大学の学費をタダにして」と訴えたほうが人々の同意は得やすいので、より同意を得られやすい策を日々考えています。
政治とは自分だけでは解決できないことを社会で解決することです。うちのような低所得の家庭でも大学へ子供を借金背負わせず通わせるため学費を公費負担にするように政治で決めれば堂々とタダで子供を大学に行かせることができます
ただし大学の学費無償化しても自分にはメリットがない、むしろ介護や医療に回す予算が減らされるから反対だという人が多く出ると思います。しかし日本は未来に必要な増税を庶民の日々の生活を守れと政治家も選挙民もマスコミも騒いで反対し未来に必要な財政の支出をケチった結果、少子化によって人口も経済も縮小していっています。
もうそんなことやめましょう。増税によって予算というパイを大きくしたうえでブン捕れる割合が変わらずとも額が増える方が日本にとって良いことなのです。増税した分を介護にも医療にも労働環境にもカネ回して大学の学費も無償化をしましょう
さてどの税を増税すべきか確実な税収として消費税がいいと思います。
〇大学の学費無償化を円安好況の今こそ消費税増税を財源に実施しましょう。
日本経済が体力のある時に消費税増税による積極財政を行いましょう。来年も好況(大企業の好業績と株高)とは限らないので。経済評論家などは好景気に水を差すなとか言うと思いますがどちらかというと今の好況は外需に支えられていますから増税で不景気になるとは思いません。確かに一時的に内需に影響を及ぼします。しかし過去の消費税の増税では一時的に消費は落ち込んでもすぐに持ち直しています。駆け込み需要後の反動があるとはいえ買いだめしたものとかいつまでもあるわけではないのです。
ただ貧しい人を救うための増税のはずなのに消費税増税ではその人たちの暮らしが苦しくなるという副作用があり、この副作用に対処しないと何のための増税かという話になります。
〇消費税の逆進性という副作用を抑える「負の消費税」
増税での大学の学費無償化は子供のいる家庭にとっては助かるかもしれないが、消費税は庶民の生活を苦しめるのではないのかという意見があるかと思います。特に貧しい人ほど所得に対する消費税の負担の割合は高くなる。本来あるべき税の累進性、所得の多い人にはより多くの税負担を求めることと逆ではないか、と。
この消費税の逆進性という副作用を抑える処方箋が必要になります。それは「負の消費税」というものです。
・負の消費税 増税による積極財政の在り方
負の消費税とは消費税増税がほんとにきつい低所得者の消費税の平均的な負担額に相当するお金を全国民に毎月ばらまく仕組みです。これで実質中流以上の家庭の消費の額に応じた税負担になり、あまり豊かではない低所得者の生活は影響されないのです。
バラ撒きではなく低所得者のみ申請して還付を受けるべきではという意見もあるかと思います。しかしコロナ禍のいろいろな申請が不正の温床になったことをふまえ全国民一律の現金給付がよいと思われます。
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