垢抜けるための研究(易しめバージョン)

数年前までは鏡が大好きでした。もっと厳密に言うと、鏡で自分の顔を見て研究をすることが。ハンカチは忘れても手鏡は必ずバックに入っていて、メイクのよれやリップの落ち、肌の状態を逐一確認していました。学生時代は自宅の勉強机の引き出しに、手鏡と毛抜き、アイブロウやビューラー、アイシャドウなどの簡単なコスメを常備し、勉強の合間に鏡の中の自分と向き合っていました。どっちが合間なのかわからないくらい熱心に。

それがコロナ禍を経てなのか、結婚をしたからなのか、はたまた在宅でできる仕事になったからなのか、複合的な理由により、見た目へのこだわりがすうっと薄れていきました。今では鏡を見る機会は、顔を洗う時とメイクをする時くらい。それも手鏡では見ずに、洗面所の大きい鏡で遠巻きに見る程度です。リップに至っては、スマホの反射で適当に塗る始末。

最近写真を撮る時は、加工アプリは使わずにiPhoneのカメラで撮っていますが、写真を見返すとどれもぱっとしない写り。自撮りをする時はiPhoneのカメラを反転させて撮るのが一番盛れると親戚の女子大生に聞いたのだけどなぁ。と、特に試行錯誤することなく人の情報を当てにして生きています。

私は自分の顔の造形に対する愛情と情熱を微塵も持たなくなったようです。このままではまずいと思いカメラロールを遡ると、バッチリメイクで微笑む私。その時気に入っていた、Ulikeという加工アプリで撮った写真なので、実情はどうであるか不明ですが、写真で比較する限りは明らかに今のクオリティとは大差があります。人は数年でこんなに変わるのか。

現在の写真を見ると、フェイスラインがもたもたし、日によって二重幅に差異が。そういえば以前は熱心にリファでコロコロをし、マッサージやコルギに通い、バスソルトを入れて半身浴を行い、浮腫まない管理を徹底していました。
最近の髪型はオールバックポニーテールか、ALEXANDRE DE PARISのカチューシャで前髪を全上げ、センター分けストレートのどれかです。前髪が頬骨くらいの長さなので巻くと雰囲気がでるのですが、アイロンを出して温めてスタイリング剤をつけて巻くという工程は煩雑すぎます。でも残念ながら、前にあげた3つのヘアスタイルは私には似合っていないようです。おしゃれな人がやっていると素敵で、私にも楽に真似できそうだから取り入れてみたものの、俯瞰で見ることはなんと大切なのだろうと思い知りました。
アクセサリーは、手元に集中し、ほとんどピアスを付けていません。以前は華奢な揺れるピアスや大ぶりなフープピアス、シーンを選ばない控えめなピアスなど、いつも絶対付けていたのに。ピアスはただのアクセサリーではなくメイクの仕上げとして欠かせない、顔に鮮やかさをプラスする重要なアイテムであると気付きました。

そしてメイクは非常に薄く、適当感が満載。良い言い方をするとすっぴん風メイクになるのでしょうか。
ベースメイクはとにかく肌に優しく、負担なくをモットーにしています。chant a charm UVミルクという日焼け止めに、naturaglace ラディアント スキンパーフェクターという色付き下地を塗り重ね、Elegance ラ プードル オートニュアンス リクスィーズのパウダーをはたく。頬にMimc ミネラルクリーミーチークをぽんぽんと付け、Mimc ミネラルクリーミーアイベースというアイシャドウベースをアイホール全体とハイライト、涙袋に。
ポイントメイクはベースメイクよりも雑です。眉毛は、脱色も眉毛マスカラも使わずに、naturaglace アイブロウペンシルでチャチャっと仕上げます。アイシャドウはETVOS ミネラルクラッシィシャドーのパレットから気分に合わせて1色選び、アイホールに伸ばしたら黒目の上にラメを乗せます。あとは、まつげパーマをしているため、to/oneのバーガンディー色のロングラッシュマスカラをすっと塗るだけ。リップは、ETVOS ミネラルリッププランパー ディープをささっと塗って、唇をんまんまして完成。

スキンケアの時間を除くと、ここまで約10分。そりゃあ昔の写真とは別人ですよ。数年前まではメイクに1時間はかかっていました。スキンケアとヘアメイクの時間も含めると、2時間もの時間が一瞬で過ぎ去る。こんなにも歴然と、手間暇と仕上がりが反映されるとは露知らず、努力は裏切らないんだなぁと実感しました。

ただ、明るい部屋で鏡を見ながら、ベースメイクは一つ塗った後は1分ほど時間を置いて、次のアイテムを使うこと。そして指の腹で優しく肌に伸ばし丁寧にメイクを行うこと。濡れたスポンジでぽんぽんと肌に馴染ませてもいいでしょう。ポイントメイクは、塗りっぱなしはやめてしっかりとぼかし、色味のバランスをとること。眉毛、アイシャドウ、チーク、リップの全部にポイントを置いてはいけません。これを守れば、この工程でも十分綺麗に仕上がると思います。

ここで一つ重要なことは、私が名前をあげた商品はどれも素晴らしく、全部リピート買いをしています。私はアトピー体質のうえ皮膚が薄く、敏感肌のため、石鹸落ちコスメが好きで、ほとんどのコスメをコスメキッチンで揃えているのです。かれこれ9年ほどコスメキッチンラバーを自称しているので、試したことのないコスメとスキンケアはないと自負しております。なので商品に欠陥などなく、今現在の私のメイクへの熱量が低く、自分の顔と商品の扱いが粗末なことが問題なのです。これからは、これらのお気に入りコスメを使って、丁寧にメイクをすると心に決めました。この記事の最後にリンクを貼っておくので興味がある方は是非ご覧ください。


この様に早急に、私の顔研究の再研究をした結果、垢抜けに必要だと判明した重要事項は以下の通りです。

  • 安定したまぶた(むくみや花粉に左右されないこと。流行りの二重が番人に似合うとは思っておらず、骨格に合っていることが一番だと思います。)

  • すっきりとしたフェイスライン(BMIが健康的ならそれでOK)

  • 骨格に合った髪型(骨格に合っていて顔が小さく見える、風が吹いても気にならない、美容院に行きそびれても手入れが楽、といういい事づくめなので、私はかきあげ前髪一択。)

  • ハイライトとシェーディングを駆使する(陰影を蔑ろにするものは写真に映ったのっぺり顔を見て泣く。おすすめのハイライトはETVOSのミネラルラディアントスキンバーム、シェーディングは&beのコントゥアペン。)

  • 丁寧なベースメイク(色むらなく、ヨレなく、厚塗り過ぎないこと。)

  • メイクは統一感のある色味で揃える(例えば、リップを青みピンクにする時はアイシャドウとチークも青みで揃える。服も色味のトーンを合わせると尚良い。)

  • 顔周りにアクセサリーをつける。顔に光が入り、一気に華やかになります。4mmから5mmの一粒ダイヤ(ジルコニアやスワロフスキーも可愛い)や一粒パールのピアスやイヤリングがおすすめです。

この7つが私にとっては最低限の顔の品質を保つために重要であるとわかりました。どれも少し気合いを入れればできそう。

プラスアルファできることがまだ幾つもありますが、CA時代に仕事のため、デートのためにしていたことで少しハードルが高いので、次回書きたいと思います。

別に家にいるだけだし日焼け止めだけ塗っていればいいや、と思っていましたが、自分の顔と向き合いメイクの時間をとることは、その日のパフォーマンスの発揮度とテンションの向上率が段違いです。一日をハッピーに過ごすために、また鏡と向き合ってみることにします。今回は節度を持って。

eleganceの商品は店頭販売のみなのですが、Amazonに並行輸入の商品があったため、参考としてリンクを貼ります。私はI番を愛用中。こちらは石鹸落ちコスメではないので落とす際はクレンジングが必要です。

肌なじみの良い色で、血色感と透明感を与えてくれる14番がお気に入りです。

06番のシマーグロウはシャンパンベージュの様な色味で少しラメ感があり、肌のくすみを飛ばしてくれます。アイシャドウベースとしてはもちろん、涙袋、ハイライトにも。

01番のオリーブグレーの色味が絶妙で、黒髪の方やアッシュ系の暗髪の方によく似合うと思います。ペンシルの反対側にはブラシがついているので、描く前に毛流れを整え、スルスルと描いたあとはブラシでぼかし、これ一本でアイブロウメイクが完結します。

今のお気に入りは、フレンチフィグというピンク系のパレットです。捨て色がないことはもちろん、繊細なラメと少しグリッター感があるラメが入っていて、色味と質感共に最高に可愛いです。シーズンごとに新色が出るのですが、いちいち可愛くて困っています。

03番のバーガンディーを使用しています。そこまでバーガンディーの主張は強くなく、抜け感がありおしゃれな色味です。

私がリピートしまくっているのは、ダスティピンスという青みピンクのカラーです。正直色持ちはよくありませんが、リップランパーなので一塗りで唇がぷっくりし、色が落ちた後も唇がしっとりふっくらしています。


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