見出し画像

サブスタンスペインターで極力ペイントせずにテクスチャをいい感じにする

こんにちは、ごろう屋です。3DCGの仕事の合間に趣味でアバターを作っています。最近まつり、という名前のアバターを発表しました。

オリジナルアバターのまつり

まつりのテクスチャ制作で一番苦労したのは髪の毛です。
5回くらい描きなおしました。
テクスチャ作業はサブスタンスペインターでやりました。
何回も描きなおす中で

  • ブラシでペイントする

  • ジェネレーターを使う

両方を試してみましたが、「無理にペイントするよりジェネレーターを駆使した方が見栄えが良くなる・・・」という結論に至り、まつりの髪の毛はジェネレーターのゴリ押しで仕上げました。

ほぼペイントせずに仕上げたテクスチャ

画が得意な方の手描きのテクスチャにはかなわないかもしれませんが
「テクスチャが苦手でもある程度のクオリティが出せる」と思ったので使ったジェネレータなどを記録しておこうと思います。


1.ベースとなるグラデーションを白黒で作る【3DDistance】

色を付けていく前に白黒で髪に濃淡をつけます

ベースにグレーでべた塗り

グレーでべた塗りしたら

  • 明るくしたいところは白の塗りつぶしレイヤー

  • 暗くしたいところは黒の塗りつぶしレイヤー

を重ね、マスクにジェネレーターを使って明るくしたいor暗くしたい箇所を指定してきます

3DDistanceを使って下を暗くします

3DDistanceというのはモデルに対しマスクを適応したい場所をXYZで指定できて便利なやつです。

マスク表示するとこんな感じです
モデルのXYZを指定してマスク範囲を指定できますXYZがすべて0.5だとモデルの中央にマスクがかかるイメージです。そこから例えばマスク位置を下げたいときはYの数値を調整しマスク位置を決めていきます
同じように白のレイヤー黒のレイヤーを重ね
下が暗い→中央は明るい→頭頂部は暗いという感じのグラデーションにします


2.前から光を当てて立体感を出す【Light】

イラストを描くときとかにも「光源を意識して描いてみましょう」みたいなこと言いますよね?
同じように前から光が当たってるような感じを出し、立体感を付けていきます。使うジェネレーターはlightです。
lightとはその名の通りモデルにライトを当てることができます。このlightジェネレータをマスクに使用します

ightジェネレータ。ライトの角度を調整して、モデルに光を当てていきます。
HighlightLebelを高くするとパリッとしたアニメ風の印影がつきます
前から光が当たってるように陰影を足していきます

注意点として、ジェネレータそのままだとちょっと陰影の出方が汚かったりします。

lightジェネレータだけだとちょっと汚いかも。赤丸のところがちょっと気になります

ジェネレーターは便利ですが、時々思った通りのマスクが取れないことがあります。そういうところだけブラシでレタッチして整えます

ジェネレータで不十分だったところだけブラシでレタッチ

3.1影を足す【Light】

イラストでも1影というものがあると思います。それを足していきます。
またlightジェネレーターを使います。

こんな感じでLightジェネレータを使って1影部分を作っていきます
後ろ側により影ができて暗くなる個所を足してます
汚い箇所はまたブラシでレタッチしてます
若干ですが3DDistanceで頭頂部を暗くします

3.2影を足す【AmbientOcculusion】

次に2影を足していきます。
毛束と毛束が重なってる箇所をもう一段暗くしていきます
AmbientOcculusionというジェネレータを使います

マスク表示だとこんな感じのAmbientOcculusion
3Ddistanceを使って上の方のオクルージョンを消し込みます
レベル補正で白黒を反転してから諧調を調整します
ブラシでレタッチしたり、さらに3Ddistanceを重ねたりし、ほしい2影のマスクを作成します
2影がのった状態です
  1. ベースのグレーべた塗り

  2. 全体グラデーション

  3. 光源を決めて立体感を出す

  4. 1影を追加する

  5. 2影を追加する

ところまで来ました。
ここまでブラシで手作業するのはレタッチのみで

  • 3Ddistance

  • Light

  • AmbientOcclusion

の3つで作業を進めてます。

ここからさらにハイライトを足したり、黒白に着色していこうと思いますが、長くなってきたのでまた今度続きを書こうと思います。

上記のジェネレータ、とても便利なのでまだ使ったことない方はぜひ使ってみてください!

---------------------------------------------------------------
【追記】
遅くなりましたがこちらの記事の続きを書きました!
よろしければご覧ください


【宣伝】
こちらの記事で紹介したアバターはこちらです!
良ければご覧ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?