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iPhoneは早く折りたためるようになってくれ

折りたたみスマホ、マジ楽しい。

 スマートフォンとかのガジェットが好きでちょくちょく調べたりなんなりしているのですが(お金がないので買うまではいたらず……)、つい先日どうしてもいてもたってもいられなくなって折りたたみスマートフォンなるものを購入しました。

 機種はSamsungの「Galaxy Z Fold6」です。


 この記事は僕がGalaxy Z Fold6を買うまでの経緯と買ってからのお話です。折りたたみスマホを買うかどうか悩んでる人の参考になれば幸いです。

 以下、目次。
 なんか思ってること書いたら7000文字超えちゃったので結構長いです。



iPhoneっていいよね


 最初に言っておくと、僕は生粋のiPhoneユーザーです。高校生の頃初めてiPhone4を手に取ってから、今までずっとiPhoneを使い続けています。今現在使っているiPhoneはiPhone14ProMax。もちろん予約開始日に即予約して手に入れました。
 この間発表されたiPhone16ProMaxも今予約の準備段階で、AppleStoreで予約の予約を入れている状態です。つまり買う気満々ということです。

もう公式のストアでは買えなくなっちゃったiPhone14ProMax君。僕はディープパープルを使ってます。


 今使っている中でiPhoneに明確な不満なんて特にありません。動作は3Dのゲームをしていてもサクサクでストレスを感じないし、高級感のあるスタイリッシュな見た目や、常時ディスプレイ表示しているのに一日中余裕で持つパワフルなバッテリー。素人でも簡単にきれいに写真が撮れるカメラ性能、欲しいと思ったアプリがずらっと並んでいるAppStore。僕の仕事の関係上あるととてもうれしいLiDAR機能。
 普通にスマートフォンを使うだけなら、不満点を見つけることの方が難しいくらいにシンプルに完成されている機種。それがiPhoneだと思います。

 スマートフォンにあまり興味のない人や、初めてスマートフォンを持つ人にお勧めできるのは間違いなくiPhoneだと思っています。使ってる人が多いからわからないことは人に聞けるし、調べたらいくらでも出てくるし、そもそもシンプルな操作性なのであんまり迷うこともない。アクセサリもどれを買えばいいのか迷ってしまうくらい豊富ですし。
 もちろん使いこなそうと思ったら様々なアプリを入れたりショートカット機能とか使い始めたりとカスタムし始めるんですけど、SNS見たり電話したり動画見たりちょっとゲームやったり、なんてするならiPhoneSEがちょうどいい機種だと思います。

 Androidスマートフォンにもいいところはたくさんありますが、Androidはどちらかというとスマートフォンを自分好みに使い倒したい人向けだと感じているので、僕は初心者の方にはお勧めしづらいかな……と思っています。
 まあぶっちゃけ好みの問題ではありますが。

 そんなわけで僕はiPhoneが好きです。たぶんよっぽどのことがない限りこれからもiPhoneを使い続けると思います。まあ僕の場合はPC以外のものをApple製品で固めてしまっているというのもあるんですが(Applewatch、AirPodsPro2、iPadPro13インチとか。ここまでくるともう抜け出せない)。


AndroidスマホというかPixelの話というか


 そんな生粋のiPhoneユーザーの僕ですが、何も今までAndroid端末を触ったことがないわけではありません。ていうかもう数年くらいAndroidとの二台持ちでした。
 まあAndroidの用途は主に写真撮影だったんですけど。仕事で外で写真撮影する機会が多くて、そのことにiPhoneを使いたくない(画質とかが求められる撮影ではなかったので)から買ったのが始まりです。

 なので最初は低スペックでカメラが使えればいいくらいの気持ちで中古のAndroidを買いました。iPhoneなんて数年前の型落ち品でも高値で売買されたりしてますが、Androidはすぐに値下がりするのでこだわらなければ結構手を出しやすい値段なのは助かりますね。
 まあ最初はそんな感じで適当なAndroidを買って使ってたんですけど、溯ること3年ほど前。Googleが独自チップを搭載した新しいGooglePixelを出すというじゃないですか。それ以前からPixelは気になっていた機種ではあったんですが、手に取るほどでもないかなと思っていたものが、独自チップ+カメラバーの搭載という大幅な変更が加えられたことに心がくすぐられて、GooglePixel6Proを発売日に購入しました。


買ったやつ。カメラバーのデザインがめっちゃ好きだった。


 ぶっちゃけてしまうとGoogleのTensorチップは期待していた性能ではなかった(重い3Dゲームとかをするのには性能が足りなかった)ので、若干がっかりした覚えはあるんですけど、まあ価格のことを考えるとこんなもんかなという思いもあり、別に不満はありませんでした。どうせゲームはiPhoneですればいいだけなので。
 まあ裏を返せば、当時のPixelは価格なりの性能だった(と僕は思ってます)から不満がなかったのであって、今のPixelはよく言ってもミドルハイクラス程度のSoCを積んだフラッグシップモデルの価格帯で売られている意味わかんない機種になっちゃったので、Tensorチップの性能が劇的に向上するか素直にSnapdragonのハイエンドチップ積むかしない限りはもうPixelを買うことはないと思います。


Tensor G4の性能でこの価格設定は正直ぼったくりだと思ってる。よっぽどPixelが好きとか、Googleのエコシステムに浸かってるとか、AI大好き! Gemini大好き! とかじゃない限りは他のAndroidスマートフォンを探してじっくり検討した方がいい。


 つまるところ、これが僕がGalaxy Z Fold6を選んだ最大の理由です。Googleも今月「Google Pixel 9 Pro Fold」という折りたたみスマートフォンをリリースしました。価格は約26万円で、Galaxy Z Fold6より1万円弱高いくらいです。
 同じ価格帯なのに搭載されているチップの性能が全然違うなら、選ぶのは当然性能のいい方だと思います。もちろん総合的に見てPixelが悪い機種だとは言いませんが、価格と性能が見合ってないように思えるのは大きなマイナスポイントです。

そうは言ってもやっぱり気になる機種ではある。



折りたたみスマホ欲しすぎワロタ侍


 折りたたみスマホが欲しい! と思ったのは去年くらいの話です。それまでも折りたたみスマホの存在を知らなかったわけではなかったのですが、いまいちピンときてなくて購買意欲が刺激されていませんでいた。

 きっかけは楽天モバイルのSIM契約のために量販店の中にある店舗に足を運んだことでした。
 順番待ちで暇だった僕は、たまたま展示されていた折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold5」を手に取って、「すげーなこれ!」と小学生みたいな感想を持ちました。

 その時点で折りたたみスマホに興味が出ていろいろ調べたりもしたんですけど、その時は買うというところまでいきませんでした。
 理由は主に二つあって

  • 値段がとにかく高い(iPhone+タブレット買った方が安くつく)

  • 閉じたときの画面が細長すぎる(これはGalaxy Z Fold系列の話です。GooglePixelFoldの方は逆にちょっと横長でした)

 この2点のせいで二の足を踏んでしまい、購入を決心するまでには至りませんでいた。


 その気持ちが変わった転機は今年の8月。僕は仕事柄現場に出てPDF図面なりなんなりを見ることがあるのですが、いつもはiPadを持ち出して見ていました。でもその日は他に荷物がたくさんあって、ついでにクッソ暑くて気力もなくて、iPadを会社に置いたまま現場に出向きました。
 いざ現場につくと、やっぱりPDF図面で確認したいことが出てきて、その日はiPhoneで何とか確認しながらことを済ませました。いつもなら小さいと感じることのないiPhone14ProMaxの画面も、さすがに図面を見るのには小さすぎる。ていうか細長すぎる。
 その時ふと思ったんですよね。「こんな時に折りたたみスマートフォンがあればなぁ~」って。

 そう思ってしまったらもういてもたってもいられなくなって、折りたたみスマートフォンのことを調べ、眺め、店舗に行って触り、ドコモに電話し、手に入れるための決心を固める毎日。
 そこで候補に挙がったのが「Galaxy Z Fold6」「Google Pixel 9 Pro Fold」でした。

 悩みに悩んだ末(さっきPixelについて散々なことを言ってますが、Pixel自体は普通に魅力的なスマートフォンなので実際にはめちゃくちゃ悩んでました)僕の希望を満たしてくれるGalaxy Z Fold6に軍配が上がり、購入する決断をしました。

 僕が折りたたみスマートフォンに求めたものは以下の通りです。

  • 横に折りたためる機種であること。(Flip系の縦折りは僕の要望を満たすものではなく、また単純に魅力を感じなかったので)

  • 折りたたんだ時のカバーディスプレイの使い勝手が悪くないこと。

  • スタイラスペンが使えること。

  • 崩壊3rdや崩壊スターレイルなどの3Dゲームがサクサク動作すること。

  • auやドコモなどで購入の際の補助が受けられること。(いつでもカエドキプログラムみたいなやつ)


 これらの僕のわがままを満たしてくれる機種が「Galaxy Z Fold6」でした。特にスタイラスペン対応とゲーム性能部分は、Google Pixel 9 Pro Foldではどう頑張ってもGalaxy Z Fold6に勝てない部分だったので、主な決め手はそこになりました。
 開いたときの画面のインチ数とか、閉じたときに普通のスマホに近い感覚で使えるとか、薄さとか、Google Pixel 9 Pro Foldが勝ってる部分もあるんですけどね。

 欲しいと思ったら一直線です。auに足を運び、サクッと契約して手に入れました。機種だけ欲しいなんていうわがままにも快く対応してくれたauさんマジ感謝。ありがとう!
 ちなみに以下のサービスを利用して購入しました。



折りたたみスマホ楽しすぎて常識変わっちゃうよマジで


 マジで常識変わります。
 普通のスマホを持ち歩く感覚でミニタブレットを持ち歩ける体験は、一度感じたら病みつきになってしまいます。

 今までは手書きでメモを取ったりPDFに書き込んだりするためにiPadを持ち出していましたが、正直デカいし重かった。(これはiPadPro13インチ買った僕が悪いんですけど)
 それがスマホを持ち出すだけで済むんですから、その身軽さは世界が変わるようです。もちろん画面の大きさはiPadには遠く及びませんが、ぶっちゃけそこまで大きい画面を出先で求めるわけでもないので、7.6インチあれば十分です。
 逆に片手で十分持てる重さに加えて、開いたときに少し大きめの手帳くらいのサイズになるのでメモの取りやすさが上がりました。Sペンの反応もいいし、書き心地も悪くないです。

Galaxy Z Fold6+Sペンの組み合わせが最強

 画面の比率上YouTubeとかの動画サイズはそこまで大きくならないと思われがちというか、そういったことを言ってる記事とか動画もあるんですけど、そんなことはないです。そもそも普通のスマホの画面比率も16:9とかじゃないんで、動画を全画面で再生したとしても左右に余白ができて画面いっぱいに表示されるわけじゃないです。
 Galaxy Z Fold6は動画を再生した時に左右の余白がない状態で再生されるので、普通のスマホで再生するよりも表示領域は大きいです。それに加えて、これは僕がYouTubeの視聴が主にライブ配信だから感じるメリットなんですけど、スマホの全画面表示よりも大きい表示(最低でも同等くらいはある)を保ったまま、さらにライブ配信のチャット欄まで表示できます。
 これはもう普通のスマホではできない表示のさせ方だと思うので、明確なメリットの一つですね。

 Galaxy Z Fold6はハイエンドスマートフォンにふさわしい性能をしているので、3Dゲームもサクサク動きます。画面分割表示もできるので、ゲームしながらYouTubeを見るなんてことも一台のスマートフォンでできちゃいます。これマジ楽しいです。おススメ。動作も全然重くなんないんで、Galaxy Z Fold6選んでよかったって心の底から思いました。

こんな感じの画面になる。視聴しているライブ配信はにじさんじ所属のVtuber五十嵐梨花さん。
かわいい。最近3Dの体を手に入れた。


 電子書籍なんかもガンガン読めちゃいます。普通のスマートフォンだと漫画とかは1ページずつの表示になっちゃうと思いますけど、折りたたみスマートフォンなら見開きで表示してもしっかり楽しめるくらいの画面の大きさがあります。
 もちろん視聴体験の質で言えばiPadとかの画面の大きいタブレットの方が上なんですけど、スマホとして使いながらエンタメを楽しむときにぱっと開いて大きな画面で楽しめるっていう手軽さは、一度慣れてしまうと重くて大きいタブレット端末に手が伸びなくなってしまう便利さがあります。

 閉じてスマートフォン。開いてミニタブレット。この体験は一度ハマると楽しすぎて、ずっと端末を触っていたくなります。もう買ってからずっとおもちゃを買ってもらった小学生みたいにGalaxy Z Fold6触りまくってます。

 折りたたみスマートフォンとしての体験以外にも、Galaxy特有の完成度の高いカスタマイズ性に溢れたOSを自分好みに弄り倒して、使いやすく便利にカスタムすることもできます。これもめちゃくちゃ楽しいです。

 本当にお勧めの機種です。スマホ体験の常識が変わっちゃいます。


チャンネル登録してあげてください。かわいいです。



iPhoneは早く折りたためるようになってくれ


 ここまでGalaxy Z Fold6を褒めちぎりましたが、もちろんよくないところもあります。バッテリー持ちがハイエンドスマホにしてはよくなかったり、アプリが対応していなくてバグったり。完璧な端末なんてないので、それは仕方ないことです。価格がめちゃくちゃ高いのが一番よくないところですね。
 これはGalaxy Z Fold6というよりAndroidの良くないところなんですけど、ウィジェットのスタック切り替えが横にスライドする操作なので、ホーム画面の横スライド操作と被ってやりづらいです。iPhoneというかiOSはウィジェットのスタック切り替えは縦にスライドなので、ホーム切り替えの横スライドと被ってなくてこんなことでストレス抱えたことなかったので、これどうにかなりませんかね。

 とまあそんな小さな不満はありますが、それを補って余りある体験を得ることができているので、買ったことは微塵も後悔していません。ただまあ、まだ買って1週間といったところなので、これが半年後、一年後どういう感想になっているかはまだまだ未知数ですが。

 でも、折りたたみスマートフォンの体験は、本当に素晴らしいものです。
 そこで最初の話なんですけど、僕って生粋のiPhoneユーザーなんですよね。今までずっとiPhoneを使ってて、これからもiPhoneを使っていくと思うんですよ。

 だからこそ。だからこそ思うんですよね。

 「iPhoneも早く折りたためるようになってくれ」

 って。
 もちろん技術的な問題もあるでしょうし、iPadminiとの競合とかの問題もありそうですし、いろいろな課題があるんだろうなというのも何となくわかります。噂では2026年ごろには折りたたみのiPhone出すんじゃないかなんてうわさもあるらしいですけど、実際のところがどうなのかなんてのは何にもわかんないですし。

 Appleは自社製品間で差別化するのも好きなんで、仮に横折りタイプの折りたたみを出してもApplepencilには非対応! だからApplepencil使いたい人はiPad買ってね! みたいなことをするかもしれませんし。そもそも横折りタイプなんて作らず縦折りタイプしか作らないなんてこともあるかもしれませんし。
 でも僕はiPhoneが好きだから思うんですよ。iPhoneでこのGalaxy Z Fold6で体験した感動を体験したいって。

 iPhoneとiPadminiの2台持ちで確かに似たようなことはできますよ? 実際折りたたみ買わずにそれで運用すればいいじゃんって言ってる人だってたくさんいます。費用面を考えればぶっちゃけそれが正解だと僕も思います。
 でもそういうことじゃないんですよ。折りたたみスマートフォンってある意味ロマンなんですよ。オールインワンで何でもできます! っていうのはロマンなんです。これ一台持っておけばOK! ってやりたいんです。

 Androidではできました。だったら次はiOSでやりたいじゃないですか。iPhoneをさっと取り出して、ぱっと開いてiPadminiみたいにして、ささっとメモとったり、大きい画面でエンタメ楽しんだりしたいじゃないですか。
 そんなものいらないって人が大半かもしれませんけど、僕はしたいんです。


だから何度でも言います。

「iPhoneも早く折りたためるようになってくれ」


 これが今の僕の願いです。
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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