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小さな「気づき」#28~ランドセルの色選びについての後悔~

今年娘が小学校を卒業する。

色々な子供たちが登校するうしろ姿を見てふと思い出したことがある。
それは、ランドセルの色選びについて。

入学前、ランドセルの色を選ぶにあたり、「6年間飽きない色がいい」とか「派手すぎると悪目立ちする」とか「汚れが目立つ色は良くない」など、さんざん悩んだ結果、最終的に赤を選んだ。

しかし、「赤」という選択には親の希望がかなりの割合で含まれていたように思う。
当初、娘の希望は「キャメル」or「ピンク」だった。

同じ保育園から同じ小学校へ行く子は一人もおらず、学校の雰囲気もわからない私はさりげなく「無難な赤」を勧めた。
うまく周りと馴染んでほしいという私の気持ちが強かったのだ。

そして、卒業間近の今、改めて娘に問うと、
「別に何色でもいい」との返答。

学校へ行くとカラフルな色のランドセルがあふれており、娘が「何色でもいい」と言うのには納得だった。

結果として、娘の希望通り「キャメル」や「ピンク」でも全く問題はなかった。


今となっては、その時感じた子供の気持ちを親の都合で無理に修正してしまった後悔のほうが大きい。
子供には「自分の意思が通らなかった」という気持ちが残るようだ。


6年前のあの時感じた気持ちは、6年後の今、同じように感じることはできない。

その時、その瞬間の気持ちを大切にすることは、子供にとって、大人が考えるよりも大切なのかもしれない。




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