あのときの言葉はアドバイスなのか呪いなのか、それともそれぞれのエゴなのか

わたしには未婚の叔母がいる。
90歳を超えた祖母と二人暮らしの今も自分ファースト、いつまでも女のコな叔母。

その叔母に大学入ってすぐに言われた
「一生の宝やと思って、子どもだけ作っておいて」
的な言葉は当時、
「他人事やと思って!」
とモヤモヤしたけど、今になってあの言葉の本当の意味が分かる。気がする。

わたしには理想的な両親がいる。
美味しいごはんと清潔な暮らしを保証してくれるママとワガママで自分本位な田舎気質のパパ。

ママには
「でき婚だけはやめてくれ」と同時期に言われた。
その言葉は当然であること、べき姿として、ある種の呪いのように、刻印のように今も深く刻まれている。
その言葉によって、失うことになった命もある。
サイテーだと思うけど、まだ見ぬ命よりがっかりさせたくないという保身が勝ってしまった。
この言葉、本人はもしかしたらもう覚えてもないかもしれないし、
もし今のこのわたしの年齢、タイミングなら、ウェルカムかもしれないけれど。

てか、“でき婚”じゃなくて“シングル”なら許されたのかな。
いーや、そうなるとパパが黙ってないな。
そして、両親を説き伏せることができるほど、成熟できていないわたしがいる。それは今も。


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