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パン作り7~捏ねてみた

キッチンを片付けていて、久しぶりに強力粉に遭遇した。
袋の裏側にパンのレシピが書いてある。

今までは「パン レシピ 初心者 簡単」のように検索して、動画で分かりやすいレシピを見ながら作っていた。
そしていままで作ったレシピには、無意識だったけれど「捏ねない」という共通点があったことに気づいた。
私はパンを作る時、捏ねる過程をしたことがない。
かといって、したくないと思ったこともない。
そんなに捏ねることが大変なのだろうか。
経験したことがないんだから、やってみるしかない。
いや、むしろ捏ねてみたい!と自分の中のワクワクが動き出した。

そもそもなぜ捏ねるのか。
意味を知り、その目的を達成させることができる方法で捏ねた方がいいだろうと考えて調べた結果、材料がきちんと混ざることはもちろん、グルテンの形成のためだとわかった。
周辺情報も知るうちに、捏ねるときは強い力や刺激を与えるけれど発酵後は生地に負担を与えないようにすること、生地を切ることもダメージを与えるため最小限にすることなど、基本的・背景的な知識を今になって理解した。
今さらという気もするけれど、作る前に勉強しても実際を知らなければ意味がわからなかっただろうから、試行錯誤しながら勉強するのが一番身に付くことを再認識した。

ヘリクツこねずにパンこねよう!と気持ちを切り替えて、強力粉の袋のレシピでバターロールを作り始めた。
捏ねる過程がトータル30分弱。
「強く捏ねる」と書いている過程もあって、文字通り強く捏ねた。
腕の力ではなく重心移動で体重をかけて捏ねたので、疲れることはなかったし、無心で単純作業に没頭する時間は全く苦にならなかった。
生地の様子が変わっていくのを手のひらで感じられるのも楽しかった。

焼き上がったら、売ってるバターロールとは別物だけれど、それなりに美味しそうなパンができた。

表面にツヤはないけどかわいい

私はこの形が気に入っている。
生地を少し長細くして、紐のように結ぶだけ。
手で丸めたり麺棒で伸ばすのがうまくできないのに、これだけは失敗しないし出来上がりもかわいい。
焼き上がりは外カリカリ、中フワフワ。
レシピより砂糖とバターを少しだけ控えて作ったら、シンプルだけどおいしくて食感もちょうどいい。
パンとしての出来は自己最高を更新した。

家族のために週に何度も作る人や、商品として作る人にとっては、捏ねる過程は大変なのだろうけど、ストレスがどっしりと肩に乗っている私のような人には、捏ねる作業がストレス解消方法の一つになると思う。
プニプニのボールみたいなやつを握るストレス解消グッズみたいなものかな。


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