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断捨離失敗

あるものを捨てた。
いつか捨てようと思っていた、物理的な「モノ」ではないものだった。
新年度に向けて身の回りをかなり整理していて、思いきって捨てた。

その直後から、自分を切り捨てたような、何か大切なものを見捨てたような辛さが襲いかかってきて、とても後悔した。
1週間くらいでそのネガティブな感情はおさまってきたけれど、捨てることがこんなに痛みを伴うとは思わなかった。
まだしばらくは大きめのかさぶたが残りそうだ。

今回の経験から学んだこと。

1.断捨離したくても進まない人の話をテレビで見たことがあるけれど、あの人たちは「決断力がない」「覚悟が足りない」わけじゃないんだ、つらいから進まないんだとわかった。

2.捨てていいものとだめなものがある。
無理に捨てることはやめた方がいい。
だからこそ、そもそも最初に「とっておくべきモノかどうか」を考えておく必要がある。

3.とはいえ、どんなに辛くても1週間もすれば慣れて、捨てたこと自体を忘れる日が必ずくる。
人は、弱くて強くてロマンチストで薄情なものだ。

4.多忙な日常こそが癒し。
こなすべき仕事や必ずくる(来てしまう)明日が、「捨てた、失くした」という現実を強制的に押し流してくれる。
悲しみに浸る暇がないことは、もしかして幸せなことかもしれない。


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